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最終話
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~ ノーランド視点 ~
冷静に装っているが、俺の心臓は早鐘を打つようにドキドキしている。
シャティーの淫らな姿を見て、理性を失わないように思考を繋ぎ止めるのに必死だ。
実はシャティーに助言した人物が誰なのか、先日判明したのだ。
月経期間に入ったとたんに、態度が変化した彼女の行動に、異変を感じていて俺は、最近の彼女の行動や誰に会ったのか事細かに調べあげた。
そして、レティーナ様とお茶会の時に娼婦のマルシェ殿に会ったと報告を受けたときに納得した。
彼女は俺が初めて娼館に行ったときの先生だ。おそらく彼女に何か助言されたのだろう。でなければ、恥ずかしがり屋の彼女が積極的に俺に触れるはずはない。
そして、マルシェ殿に助言を求めたと言うことは、何かしら『閨』について相談したと推測できた。
相談するとしたら、3ヶ月も経つのに俺が最後までしない事だろう。
また彼女を一人で悩ませてしまった。
不甲斐ない。
元々は俺の問題なのに…。
彼女がここまで準備してくれたのなら、乗らないなど男ではない。
大丈夫。
意識をしっかりもって彼女と向き合うんだ。
彼女の膣の入口に己の剛直を当てる。華奢なそこに、この大きさは酷なのではと怖じ気付きそうになったが、こんな体たらくではいつまでたっても彼女と最後まで出来ないと奮い立たせ、ゆっくりと押し当てる。
「んっ」
彼女の表情が少し曇った。
あぁ、どうする!
このまま押し進めば…。
「大丈夫、です。私は、大丈夫ですから、続けて…下さい」
「シャティー…」
「私は嬉しい、です。やっと、全てを、捧げられ、ます」
何て愛しい人なんだ。
彼女だって怖いのだ。それでも、俺に気を使って…。
「…息を吐いて。ゆっくり進むよ」
「はっ、い…」
ゆっくり、ゆっくりと押し進める。
少しでも彼女の痛みを和らげようと、陰核を刺激したり、乳首を刺激したりと出来ることをした。
「はぁ、はぁ」
痛みを軽減させようとしているのか、彼女が浅い息をする。
心配で進みを緩めると、切なそうに瞳を絡ませてる。
シャティー、愛してる。
苦しめてすまない。
でも、嬉しい…。
君の初めての男になれたことが。
「奥まで…入ったよ。馴染むまで少しこのままで居たいが、大丈夫?」
「はい…」
彼女の顔にかかる髪を退ける。
柔らかな髪をすく。
「シャティー、ありがとう。その…。不甲斐なくてすまない。また君を一人で悩ませてしまった」
「そんなこと、ないです」
「いや、悪いのは俺だ。その…俺のアレはかなり…大きいから、君を傷つけるのが怖くて…」
「確かに、痛くて…苦しいです。でも、それすらも愛しい、です。貴方に捧げることが出来て、幸せです」
彼女の泣き笑いを見て、胸が締め付けられた。俺は世界一の幸せ者だ。
嬉しくて、彼女に抱きついた。
「俺も幸せだよ。一生大切にする。生涯君だけを愛し、守るよ。シャティー、愛してる」
「私も愛しております」
なんて幸せな時間だろう。
心も体も繋げることが、こんなにも幸福な事だと体験できた。
「そろそろ動いていいか?」
「はい」
ゆっくりと腰を引き、また奥にもどる。彼女の膣内の滑りを確認しながらゆっくりと行っていく。
始めは顔を歪ませていた表情が、少しずつ減っていき、頬を赤らめはじめた。それにともなって中の滑りもよくなってきた。
「もう痛くないか?」
「はい、なんだかジンジンします…」
惚けた顔が堪らない。
口内に舌を入れれば、不器用ながら絡ませようと舌を動かしてくれる。
あぁ、愛しい。
堪らない!
いろんな角度で挿入を繰り返すと、彼女が声を上げる場所を発見した。
ゴリゴリと音が鳴るような場所だ。
「ひぁ!そこ、ダメです!」
おそらくそこは子宮口だろう。
彼女の弱い部分がわかり、何度となくそこを剛直で擦ってしまう。
「あん!ノー、ランド様、やめて」
なんて艶やかな声だ。
やめてと懇願する彼女。しかし、もっと声を聞きたい、感じたいと己の欲情に逆らえない。
膣内の締め付けが強くなる。
「イキそうなんだね。俺も限界だ…」
彼女の陰核を親指で刺激すると、締め付けが一気に強くなった。
「くっ!」
「ああ!」
ドクドクと彼女の中に注ぎ込む。
最後の締め付けは最高だった。
思わずもって行かれてしまった。
彼女の横に寝転び、お互いはぁはぁと息を整えようと、空気を求める。
彼女を抱き寄せ、体を密着させる。
柔らかくて温かい。
愛しい人の温もりを堪能する。
「幸せだ…」
「私もです…」
彼女の潤んだ瞳を見て、また欲望が頭を上げてきたが、今はこの微睡みを彼女と一緒に共有したい。
愛しい人。
君が好きだ。
この先の未来を、君と歩めることが嬉しい。幸せをありがとう。
《fin》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この物語は
『愛しい人へ~愛しているから私を捨てて下さい~』
のその後のエピソードになっております。
そちらも読んで頂ければ幸いです。
冷静に装っているが、俺の心臓は早鐘を打つようにドキドキしている。
シャティーの淫らな姿を見て、理性を失わないように思考を繋ぎ止めるのに必死だ。
実はシャティーに助言した人物が誰なのか、先日判明したのだ。
月経期間に入ったとたんに、態度が変化した彼女の行動に、異変を感じていて俺は、最近の彼女の行動や誰に会ったのか事細かに調べあげた。
そして、レティーナ様とお茶会の時に娼婦のマルシェ殿に会ったと報告を受けたときに納得した。
彼女は俺が初めて娼館に行ったときの先生だ。おそらく彼女に何か助言されたのだろう。でなければ、恥ずかしがり屋の彼女が積極的に俺に触れるはずはない。
そして、マルシェ殿に助言を求めたと言うことは、何かしら『閨』について相談したと推測できた。
相談するとしたら、3ヶ月も経つのに俺が最後までしない事だろう。
また彼女を一人で悩ませてしまった。
不甲斐ない。
元々は俺の問題なのに…。
彼女がここまで準備してくれたのなら、乗らないなど男ではない。
大丈夫。
意識をしっかりもって彼女と向き合うんだ。
彼女の膣の入口に己の剛直を当てる。華奢なそこに、この大きさは酷なのではと怖じ気付きそうになったが、こんな体たらくではいつまでたっても彼女と最後まで出来ないと奮い立たせ、ゆっくりと押し当てる。
「んっ」
彼女の表情が少し曇った。
あぁ、どうする!
このまま押し進めば…。
「大丈夫、です。私は、大丈夫ですから、続けて…下さい」
「シャティー…」
「私は嬉しい、です。やっと、全てを、捧げられ、ます」
何て愛しい人なんだ。
彼女だって怖いのだ。それでも、俺に気を使って…。
「…息を吐いて。ゆっくり進むよ」
「はっ、い…」
ゆっくり、ゆっくりと押し進める。
少しでも彼女の痛みを和らげようと、陰核を刺激したり、乳首を刺激したりと出来ることをした。
「はぁ、はぁ」
痛みを軽減させようとしているのか、彼女が浅い息をする。
心配で進みを緩めると、切なそうに瞳を絡ませてる。
シャティー、愛してる。
苦しめてすまない。
でも、嬉しい…。
君の初めての男になれたことが。
「奥まで…入ったよ。馴染むまで少しこのままで居たいが、大丈夫?」
「はい…」
彼女の顔にかかる髪を退ける。
柔らかな髪をすく。
「シャティー、ありがとう。その…。不甲斐なくてすまない。また君を一人で悩ませてしまった」
「そんなこと、ないです」
「いや、悪いのは俺だ。その…俺のアレはかなり…大きいから、君を傷つけるのが怖くて…」
「確かに、痛くて…苦しいです。でも、それすらも愛しい、です。貴方に捧げることが出来て、幸せです」
彼女の泣き笑いを見て、胸が締め付けられた。俺は世界一の幸せ者だ。
嬉しくて、彼女に抱きついた。
「俺も幸せだよ。一生大切にする。生涯君だけを愛し、守るよ。シャティー、愛してる」
「私も愛しております」
なんて幸せな時間だろう。
心も体も繋げることが、こんなにも幸福な事だと体験できた。
「そろそろ動いていいか?」
「はい」
ゆっくりと腰を引き、また奥にもどる。彼女の膣内の滑りを確認しながらゆっくりと行っていく。
始めは顔を歪ませていた表情が、少しずつ減っていき、頬を赤らめはじめた。それにともなって中の滑りもよくなってきた。
「もう痛くないか?」
「はい、なんだかジンジンします…」
惚けた顔が堪らない。
口内に舌を入れれば、不器用ながら絡ませようと舌を動かしてくれる。
あぁ、愛しい。
堪らない!
いろんな角度で挿入を繰り返すと、彼女が声を上げる場所を発見した。
ゴリゴリと音が鳴るような場所だ。
「ひぁ!そこ、ダメです!」
おそらくそこは子宮口だろう。
彼女の弱い部分がわかり、何度となくそこを剛直で擦ってしまう。
「あん!ノー、ランド様、やめて」
なんて艶やかな声だ。
やめてと懇願する彼女。しかし、もっと声を聞きたい、感じたいと己の欲情に逆らえない。
膣内の締め付けが強くなる。
「イキそうなんだね。俺も限界だ…」
彼女の陰核を親指で刺激すると、締め付けが一気に強くなった。
「くっ!」
「ああ!」
ドクドクと彼女の中に注ぎ込む。
最後の締め付けは最高だった。
思わずもって行かれてしまった。
彼女の横に寝転び、お互いはぁはぁと息を整えようと、空気を求める。
彼女を抱き寄せ、体を密着させる。
柔らかくて温かい。
愛しい人の温もりを堪能する。
「幸せだ…」
「私もです…」
彼女の潤んだ瞳を見て、また欲望が頭を上げてきたが、今はこの微睡みを彼女と一緒に共有したい。
愛しい人。
君が好きだ。
この先の未来を、君と歩めることが嬉しい。幸せをありがとう。
《fin》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この物語は
『愛しい人へ~愛しているから私を捨てて下さい~』
のその後のエピソードになっております。
そちらも読んで頂ければ幸いです。
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おめでとうございます!
本編がシリアスだった分、番外編の糖度高めのお話しは最高でした!
2人が幸せで良かった✨
づら子様
ご感想ありがとうございます!
楽しんで頂けて嬉しいです。
おめでとうございます。
番外編も完結して終わったなぁ〜
楽しみしていたお話が最後まで読めた嬉しさと寂しさで心が騒いています。
次の作品、楽しみしてます。
あくび様
ご感想ありがとうございます。
また、大変な時に励ましのコメントを頂けて、本当に嬉しく支えになりました。
次回作への原動力も頂き、感謝に堪えません。
ありがとうございました!
退会済ユーザのコメントです
FuAo様
ご指摘ありがとうございます!
すぐに訂正致します。
ありがとうございました!