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しおりを挟む帰りの車内は至極静かで、帰宅してプール施設から監視を強化する旨の連絡が入り、電話を受けた垣内は迷惑をかけたと一応の謝罪をして電話を切った。
付き人のミユキにもあった事を伝え、雅の心のケアをしていく事で合意する。
夕食時は雅は食欲もあるようだったし、学校の調理実習の事や昼間に食べたパフェの事を楽しそうに貴治氏へ喋ってきかせていた。
「和久ちゃん、大丈夫そうやな、お嬢」
「せやな…よう考えたら低学年の頃は一緒に風呂入ってたもんな、俺ら」
確かにそうだった、垣内は飯を掻き込みながらひと昔前を回想する。
「せやな…全く馴染みが無いわけでも………いや、露出狂のちんちんと親代わりのワシらのちんちんを一緒にしてもうたら困るよ、」
「ちんちんはもうええて」
「そこ二人、やかましいな、何の話をしとるんや」
「げぇ」
その後垣内と和久はまとめて貴治氏に叱られ、雅はその隣でクスクスと笑っていた。
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