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17(テレサ視点)
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ロベルト様が私を恐れる?そんなことはない、ないはずなのだ。
「ねえ、ロベルト様?最近、私のことを避けていませんか?」
「そんなことはないと思うが……」
お姉様が王宮を去ってから、ロベルト様の態度が段々とよそよそしくなった感じがした。
「ロベルト!もっと大胆になりなさい!!!」
皇帝陛下がロベルト様を励ます……でも、どういうわけだか、元気がなかったのだ。上の空と言うか……私の声が響いているのか疑問だった。
「テレサ……別に怖いわけじゃないんだけど、どういうわけだか、君と一緒にいると不安になる……」
どうして、そうなるのか?お姉様がいなくなったから?
神様の予言は相変わらずクリアだった。でもね、時々不快感を示すこともあった。いや、考えすぎなのか?
「君がこのまま聖女を続けると、世界はどうなるのかな……」
神様の不満は、恐らく私がお姉様から聖女の地位を奪ったことに由来しているのだろう。
「自分の欲望に正直に生きて……これっていけないことですか?」
「別にいけないことではないが……君の場合はやりすぎじゃないかな……」
「そんなこと言われたら……目ざわりですよ」
「神に向かって、その言葉遣いはいささか非礼であるな……。聖女らしくない……」
聖女として神様との関係を構築することは大事。お姉様は神様に完全に従属していたのだろう。でもね、私はただ従属するだけの関係って言うのは嫌なの。そういうのじゃなくて、対等と言うか。
私は聖女だからね。聖女になって人生全てが上手くいくと思っていた。それなのに……どうして、すぐさま不幸がやって来るのだろうか。突然の腹痛に襲われ、私はその場に倒れこんでしまった。
「テレサ!!!」
ロベルト様が叫んでいるのが聞こえた……その後の記憶はなかった。
「ねえ、ロベルト様?最近、私のことを避けていませんか?」
「そんなことはないと思うが……」
お姉様が王宮を去ってから、ロベルト様の態度が段々とよそよそしくなった感じがした。
「ロベルト!もっと大胆になりなさい!!!」
皇帝陛下がロベルト様を励ます……でも、どういうわけだか、元気がなかったのだ。上の空と言うか……私の声が響いているのか疑問だった。
「テレサ……別に怖いわけじゃないんだけど、どういうわけだか、君と一緒にいると不安になる……」
どうして、そうなるのか?お姉様がいなくなったから?
神様の予言は相変わらずクリアだった。でもね、時々不快感を示すこともあった。いや、考えすぎなのか?
「君がこのまま聖女を続けると、世界はどうなるのかな……」
神様の不満は、恐らく私がお姉様から聖女の地位を奪ったことに由来しているのだろう。
「自分の欲望に正直に生きて……これっていけないことですか?」
「別にいけないことではないが……君の場合はやりすぎじゃないかな……」
「そんなこと言われたら……目ざわりですよ」
「神に向かって、その言葉遣いはいささか非礼であるな……。聖女らしくない……」
聖女として神様との関係を構築することは大事。お姉様は神様に完全に従属していたのだろう。でもね、私はただ従属するだけの関係って言うのは嫌なの。そういうのじゃなくて、対等と言うか。
私は聖女だからね。聖女になって人生全てが上手くいくと思っていた。それなのに……どうして、すぐさま不幸がやって来るのだろうか。突然の腹痛に襲われ、私はその場に倒れこんでしまった。
「テレサ!!!」
ロベルト様が叫んでいるのが聞こえた……その後の記憶はなかった。
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