どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

錬金術は便利だった

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将太と七海の活躍で上手くコリレシアの装甲車を振り切るのに成功した。
が、当初の予定ではナミラーから南下したルートをそのまま戻りナミラーへ帰還する計画だったがコリレシア軍に遭遇したのでルート変更を余儀なくされた。

「ルートを変更しないと駄目だな。
 装甲車が複数居たという事は、ナミラー侵攻にコリレシア軍も投入するということだろうな。
 イラークからルホストを避けてナミラーへ向かう街道のさらに東を回ったほうが良さそうだな」

助手席に座る智弘が言う。

「ということは、コリレシア軍を二つに分けたということか?
 戦車はいなかったようだけど兵力を分散するのは良いとは思わないが」

「戦車は移動に時間も掛かるだろうし・・・・・
 どういう運営をしているか想像がつかないからな~
 山中がどこにいるかが問題だな。
 主力になる戦車部隊も山中と行動させるだろうから・・・・
 情報不足で判断がつかないよ」

「セキジョー・ダンジョン以来、見てないからな。
 鈴木や星野とは別行動していたようだし。
 智弘に分からないことが俺に分かるわけないよな~」
 
「ガルメニアの本命はどこなのだろう?
 ズガーンダム、ワレトラマンを派遣したのならナミラーが本命と思うのだが、こっちが囮でオリタリアの東に接するイズモニア経由で直接首都リーパスへ侵攻するのか?
 それとも、交通の要所、ナミラーを落とし南から北上してリーパスを落とすのか?
 碧、お前ならどうする?」

「だから、俺に聞くなよ!
 戦術とか戦略とか素人なの!
 腐女子・井原の方が詳しいんじゃないか?」

「無理だ! 俺は腐女子の知識を信頼していないから」

「同じオタク仲間だろ!」

「腐女子は駄目だ! あれは見てくれしか追いかけていないから物事の本質とか見てないぞ」

と智弘はさらりと酷い事を言う。

「まぁ、俺たちが先陣をきって正面からガルメニア軍と戦う訳じゃないからな。
 俺としてはフェルナンドに一泡吹かせてやれれば溜飲が下がるというものだ。
 この情報をアイゼー将軍に伝えてオリタリアで判断してもらえばいいんじゃないか?」

「確かに碧の言うとおりなのだが・・・・
 ガルメニアの動きを把握できていた方がいいからな。
 オリタリア軍に組み込まれ行動を制限されたら厄介だしな」

俺と智弘が会話をしていると栗原が運転席と助手席の間から顔を出した。

「すまないが車を止めて欲しいんだけど」

「うん? なぜ、どうした?」

俺は栗原に問い返すとモジモジしながら

「あれだよ、あれ!」

「なんだよ!あれって? あれじゃ分からん!」

「だから、あれ!! 察しろよ!」

「俺は超能力者じゃないんだからハッキリ言ってくれよ!」

「アッ! アオ君。車止めてあげて。
 お花摘みに行くから」

「将太! 何言ってるんだ! 
 なぜ、追われているのに花なんか要るんだよ!」

「もう~鈍いんだから! 用を足すの!
 それを『花を摘みに行く』って言うの」

「そうなのか?」

と栗原の顔を見ると赤らめながら頷いた。

「あ~~悪い、悪い。 そういう隠語知らないんだよ。
 追っ手も上手く撒けたようだし、ここで休憩にしよう」

則之がハッチを開け最初に降り、ミリアが続き警戒しながら空に舞い上がる。
ミリアが周りの安全を確認すると合図を則之に送る。
一人、一人、則之が手を貸し装甲車から引っ張り上げ最後に俺が降りた。

装甲車の後ろに回り銃弾に撃たれたところを確認してみる。
表面に多くの陥没跡があるが中までは貫通はしていない。
智弘が穴を確認する。

「ヤバイな、ここにもう一度、銃弾が当たると貫通するかもしれないな。
 町へ行ったら鉄板でも買って補強しておいた方がいいかもしれないな」

「同じところに当たるか?」

「可能性はゼロでは無いからな。
 車内で跳弾でもしたら洒落にならないし徐々に剛性も落ちていくかもしれないしな」

智弘とそんな事を話していると芦沢がやって来た。

「私、治せるかもしれない」

「「え!」」

俺と智弘は驚き智弘が続けた。

「そう言えば、芦沢は錬金術師だったな。
 が、錬金術師っていったら薬とかアイテムを作ったりするんじゃないのか?
 修復までできるのか?」

「オリハルコンとかは直せないけど普通の金属は直せたから、出来ると思う」

装甲車の後に立ち両手を水平に広げ念じると芦沢の体が赤く光ると、装甲車の後部分も赤く光った。
すると徐々に穴が塞がっていった。

「すげーー!芦沢、超便利!」
「芦沢、お前の能力、使えるな~」
と智弘も驚きの声を上げる。

「え、そうかな?」
少し恥ずかしそうに芦沢が答えた。

「ポーションとかも作れるんだろ!」

「素材さえあれば作れるけど・・・・
 手持ちに素材が無いから・・・・
 みんなの役に立てなくて」

と下を向いてしまった。

「いや、それは仕方ないだろ。
 素材が無ければ。
 が、素材さえあれば作れるんだろ。
 素材なら俺が山のように持っているから!
 必需品の聖水なんて原液100%でいくらでも手に入るからな! 将太!」

隣にいた将太は赤い顔をして下を向くのであった。
ポーションに必要な素材、薬草、ペルの実、聖水をマジックランドセルから出した。
これに毒消し草があればアンチポイズン・ポーションにもなる。

「アンチ・ポイズン・ポーションも作れるか?」

「素材があれば作れるよ」

「おっし、じゃ、毒消し草な!」

「錬金釜とかいらないのか?」
智弘が尋ねると

「このくらいなら錬金釜はいらないし、すぐに作れる」

「芦沢! お前、凄い!! 凄い力だな!
 良い『女神の祝福』貰ったな!」

「私、ほとんど役立たずだったから・・・・・
 戦闘には不向きだし魔法で回復できないから・・・・・
 素材がないと何もできないし・・・・」

「いやいや、そんな事は無いぞ!
 魔法が切れたときポーションが最後の命綱だぞ」

「そうだぞ。芦沢、碧の言うとおりだよ。
 有益な力だぞ。
 ひょっとすると、碧と芦沢は1セットなのかもしれないな」

「なんだよ、セットって!?」

「碧も後衛というより補給や兵站向きの祝福だろ。
 調理技能やマジックバックって正に補給部隊的な能力だろ。
 素材を芦沢に提供し、製作、それをまた碧が保管、運搬する。
 一つの流れが出来ているだろ」

芦沢がチラチラと見てくる。

「セットかどうか分からないが後衛も後衛。
 補給部隊向きである事は間違いないな!
 芦沢、これからよろしく頼むよ! ポーションをジャンジャン作ってくれ!」

芦沢も顔を少し赤らめながら頷いた。

「アオ君! 芦沢さんまで口説くの!」

「いや、違うって! 違う!」

将太のツッコミを全力で否定した。

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