どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

頭を抱える二人

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時は少し遡り碧たち一行がリーパスから脱出しナミラーを目指していた頃、ワイハルト帝国とリッピン王国の国境付近、獣王軍団が前線基地での話し。
ワイハルト帝国を襲撃した獣王・ネギトロ、碧のマジックバッグに捕らわれていたカクさんこと『カクタス・グリングダーク・エデダクスカク・サーラン』!
クリムゾン魔国の武闘派を代表する二人は前線基地のテント内で頭を抱え唸っていた。
その対面にはジュニアが天を仰ぎ、テントの外からオオトロ、チュウトロ、アカミが唸る二人を覗いていた。

「うがーーーしまっった! 大失態だ!! 姉御の事になると頭に血が上って・・・・・」
獣王・ネギトロは両手で頭を抱え机に突っ伏しながら頭を抱えた。

「獣王様! 私は忠告しましたよ!! 宰相閣下の指示無く勝手に動いていけないと!
 ましてや軍団の長である獣王様が単身ワイハルト帝国に単身、乗り込んで皇帝に対して剣を振るうことなど合ってはならないことです!
 はーーー! 宰相閣下の『机叩きの刑』は確定ですね」

副団長の狼の獣人ジュニアはネギトロの座る机の対面で大きく深い溜息をついた。
今回のワイハルト襲撃事件に関してジュニアは何一つ落ち度は無い。
が、副官であるジュニアの最大の使命は単細胞獣王・ネギトロの暴走を止めること!
紅姫である茜、宰相である加奈以外、ネギトロに命令する事が出来る者はいなかった。
大魔王・フェネクシー、龍王・龍左衛門・・・・父親のライキンであろうと獣王・ネギトロに命令する権限は持っていない。
例え命令できる権限を持っていてもネギトロが聞くかどうかは別問題であった。
唯一、ネギトロが忠告を聞くのがジュニアだけであった。
そしてネギトロの無謀な行動でとばっちりを食う・・・・・宰相閣下のお叱りをネギトロと一緒に受けるのもジュニアの役目だった。

「仕方ないだろ!! ジュニア!! 勇者・茜の偽者だぞ!!
 今まで何人のパチモノがいた!! そのパチモノがいったいどれだけ姉御の名誉に泥を塗った!!
 しかも今回のパチモノは今までの雑魚とは違うんだぞ!!
 俺が仕留めきることができなかったんだぞ!!」

!?!?!?!

ネギトロは閃いた。

「ちょっと待てよ!俺が勝手に襲撃したから、今回のパチモノの実力が分かったんだぞ!!
 ありゃ危険なパチモノだ!! そうだろ!!
 俺の無茶な襲撃があったからだぞ!!」

顔を上げるとドン!と机を叩き、胸を張ってネギトロは答えた。

「ハーーー」

ジュニアはまた大きく溜息をついた。

「獣王様! 姫様は手柄と喜んでくださるかもしれませんが、宰相閣下にそのような戯言が通じるとお思いですか?」

「うわーーーー! だよな!! だよな!! やっぱりそうだよな!!」

というとネギトロは再度頭を抱え机に伏せた。

「うるせーよ!! お前ら!! ワイハルトへ勝手に襲撃したことなんて対して騒ぐことじゃねー!!
 友好国に戦争を吹っかけてきた奴らなんて、遅かれ早かれドンパチするんだ!
 俺の犯した罪に比べれば皇帝の一人二人殺しても些細なことだ!!
 俺なんか・・・俺たちなんか・・・・・お譲のアニキを殺そうとしたんだぞ!! どうすりゃいいんだよ!!」

とカクタスは頭を上げて一度叫ぶと再度ネギトロのように机に伏せて頭を抱え悶絶した。

「ううう!どうしたらいいんだよ! 
 お譲はいくら兄さんを見つけるためだとはいえ、俺ら魔族や亜人たちのためにどれくらい時間と労力を割いてくれたと思っているんだ!
 魔族界が安定し暮らせるようになったのもお譲たちが何度も往復してくれたおかげだぞ!
 恩を仇で返しちまった!!  どうすればいいんだよ!!
 おい!ジュニア!! お前の知恵を貸せ!! 獣王軍団の知恵袋だろ!!」

カクタスは碧を殺そうとした数々の行いを思い出し頭を悩ませた。

「カクタス様! そんなこと言われましても・・・・
 私如きがお貸し出来る知恵なぞ持ち合わせておりませんよ」

「うがーーーどうすりゃいいんだよ!! ご隠居にまで迷惑掛けちまって・・・・・・」

!?!?!?!? ドン!!

カクタスも机を叩き顔を上げた。

「仕方ない! ここは俺とスケルシャールの命でご隠居やおメアに被害が及ぶのを食い止めよう!」

「カクタス様! 何もそこまで!!」

「ジュニア! お前はお譲の兄さんへの想いをしらないから、そんな生易しいことを言っていられるんだ!
 お譲は兄さんの事になると人格が変わるからな!
 遙か昔、お譲に『お前のお兄さんを殺してやる』と言ったバカがいたんだが言い終わった瞬間、そのバカにアイアンクローを噛まし頭を握りつぶしたんだぞ!
 『お兄ちゃんに怪我一つつけるヤツがいたら私がぶっ殺す!!』って!
 あのときの目は悪魔そのものだった!」
というとカクタスはまた頭を抱え机に突っ伏した。

「やはりここは、俺とスケルシャールの命で大恩あるご隠居に被害が及ぶのを防がなくては・・・・・・・」
とカクタスは決心を決めた。

「カクタスおじさん! 大丈夫よ! 私が姫様に許してくださるようにお願いする!!」

そこへ獣王・ネギトロの娘アカミがテントに入ってきた。
獣王・ネギトロがそうだったようにネギトロの子供たちオオトロ、チュウトロ、アカミの3人も茜が名付け親だった。

アカミを初めオオトロ、チュウトロの3人は年下の弟妹がいない茜から真の弟妹のように可愛がられていた。
特にアカミは茜が転移して城にいるときは一緒に寝ているくらい可愛がっていた。

「本当か!? アカミ!!」

カクタスもネギトロの子供たちが茜に可愛がられていることを知っているので反射的に思わず言葉が出た。
カクタスはアカミに微かな期待をかけた。
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