どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

文字の大きさ
105 / 304
第二部 お兄ちゃん、待っててね!/ラッキースケベは必・・・あぁ! そんなものねぇーよ!!

カルピナ山

しおりを挟む

カルピナ山に近づくにつれ気温が上がっていく。
なぜファイレル王国がこんなにも熱いのか?
なぜカルピナ山から離れたところまで熱いのか?
それはイフリートが呪いをかけたせいだと言われている。
イフリートは火の魔王だけあって低温より高熱を好むのだ。
自分が活動しやすいように国全体に呪いを掛けたと言われている。

誰もがジリジリと汗をかき不快指数は上がっていくのだが馬車の中だけは外よりも気温が低くというか冷風が吹いている。
理沙が氷魔法と風魔法を組み合わせ簡易クーラーの役目をしているからだ。
最初に茜が試してみようとしたのだが加奈に止められてしまった。
もし茜が試していたら今回の討伐部隊はイフリートとの戦いの前に終わっていたかもしれない。

通過する村は王子たち一行を歓迎してくれるのだがどこも水不足で井戸や溜池が干上がっており深刻な水不足に悩まされていた。

「はいはい、私の出番ですよ~~~」
手を上空に挙げ

「アイスボール!!」

と呪文を唱え溜池や湖に100mサイズの氷河をジャンジャン投げ入れまくった。
投げ入れたときの地響きと共に氷河による冷風が辺りを覆う。

「これで少し気温も下がるわな」

「茜様、ありがとうございます。これでこの村の民たちも救われます」
王子が頭を下げると村の者も茜の周りに群がり礼を言う。

「茜様、ありがとうございます」
「村が救われます」
「これで農業が再開できます」

「あ、いいから、いいから、礼は王子さんに言って、王子様がいたから私はここに来たのだから。
 それから白田 碧というかっこいい少年を知りませんか?異世界人ですけど」

村人たちは
知ってるか?
異世界人なんて見たことないな
誰か聞いたヤツいる?

誰も知らないようだった。
茜もダメもとで聞いてみただけなので期待はしていなかった。

「もし、この村に訪れたら大変かもしれませんが王都まで連絡をお願いします」
と頭を下げた。

「あああああ、茜様、頭をお上げください。その者が村を訪れた必ず連絡させて頂きます」
と年配の村長らしき人が返答してくれた。


^-^-^-^-^-^-^-^-^-^-^-^


カルピナ山へ到着し馬車から降りると

「うわ~暑いわね~」

と言っても茜は顔以外はそんなに熱くは無い。
ロゼのローブがあまりにも熱い外気を遮断しているからだ。
当然、冷気も遮断する。
騎士団もみんな鎧を脱いで上半身裸になっている。
それを見た女子たちはみんな顔を背け赤い顔をしていた。
その女子たちも上に来ているものを脱ぎ茜以外の全員は薄手のシャツ一枚になっている。

山には洞穴がありそこから地下へ行くようになっている。

「昨年、来たときと変わっていませんね。
 中は下りの坂になっており密閉されているので熱さが倍化しています。
 討伐部隊は全員が脱水症状になり戦うどころの話ではありませんでした。
 準備不足でした」
と悔しそうにアルファが答えた。

「どうしたらいいのかな? 加奈と理紗に冷風を出してもらって突入する?
 それとも私と織田だけで特攻する?」

「お、お、俺と白田だけは止めようぜ。俺、生きて帰れそうに無いから」

「根性無しが! ちょっと偵察にいってくるわね。すぐ戻ってくるから、みんな待っていてね」

「待って、茜ちゃん。私も行く」
「私も」
と詩織と加奈も二人の後を追った。
二人は思った。
偵察だろうが何だろうが茜を一人にしてはいけない。
茜を一人にすると碌なことにならない事を知っていた。
アルファも慌てて3人の後を追った。

通路は広く直径4mほどはありそうだ。
100mほど進むと入り口からの光はまったく届かず先が見えなくなった。

「何も見えないわね。 Right!」
と呪文を唱えた瞬間!

ドン!
ドン!!
ドン!!!
ドドン!

と全員が通路の右側にぶっ飛び押し付けられた。

「痛い、痛い、痛い!! 茜、何してるの」

「いたたたた、Rightの呪文を唱えたのよ」

「ちょ、ちょ、ちょッと待てスペルが違うんじゃないか!
 LとRを間違えて唱えたろ」

「へ?」

「解除、しなさいよ、早く。潰れちゃうから!!」

茜は魔法を解除した。

「ホント、茜はバカなんだから。
  学年でもベスト10に入ってるのに何でバカなのよ!!
 中学生でも間違えないわよ!!」

「ご、ご、ごめんなさい」

王子は体に付いた土をはたきながら

「大丈夫です。さぁ~行きましょう」

と爽やかな笑みを振りまきながら言ったのであった。

それを見た加奈は、この王子様、只者では無いと思うのであった。


「・・・・・・・・じゃ、暗いから光の呪文を唱えるから・・・・・」
と声が小さくなっていく茜。

「茜! 次は間違えないで唱えるのよ! Lightよ!Light! Lよ、L!!」


深呼吸を一度して茜は呪文を唱えた。

「Light!」



「ぐは~~~眩しい!!」
「目が目が!!」
「何も見えな~~い」

茜の手の平に人間サイズの巨大な光の玉が出現したのであった。

「ばかーーーー! 茜、何やってるのよ!」

「だって、だって、こんなに大きくなるなんて思ってなかったから・・・・」

「加減しなさいって言ったでしょうが!!」

いつものように加奈に怒られる茜であった。



「王子!! 何事ですか!!」
「敵襲ですか!!」
「王子の前へ!!」
と騎士団員が50人ほど突入してきた。

「あ~~騎士団のみなさん、ごめんなさい。うちの茜がまたバカをやっちゃっただけですから。大丈夫ですよ」

「ごめんなさい。ごめんなさい」
と茜は突入してきた騎士団に頭を下げ詫びた。

「大丈夫だ。心配するな。お前たちは地上に戻れ」

騎士団を安心させ地上へ戻すのであった。
しおりを挟む
感想 87

あなたにおすすめの小説

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...