馬鹿でミーハーな女の添い寝フレンドになってしまった俺の話。

茜琉ぴーたん

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「ん…ほんとぉ…?」

「うん…勃っちまった…んー……なぁ、どこに当ててんの?」

「な…え…?」

「どこ?これどこだよ」

 布と遥の手を介しての感触ではおそらく柔らかい膣口の上か、小刻みな動きの方向と角度からそんなことが窺い知れた。

「んっ……おま◯こ、の、とこ…」

「穴の上がいいの?」

「そこ、と…あ…クリトリスの、とこ…んッ♡あ、」

 少し上方向に誘導してやると比較的硬い盛り上がりに当たる感触がして、臆せず進めば遥は首を伸ばして顎を仰け反らせる。

「こっちな、ハルカのクリちゃんか…ん、脚ピンしてんのな、かわいい」

「あ♡直樹ッ…もっと、喋ってぇ、」

「ん?言葉責め好きなの?エロいねぇ、ハルカ♡」

「ふゥ♡直樹ぃ、あ、きもちい、なおき、」

 名前を呼ばれると跳ね上がる興奮と信頼。

 愛しさ…いや、これは欲と情だろう、愛が分からない男はこの心拍の高潮だって彼女由来のものにできない。

「ん、ケツ借りるぞ、」

 長岡は手は遥を追いながらも腰は自分の意思で尻肉へ擦り付けて、上がってきた息は紅く染まった小さな耳へと送り込む。

「あ、あ♡」

「イくときは言えよ、なぁ、ん?」

「あふ…い、きそォ、」

「ん、早いのな、ハルカ、リモコンも貸せ、」

「あ、あ、んッふ…ア、あ♡なお、き♡」

 空いた手でローターのリモコン部を奪いつまみを指先の感覚でいじって、強弱の波で遥はさらに艶かしく鳴いた。

「かわいい…ハルカ、強いのと弱いの、どっちが好き?」

「あ、よわい、のぉ、」

「ほんと?最弱でいいのな?」

「あ、直樹ッ…もっと…もうちょっと、強く、」

「これくらい?ん?ハルカ、」

 長岡の指に踊らされて全ての主導権を委ねて、尻さえもぱんぱんのモノを押し付けられて。

 いっそそれを挿れて欲しいのに、遥は狂おしく大きなため息をついてその時を待つ。

「ん、あ、きもち、い、なおきッ♡」

「ん、俺もきもちい」

「なおきィ、なおきッ♡あ、あ、」

「黙ってイくなよ、ハルカ、あ?」

「イく、」

「ん、俺の腕の中でイけ、なぁ♡」

「イっぢゃう、直樹ッ♡イく、イくぅ、ゔ、ゔ♡♡♡」

 脈動のように陰部をくすぐる振動に耐えかねて、腕の中でびくんびくんと魚のように跳ねて…遥はじきにくったりとしてローターをズボンから引き抜いた。


「あ…はぁ……あー…やばぁ…」

「すげぇ反るのな…顎打っちまった…イテェ」

「ごめ…ん…直樹…キス、したい、ん、」

「ん」

 目を閉じてくりくりとダイヤルを回してスイッチを切って、体ごと回した遥の紅い紅い唇を喰む。

「ッは…直樹ぃ、なおき…もぉ…エッチ…私だってシたいぃ」

「他で見つけろ、んでここから巣立って行けよ」

「ケチ!」

「馬ァ鹿」

「減るもんじゃなし!」

「責任が増すんだわ、できるか」

 久々の問答に長岡はくくと笑い、涙目の遥に自分からキスをして体を離した。

「ふー…そうだ、お前…今度の送別会出るんだろ?酔った勢いで誰か関係持っちまえよ」

「えー…みんな彼女いるし…話したこと無い人とは席も一緒にならないし」

「とりもってやるよ、フリーの奴もいるだろ」

 年度いっぱいで会社を離れる者を送る会、異動・退職も含めての店総出での宴会が月末に予定されている。

 事務方と販売店側と整備部と、全く顔を合わしたことのないスタッフもいるのでもしかしたら未開の有望株が見つかるかもしれないが。

「近場でミスったら今後働けない……次の合コンで決めるもん…」

「大手銀行マンね、気張れよ…ちょいトイレ」

「うん…ごはん片付けるね」
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