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おいでませマイハウス!
しおりを挟む「おいでませマイハウス~!」
「…お邪魔します。」
あの後反抗する気も起きなかったのか、担任は大人しく俺に連れられてきた。
「お風呂沸かすのでちょっと座っててください!」
「…ありがとう」
急にしおらしくなってしまった先生は、俺が出したペットボトルのお茶をちびちび飲みながら大人しく待っている。
ちなみに俺はきちんとした茶葉とか、作るのが面倒なのであらかじてペットボトルを箱買いしている。
どうでもいいか!!
借りてきた猫状態の担任を放置して、俺は風呂の準備をした。
俺の部屋に置いてある香水と同じ香りのバスボムがあるから、リラックスしてもらおうと入れてみた。
(んん~!良い香り!!)
パジャマをセットしたり、バスタオルをセットしたり、歯ブラシセットも準備して…と気を遣ってみた。
(うん、やはり俺は出来る男だな。)
俺は自分を鼓舞しながら、風呂の準備を終える。
先生を呼びに行こうと部屋に戻ると、先生はどこか上の空で虚空を見ていた。
え?大丈夫??
「先生~?一応準備出来ましたけど…」
俺が近くに寄って声を掛けると、
肩をビクリと揺らし、慌てて立ち上がった。
「あ、ああ…すまん。借りる。」
「…?はい。パジャマ置いておきました~スーツは外に出しておいてください。外干ししますから!」
「は?あ、ありがとう。」
先生は俺の手際の良さに驚いたのか、
目を丸くしながら風呂場に引っ込んでいった。
「あ~それにしても、土曜日だったとは…」
良い拾い物(?)はしたが、担任に言われるまで気が付かなかったのは末代までの恥とも言って良い。
俺はトボトボと部屋着に着替え、朝ごはんの用意を始めた。
あんまり大したものはないが、どうせ二日酔いなんだろうからお粥とかでいいだろ。
味薄めの卵スープを作り、冷凍していた米をぶち込んだ。
「味噌汁は…お、いいのがあるじゃん」
たまたま先日コンビニで大量買いした味噌汁の中にしじみがあったのでそれをお椀に移し替える。
気付のためにこれまたコンビニで買った個包装の梅干しをテーブルに出すと、
見た目は質素だが実家っぽい朝食の完成だ。
「まあ、一人暮らしの家だしこんなもんだろ。」
と1人で満足していると、ピカピカに磨き上げられたイケメンが部屋に入ってきた。
うおっ!眩しい!!!
先生はさっきまでの疲れたリーマン感を全く感じさせない風貌へと様変わりしており、
俺の貸したパジャマも異様に似合っている。
茶金の髪をセットしないまま、耳に掛けており、ウルフカットの襟足の隙間からチラリと見える首筋の色気は言葉に表せない。
「風呂借りた…」
「あ、あわわ…気にしないで先生!俺が連れてきたんだし。」
先生はパジャマに鼻を近づけると、スンスンと香りを嗅いだ。
次いで、偶々近くにいた俺の髪の毛もスンスンと香ってみている。
…え、なにしてんの??
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