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ざまぁしやがれください!

資本力、強力 ※微

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…おねだり作戦は敵の資本力の前に敗北した。

放課後、ダリル様の馬車で売却予定の貴族的お屋敷をいくつも内見し…

うん、売りに出す前だから、みんなまだ住んでるのね。
だから半分お宅訪問みたいになっちゃってさ。
片っ端から挨拶・挨拶・また挨拶…。

お陰で大量の「知らない貴族」が「知ってるおじさん」にクラスチェンジしてしまった。

つまり外堀が相当に埋まったということだ。
いかんともし難い。

おまけに転移魔法の説明をしがてら、王宮で飯を食う事になるし…
しかも。

「ああ、もうこんな時間か。
 今日は泊っていくといい、ロンバードの部屋はもうあるから」
「ふぇっ」
「足りないものがあれば言え。
 結婚前に子細抜けが無い様揃えねばならん」
「ふぁっ!?」
「キャンディッシュ家には連絡してある。
 ギゼル殿にもご許可頂いたぞ」
「親父っ?」
「俺のロンバードへの愛の深さが漸く伝わったようでな、婚前交渉以外は許してくれるそうだ」
「こっ!?」

ダリル様は隙あらばそうするつもりでがっちり計画していたらしい。
もう逃げ場なんてどこにもない…
くそ、どうやって説得されたんだよ親父!!

俺が泡食ってる間に、ダリル様は近侍の人に確認する。

「湯浴みの用意は?」
「整えて御座います」
「では行くか」
「ゆっ!?」

いつの間にか一緒に風呂に入る事が確定していて、隠す物も無くて全裸に…。

「…広っ!」
「そうか?入れば丁度良いくらいだ」
「二人でも広いですよ…うちの2倍はあるかも」
「…何だと」

いや、うちの風呂が狭いのかもしれないけど。
あれメルバ父さんが親父と密着して風呂に入りたいがためのサイズだからな…。
親父が風呂で何をされてるかは想像したくないけど。

そうこうしてる間に、婚前交渉手前の事が始まる。
具体的に言うとダリル様に身体を洗われている。

「こうして手で洗う方が、肌に優しいからな」
「はっ、あ、そうで、す…っ、んっ」

うう…エロい…。

「結婚までに、小さな風呂も備えておこう」
「いや、風呂は、大きい方が、好きです」
「狭い方が色々と都合の良い事もある」
「ひゃっ、どこ触ってるんですかっ」
「双丘の狭間だ」
「何その美しい言い方!?」

ケツの割れ目を詩的に表現する必要性!
無し!!

***

洗われた。
そりゃあもう丹念に洗われてしまった。
俺もダリル様を洗うべきなのかもしれないけど、気力が足りぬ…体力も足りぬ。

「だ、りる、さま…」
「様はいらない」
「だりる…」

風呂でこれなら寝室でどうなんの、って思ったけど、ダリル様は意外に紳士だった。

…舌を絡めるようなキス以外は。

って、それいっこも紳士じゃないな。
めっちゃケダモノだったわ…

「ん…ふ」

じゅ、じゅる…くちゅ…って。
舌で口の中、全部…そこから、舌先と、歯茎の裏と、集中的に…。

「ふっ…ふっ…」

鼻でする息は荒くて、発情してるみたいで。
恥ずかしくて、きもちよくて、だめだ。

「だりる…」
「愛してるよ、ロン」
「はな、してぇ…」
「駄目だ、離さない」
「や、らって、らって…」
「キスだけで、達してしまいそうだから?」
「う…らめぇ…っ」

どうしよ、俺。
なんでこんなに…こんなに…

「ひぅ…っ」
「可愛い…ロン、愛してる」

愛してるって言われると、もっともっと気持ちよくなってしまう。

それこそ、何かの魔法なんじゃないかって、疑うくらいに。

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