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優しさ
結衣side
しおりを挟む瑛斗兄に言われて自室で休んだ私。
……体だるいなぁ。
腕も腫れて痛くなってきた。
瞼が重い。
瑛斗兄が来る前に寝ちゃいそう……。
それからすぐ私は夢の中に引きずり込まれて行った。
そしてそれから少しすると、首元に冷たい手が当たったのを感じてすぐに目が覚めた。
結「ん…」
琉「ごめん。起こしたか?」
結「琉生お兄ちゃん…」
琉「副作用出たか…。」
結「あ……」
琉「別に何もする気はないから怖がる必要はない。」
…良かった。
すると部屋に冷えピタを持って瑛斗兄が入ってきた。
琉「なんだ瑛斗。気付いていたのか。」
瑛「まあな。」
琉「結衣熱は測ったか?」
結「んーん。まだ。」
琉「じゃあ俺体温計持ってくるから、瑛斗貼ってやれ。」
瑛「あ、うん。」
琉生お兄ちゃんが部屋を出て行くと瑛斗兄が冷えピタをおでこに貼ってくれた。
結「琉生お兄ちゃんにバレてた…。」
瑛「さすが琉兄だな。そう言えば…なんで琉兄だけ琉生お兄ちゃんなんだ?」
と尋ねて来た瑛斗兄。
結「人の名前って両親が考えてくれた最初のプレゼントなんです。それには色んな意味が含まれていて…。だからあだ名とかじゃなくてちゃんと呼びたいなって。」
そう。私の名前だって色んな人を離すのではなく、結んで欲しいと意味を込めてつけられた。
だからこそ私はこの人たちと結ばれたんだと思う。
結「琉生ってお名前には…琉生兄より、琉生お兄ちゃんの方が私的になんとなくしっくりくるような気がして……。」
瑛「お前は本当変わってるよな。」
結「え?」
瑛「なんでもねーよ!」
そう言っておでこをペチンと叩くと瑛斗兄は部屋を出て行った。
するとすれ違いで入ってくる琉生お兄ちゃん。
琉「熱測れ。」
結「うん…。」
熱が高かったらまた点滴とか注射とかされるんじゃないかと不安になる…。
私は少しだけ脇を浮かせて熱を測った。
琉「37.2℃か…もう少しありそうな気がするけど…」
結「そ…そうかな…。」
琉「とりあえずこのまま様子を見よう。なんかあったら呼べ。」
と言って琉生お兄ちゃんは部屋を出て行った。
……良かった。
ちゃんと測ったら何度あったんだろう。
私はこっそり琉生お兄ちゃんの置いて行った体温計で再び熱を測った。
結「38.7℃……」
思ったより高かった。
予防接種でこんなに熱を出たのは初めてだ。
はぁ……。
数字見るとなんかさらに辛くなって来た気がする。
こんなことなら見るんじゃなかった。
私は再び眠りについた。
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