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1,Rising

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「ふむふむ…なるほどね。」

いかにも胡散臭そうなお婆さんの占いを受けることになるとは…

「今胡散臭いとか思ったね?」
「い、いえ!」

今、心読まれた!?

「隠しても無駄だよ。私は能力で色々と゛視る゛ことが出来るからね。」
「すみません…」
「よろしい。では続けるよ。」

その後、お婆さんは僕の名前、学校、生年月日など色々と当ててきた

「す、すごい…」
「ふむ…そして今は能力のことで悩んでいると…」
「はい…英雄を目指してはいるんですけど…」
「能力は…身体強化、か…」

向いてないからやめておきな
そう言われるのがオチだろうな
言われるのは慣れてるし…むしろ笑えるかもしれない

「これはやめておいた方が…」

やっぱりね、わかってたよ
これで少しは踏ん切りがつくかな

「ですよね…やっぱり」
「待てよ、これは…君!」
「は、はい!?」

突然の大声にびっくりする

「来月体力テストがあるね?能力使用可の。」
「え、えぇ。ありますけど…」
「今から体力テストまでのトレーニングのメニューを出す!それを1ヶ月やりこなしてみてほしい!」
「…何故ですか?」

何故急にトレーニングの話になったのかイマイチついていけない

「可能性があるからだよ。」
「可能性…」
「今はそれしか言えない…けれど、わずか1%だったとしても…君ならやるだろう?」
「…ええ。」

わずかでも可能性があるなら、やってやる!
自分の夢へ、理想へ、向かうために

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