馬鹿でミーハーな女の添い寝フレンドになってしまった俺の話。

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　翌朝。

「ん……痛い…あ、縛られて…そうだった…」

添い寝相手よりひと足先に目を覚ました遥は、不自由な両手の存在を忘れてヨレたテープを手首に食い込ませてしまう。

　お遊びで拘束してセックスを嗜んだことは数回あるが、本当に自由を奪う目的で縛られる経験は今回が初であった。


「（直樹…汗臭い…あ、私も着替えてないや…化粧も…落としてない…）」

　昨夜遥が呑んでいる間に長岡は部屋着に着替えていたが、共に風呂にも入っていない状況である。

　シングルベッドの端にギュッと詰め込むように二人は寄り添って眠り、男は無意識に遥を包むように体を彼女の方へ向けて横になっていた。

「（嬉しい…大切にされてる感じする…バカバカ言われて腹立つけど……あ、）」

腹の辺りに感じるしこり、それが長岡の朝の猛たけりだと気付いた遥はそうっと両手を下へと動かす。

　朝とはいえまだ酒が残って頭がふらつく、ここで起こることは全て酒のせいにしてしまえる状況ができているのだ。

「（触ったら怒るかな…ん♡）」

　指先でちょん、ちょん、と突いて両手で挟み込み、ふにふにと波打たせると寝ているはずの長岡の腰が振れ出した。

「ん………ん、」

「直樹、無意識か…」

　ずりずりとスウェットのズボンの上からモノを扱しごいてやればまだ閉じられた長岡の瞼まぶたがぴくぴくと脈打つ。

「あ…ん…」

「直樹、おはよ、ねぇいいの？私の手でイっちゃうよ、」

「……あ？あ、……っ馬鹿、何してんだよ！」

「アンタが勝手に腰振り出したの！」

「え、ごめん、離れて、」

「手ぇ解ほどいてよ、動けない」

遥は都合よく嘘を盛り込んで、男の感触をギリギリまで楽しむのだった。


　その後はテープを切って手首を自由にしてもらい、遥から先にシャワーを使わせてもらう。

　長岡はひとりになったのをいいことにスマートフォンで無料動画を開いて小音で流し、膝立ちで顔射するイメージでシーツの上に敷いたティッシュへぱたぱたと精液を噴き出した。