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一章 大川
第25話
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日を改めて、俺は再びコンビニ探索に出かけた。やはり街に近い場所のコンビニは内装を含めて酷い状態だったが、一か所だけ、漁られていないコンビニを発見した。店内に死体があるわけではなく、誰かが物資を漁った形跡もない。綺麗な状態だ。
レトルト食品コーナーを見てみると、インスタントカレーや、長期保存可能なスープ類などが陳列されていた。これは当たりだな。ワクワクしながら食品を漁っていると、ふいに何かの気配を感じた。俺が振り返るよりも早く、そいつは俺の背中に何かを突き付けてきた。
「動かないで!!」
こいつ、銃を持ってやがるのか。形状から察するに、日本の警察がよく使っている5連発式のリボルバー拳銃だ。...くそ、どうするか?
ちらっと少女?の様子を伺う。...こいつ、目つきがヤバい。飢えた獣のような目だ。この目はよく知っている。目的のためなら殺人だって許容する。そういうヤバい人間特有の目だ。...パワー解放。稼働率50%。
「...止めとけ。撃ったら大変な事になるぞ」
両手両足に力が浸透していく。準備完了。これでいつでも動ける。
「っ!!」
なっ!? こいついきなり足を狙って撃ってきやがった!? スローモーションのようにゆっくりになった世界で、俺は全力で床を蹴り、空中へと飛び上がる。天井に握力だけで張り付き、敵の様子を伺う。
少女の反応も早かった。俺の動きに追従するように、4発の弾丸が即座に発射される。その全ての動きが俺には見えていた。全ての銃弾を躱し、四方の壁を跳躍、体重を全て載せて少女を蹴り飛ばす。...信じらない事に、少女はこの攻撃を防御していた。だがそこまでだ。奥の棚へと吹き飛び、立ち上がろうとした少女の体はフラフラとしていた。それから数秒ほどで少女は床へと倒れる。
「さてと、この女どうするか?」
処分するのは簡単だ。こいつの持っている銃で、その脳天をぶちまけてやればいい。そうしてもいいんだが、こいつ、見た感じ完全に俺より年下みたいなんだよな。目は完全にイッチまってるけど、見た目も悪くはない。まあ性格はたぶん最悪だろうけどな。
俺は1分間程悩み、殺処分は見送る事にした。その代わり物資は全て回収する。これは俺からすれば当然の権利だ。床に転がった銃を拾い、女の荷物を漁る。
「お!こいつめっちゃ弾を持ってるな。全部貰っていくぞ」
拳銃と、大量の弾を入手した。予想外の収穫にテンションが上がる。その後に女の武装を全て解除し、バッグに入っていたロープで女を拘束した後、床に放置する。
「まあ、生きるか死ぬか。神様にでも祈るんだな」
銃も武器も無い状態でこんな場所に放置されたら、まあ十中八九死ぬだろうが、どうでもいい事だ。こいつの運が良ければ、何とか生き残れるかもしれないな。
「じゃあな。もう二度と会わない事を祈ってる」
バイクに乗り、上機嫌で俺は部屋へと帰還した。
レトルト食品コーナーを見てみると、インスタントカレーや、長期保存可能なスープ類などが陳列されていた。これは当たりだな。ワクワクしながら食品を漁っていると、ふいに何かの気配を感じた。俺が振り返るよりも早く、そいつは俺の背中に何かを突き付けてきた。
「動かないで!!」
こいつ、銃を持ってやがるのか。形状から察するに、日本の警察がよく使っている5連発式のリボルバー拳銃だ。...くそ、どうするか?
ちらっと少女?の様子を伺う。...こいつ、目つきがヤバい。飢えた獣のような目だ。この目はよく知っている。目的のためなら殺人だって許容する。そういうヤバい人間特有の目だ。...パワー解放。稼働率50%。
「...止めとけ。撃ったら大変な事になるぞ」
両手両足に力が浸透していく。準備完了。これでいつでも動ける。
「っ!!」
なっ!? こいついきなり足を狙って撃ってきやがった!? スローモーションのようにゆっくりになった世界で、俺は全力で床を蹴り、空中へと飛び上がる。天井に握力だけで張り付き、敵の様子を伺う。
少女の反応も早かった。俺の動きに追従するように、4発の弾丸が即座に発射される。その全ての動きが俺には見えていた。全ての銃弾を躱し、四方の壁を跳躍、体重を全て載せて少女を蹴り飛ばす。...信じらない事に、少女はこの攻撃を防御していた。だがそこまでだ。奥の棚へと吹き飛び、立ち上がろうとした少女の体はフラフラとしていた。それから数秒ほどで少女は床へと倒れる。
「さてと、この女どうするか?」
処分するのは簡単だ。こいつの持っている銃で、その脳天をぶちまけてやればいい。そうしてもいいんだが、こいつ、見た感じ完全に俺より年下みたいなんだよな。目は完全にイッチまってるけど、見た目も悪くはない。まあ性格はたぶん最悪だろうけどな。
俺は1分間程悩み、殺処分は見送る事にした。その代わり物資は全て回収する。これは俺からすれば当然の権利だ。床に転がった銃を拾い、女の荷物を漁る。
「お!こいつめっちゃ弾を持ってるな。全部貰っていくぞ」
拳銃と、大量の弾を入手した。予想外の収穫にテンションが上がる。その後に女の武装を全て解除し、バッグに入っていたロープで女を拘束した後、床に放置する。
「まあ、生きるか死ぬか。神様にでも祈るんだな」
銃も武器も無い状態でこんな場所に放置されたら、まあ十中八九死ぬだろうが、どうでもいい事だ。こいつの運が良ければ、何とか生き残れるかもしれないな。
「じゃあな。もう二度と会わない事を祈ってる」
バイクに乗り、上機嫌で俺は部屋へと帰還した。
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