230 / 304
第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
錬金術は便利だった
しおりを挟む将太と七海の活躍で上手くコリレシアの装甲車を振り切るのに成功した。
が、当初の予定ではナミラーから南下したルートをそのまま戻りナミラーへ帰還する計画だったがコリレシア軍に遭遇したのでルート変更を余儀なくされた。
「ルートを変更しないと駄目だな。
装甲車が複数居たという事は、ナミラー侵攻にコリレシア軍も投入するということだろうな。
イラークからルホストを避けてナミラーへ向かう街道のさらに東を回ったほうが良さそうだな」
助手席に座る智弘が言う。
「ということは、コリレシア軍を二つに分けたということか?
戦車はいなかったようだけど兵力を分散するのは良いとは思わないが」
「戦車は移動に時間も掛かるだろうし・・・・・
どういう運営をしているか想像がつかないからな~
山中がどこにいるかが問題だな。
主力になる戦車部隊も山中と行動させるだろうから・・・・
情報不足で判断がつかないよ」
「セキジョー・ダンジョン以来、見てないからな。
鈴木や星野とは別行動していたようだし。
智弘に分からないことが俺に分かるわけないよな~」
「ガルメニアの本命はどこなのだろう?
ズガーンダム、ワレトラマンを派遣したのならナミラーが本命と思うのだが、こっちが囮でオリタリアの東に接するイズモニア経由で直接首都リーパスへ侵攻するのか?
それとも、交通の要所、ナミラーを落とし南から北上してリーパスを落とすのか?
碧、お前ならどうする?」
「だから、俺に聞くなよ!
戦術とか戦略とか素人なの!
腐女子・井原の方が詳しいんじゃないか?」
「無理だ! 俺は腐女子の知識を信頼していないから」
「同じオタク仲間だろ!」
「腐女子は駄目だ! あれは見てくれしか追いかけていないから物事の本質とか見てないぞ」
と智弘はさらりと酷い事を言う。
「まぁ、俺たちが先陣をきって正面からガルメニア軍と戦う訳じゃないからな。
俺としてはフェルナンドに一泡吹かせてやれれば溜飲が下がるというものだ。
この情報をアイゼー将軍に伝えてオリタリアで判断してもらえばいいんじゃないか?」
「確かに碧の言うとおりなのだが・・・・
ガルメニアの動きを把握できていた方がいいからな。
オリタリア軍に組み込まれ行動を制限されたら厄介だしな」
俺と智弘が会話をしていると栗原が運転席と助手席の間から顔を出した。
「すまないが車を止めて欲しいんだけど」
「うん? なぜ、どうした?」
俺は栗原に問い返すとモジモジしながら
「あれだよ、あれ!」
「なんだよ!あれって? あれじゃ分からん!」
「だから、あれ!! 察しろよ!」
「俺は超能力者じゃないんだからハッキリ言ってくれよ!」
「アッ! アオ君。車止めてあげて。
お花摘みに行くから」
「将太! 何言ってるんだ!
なぜ、追われているのに花なんか要るんだよ!」
「もう~鈍いんだから! 用を足すの!
それを『花を摘みに行く』って言うの」
「そうなのか?」
と栗原の顔を見ると赤らめながら頷いた。
「あ~~悪い、悪い。 そういう隠語知らないんだよ。
追っ手も上手く撒けたようだし、ここで休憩にしよう」
則之がハッチを開け最初に降り、ミリアが続き警戒しながら空に舞い上がる。
ミリアが周りの安全を確認すると合図を則之に送る。
一人、一人、則之が手を貸し装甲車から引っ張り上げ最後に俺が降りた。
装甲車の後ろに回り銃弾に撃たれたところを確認してみる。
表面に多くの陥没跡があるが中までは貫通はしていない。
智弘が穴を確認する。
「ヤバイな、ここにもう一度、銃弾が当たると貫通するかもしれないな。
町へ行ったら鉄板でも買って補強しておいた方がいいかもしれないな」
「同じところに当たるか?」
「可能性はゼロでは無いからな。
車内で跳弾でもしたら洒落にならないし徐々に剛性も落ちていくかもしれないしな」
智弘とそんな事を話していると芦沢がやって来た。
「私、治せるかもしれない」
「「え!」」
俺と智弘は驚き智弘が続けた。
「そう言えば、芦沢は錬金術師だったな。
が、錬金術師っていったら薬とかアイテムを作ったりするんじゃないのか?
修復までできるのか?」
「オリハルコンとかは直せないけど普通の金属は直せたから、出来ると思う」
装甲車の後に立ち両手を水平に広げ念じると芦沢の体が赤く光ると、装甲車の後部分も赤く光った。
すると徐々に穴が塞がっていった。
「すげーー!芦沢、超便利!」
「芦沢、お前の能力、使えるな~」
と智弘も驚きの声を上げる。
「え、そうかな?」
少し恥ずかしそうに芦沢が答えた。
「ポーションとかも作れるんだろ!」
「素材さえあれば作れるけど・・・・
手持ちに素材が無いから・・・・
みんなの役に立てなくて」
と下を向いてしまった。
「いや、それは仕方ないだろ。
素材が無ければ。
が、素材さえあれば作れるんだろ。
素材なら俺が山のように持っているから!
必需品の聖水なんて原液100%でいくらでも手に入るからな! 将太!」
隣にいた将太は赤い顔をして下を向くのであった。
ポーションに必要な素材、薬草、ペルの実、聖水をマジックランドセルから出した。
これに毒消し草があればアンチポイズン・ポーションにもなる。
「アンチ・ポイズン・ポーションも作れるか?」
「素材があれば作れるよ」
「おっし、じゃ、毒消し草な!」
「錬金釜とかいらないのか?」
智弘が尋ねると
「このくらいなら錬金釜はいらないし、すぐに作れる」
「芦沢! お前、凄い!! 凄い力だな!
良い『女神の祝福』貰ったな!」
「私、ほとんど役立たずだったから・・・・・
戦闘には不向きだし魔法で回復できないから・・・・・
素材がないと何もできないし・・・・」
「いやいや、そんな事は無いぞ!
魔法が切れたときポーションが最後の命綱だぞ」
「そうだぞ。芦沢、碧の言うとおりだよ。
有益な力だぞ。
ひょっとすると、碧と芦沢は1セットなのかもしれないな」
「なんだよ、セットって!?」
「碧も後衛というより補給や兵站向きの祝福だろ。
調理技能やマジックバックって正に補給部隊的な能力だろ。
素材を芦沢に提供し、製作、それをまた碧が保管、運搬する。
一つの流れが出来ているだろ」
芦沢がチラチラと見てくる。
「セットかどうか分からないが後衛も後衛。
補給部隊向きである事は間違いないな!
芦沢、これからよろしく頼むよ! ポーションをジャンジャン作ってくれ!」
芦沢も顔を少し赤らめながら頷いた。
「アオ君! 芦沢さんまで口説くの!」
「いや、違うって! 違う!」
将太のツッコミを全力で否定した。
0
あなたにおすすめの小説
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる