BLゲームのモブ(俺)は誰にも見つからないはずだった

はちのす

文字の大きさ
120 / 145
DLC本編

お世話 ※

しおりを挟む
⚠︎attention!
 本番です。背後と履歴にご注意ください。
 例の如く、読み飛ばしても問題ございません。苦手な方はパスしてくださいませ。



******************



乙女ゲームか?と言うほどの殺傷力のある口説き文句に言い返せずにいると、今度は姫抱きで抱えられる。

そこで我に返った俺は、落とされない様小さく抵抗する。


「せ、先輩っ!えっちなことはしないって言ったじゃないですか」

「そうだな、お前がその気にならなければ止める」


嘉賀先輩はそう言って、俺をガラス張りでスケスケの浴室に放り込んだ。


「お前、さっきまで屋上の床に寝そべってたんだ。何にせよ付いている汚れを落とせ」

「フガッ」


身包みを綺麗に剥がされ、適温のシャワーを浴びせられる。
ゴボボボ!とシャワーの水圧で溺れていると、先輩が丁寧に丸洗いしてくれた。

…温かいシャワーでホカホカになり、タオルでぐるぐる巻きにされると、動物の本能なのか少し落ち着いてきた。


「zzz…」

「オイ寝んじゃねぇ。髪、乾かしにくいだろ」

「ッ、は!しまった油断した」

「嫌がる割に従順なのが腹立つな」


(うっ、甲斐甲斐しく世話をされてしまっているし、それを受け入れてしまう!)

完全に髪が乾き切る前に、嘉賀先輩にまた抱き上げられる。

不思議に思い先輩を見上げると、爆弾が投下された。


「すぐに濡れるんだから完全には乾かさねぇよ、無駄だろ」

「んな…!」

「オラ、着いたぞ」


キングサイズのベッドに放られ、転がされる。

様々な物が馬鹿でかい家だから普通といえば普通だが、このサイズのベッドが家にあるってどうなのよ…

先輩は着地した俺を見届けると、ベストを脱ぎ、サイドテーブルに掛けた。
ネクタイを解く仕草に、やはり色気を感じてしまうのは全人類共通だろう。

同時に、嘉賀先輩のその一連の動作を見て、本気だなと言うことは理解できた。

でも、里田の件で反省した俺は"なんとかして断らねば"という意識が働いていた。


「なぁ田中。駄々っ子の願いは聞いてくれるよな?」

「い、いやです…!」

「はぁ?俺はお前の願いを聞いてやるつもりでいるのに、理不尽だろ」


完全に悪人面した先輩が、俺の願いをダシに陥落させようとしてくる。


「それを言われると弱い…ッ!」

「なら早く頷けよ」

「う、うぐ…」


"お願い"と"俺の尻"を天秤にかける。

明日以降のヤンキーに脅かされる自分の命と尻のどちらが重いか、明らかに傾く方は決まっている。

ごめんよ皆…と心の中で謝罪しつつも腹を括り、先輩の頬に唇を寄せた。

ちゅっ

触れ合った肌の間からら小気味のいい音が鳴る。


「あの、優しくしてください…っ」

「…約束出来ねぇな」

「んっ、むぅ!」


俺の行動に、目をギラリと煌めかせた嘉賀先輩が唇を啄む。

ゆったりと広がる様な刺激を受けている間に、潤滑剤を垂らした俺の下腹部を、滑る様な手つきで愛撫していく。


「ひ、ぁん!」

「随分良さそうだな…お前、まだ他の奴とも続けてんのか」

「続けてる、っていうか…ぁ!」

「大方言い寄られてんだろ…断り方を身につけろよ」

「こんなことする…せん、ぱいに…言われ、たくないっ!」

「ハッ、そりゃそうだ」


ドロドロになった俺の後ろを丁寧に解していく指と、時折掠める様に重ねられる唇。

前にも思ったけど、先輩は俺の負担を考えてゆっくり進めてくれている。

(約束できない、って言ってたのに)

そんな考え事をしていた最中、腹の内側にある弱いポイントを見つけられ、指で刺激される。


「…ぁん!そこ、そこだめぇ!」

「そうか」

「っき、聞いてないし…ひんっ!」


一点を集中的にいじめられて、息が上手く吸えない。
あまりに強い刺激に目の前がクラクラする。

何かに縋り付きたくて、シーツを皺がつくほど握りしめた。

手触りからして高そうなシーツだけど、知ったことか!!


「腰、跳ねまくってるぞ」

「あっ揺れちゃ…っう!」


快楽を拾い、制御が効かず腰が跳ねるのを止められない。
…先輩は動いていないのに、俺が腰を止められないせいで、勝手に指が内側を抉っていく。


「ひ、ぃあ…あっ」

「こんな状態になるのに、よくさっきまで強情でいられたな」


冷静なコメントが、余計に虚しさを煽る。
だが体は正直で、感じ始めてしまったものは止められない。


「ん、あぁっ!?」


ふと思いついた様に前を弄られ、突然の刺激に体が動かなくなる。

水気を増した音が、先輩の手から漏れ出して、俺の情緒を乱していく。


「オイ田中、イくなら言えよ」

「は、ぁん…あっ、イッ…く」


嘉賀先輩の低くて掠れた声が耳に届いたと思ったら、脳がパンクするみたいに白くなって……呼応する様に、既に薄い精が放たれていく。


「そう、いい子だ。挿れるぞ」

「へ、待っ…あ"、っ!」


まだ達している最中だと言うのに、先輩は俺の後ろに埋めていた指を抜き去り、代わりにと昂りを侵入させてくる。

筋肉が弛緩していて、何の阻害もなく奥まで入られてしまい、息が詰まって声も出せない。

強すぎる快楽に、目の前がショートした。

なにしろ先輩の先輩は超特大サイズ、落ち着いて受け入れろという方が無理に決まってる。

完全に呼吸がおかしくなっている俺を見かねて、先輩が俺の髪を梳く。


「ほら、息しろ…お前はいつも息出来てないな」

「…っあ"」

「落ち着いたか?動くぞ」

「ぐっ、ぁ!」


抽挿で、お腹の内側を持っていかれそうな、全てを掻き乱される動きで追い詰められていく。


「…っ、首筋出せ」


先輩は腰を打ち付けながら、隙を見て俺の首に歯形を残していく。

興奮すると首を噛みたくなる、という末恐ろしい癖を持っているらしく、執拗に舐めたり噛んだりを繰り返している。

(も、しつこい…っ!)


「せ、んぱ…っあ!」

「何だ」

「くち、口にして…」


そうねだると、先輩は一瞬ピタッと動きを止め、唇を寄せてくる。

上顎を舌で擦り上げられながら、腹の中で更に質量と硬度を増したモノに気付く。

(待って待って、まだデカくなる…?!)


キスの最中、また律動を開始した先輩は激しさを増し、俺は2回戦ほどであえなく意識を手放した。

しおりを挟む
感想 194

あなたにおすすめの小説

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます

日色
BL
「ぼく、あくやくれいそくだ」弟の誕生と同時に前世を思い出した七海は、悪役令息キルナ=フェルライトに転生していた。闇と水という典型的な悪役属性な上、肝心の魔力はほぼゼロに近い。雑魚キャラで死亡フラグ立ちまくりの中、なぜか第一王子に溺愛され!?

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。   ※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました! えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。   ※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです! ※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

処理中です...