88 / 304
第二部 お兄ちゃん、待っててね!/ラッキースケベは必・・・あぁ! そんなものねぇーよ!!
異世界転移
しおりを挟むなに?ここは? どこ?
転移したと思われる場所を見渡す。
辺りを見回すと舞踏会でも開けそうなくらい広い部屋で、壁は一面、石が積み重なって作られている。
どうやら城のようだ。
「ようこそ、ハルフェルナに。ファイレル王国に。若人・・・・」
「おじさん、白田 碧というカッコいい少年を知りませんか?」
「達よ、我々の召喚に答えてくれたことに感謝・・・・・・・」
「そこの偉そうなおじさんに聞いているのよ」
「あ、あ、茜ちゃん。ちょっと・・・・・」
詩織が止めに入る。
「する。 私は国王のグレーコ2世である」
「おじさん、おじさん、白田 碧という名前に聞き覚えない?」
「あ、あ、あ、茜!王様が話しているんだぞ」
加奈も止めに入った。
「王様だろうが、何だろうが知らないわよ」
「無礼者!! 国王陛下のお言葉だぞ! 控えぬか!!」
王の隣にいた60過ぎほどの老人が答えた。
「うるさい、おじいちゃんね。おじいちゃんも知らない?」
グレーコは様々な宝石がついている豪勢な杖を右手に持ち両手を広げたまま固まっていた。
ワシ、国王なんですけど・・・・・
と、心の中は泣いていた。
そこへ白銀の鎧を着た爽やかイケメンの青年が微笑を振りまきながら近寄ってきた。
「赤い髪の美しいお嬢さん、そんなに慌てないで話を聞いてください。
私はアルファ・ファイレル」
クラスの女子達が
「素敵~」
「白馬の王子さまよ」
「あのような方が恋人だったら・・・」
茜の前で立ち止まった。
「素敵なお嬢さん。少し我々の話を・・・・・・・グゴーーーーー!」
いきなり茜はイケメンにアイアンクローをブチ噛ました。
「お前、今、私にチャームの呪文を掛けただろう! 舐めたことしてくれる!!」
王子!!
無礼者!
不敬だぞ!
周りにいる騎士団が騒ぎ出し茜の周りに剣を抜き寄ってくる。
「お兄ちゃんが言っていたのよね。
笑顔を振りまきがら寄ってくるイケメンは悪い事を考えているから気をつけなさいと」
「ググググ、痛い。離せー」
「はぁ~何言っているんですか?
レディーにいきなりチャームの呪文を掛けておいて!
何ふざけているんですか?」
一段と指先に力を入れる。
「あ、あ、あ、あ、茜ちゃん。ダメ、離して。王子様に何してるのよ!国際問題になっちゃうわよ」
いや、そこは異世界問題だろ!というツッコミは無しにしてくれ。
「茜、大事にならないうちに手を離すんだ!」
加奈が茜を引っ張りながら叫んだ。
仕方なく茜はアイアンクローを離すことにした。
「お、お、お前、第一王子の私に何たる無礼な! 死刑だ!!」
ガバッ
茜はさっきより強い力で王子にアイアンクローを噛ました。
「はぁ?」
「ぐはぁ~~ 痛い、痛い、離せ~~」
王子はあまりの激痛に涙目になり鼻水をたらした。
イケメンも台無しである。
「鼻水たらしながらビービーうるさいな、お前。
それでも王子か? お兄ちゃんのほうが我慢強いぞ!」
いやいや、あんた、さっき女神様からステータスをフルにしてもらったでしょとクラスメイト達は思った。
茜のHP、MPをはじめ体力、力、魔力などステータスは『9999999』完スト状態であった。
なぜ、王子のチャームの魔法が分かったかというと、ステータス以外にも様々な耐性までも付与されている。
魔法耐性、毒耐性、疲労耐性、ステータス異常耐性・・・・・・
1分で1割のHP・MP回復を持っている。
しかもタナの剣には1分で2割のHP回復、ロゼのローブにも1分で2割のMP回復される。
それどころかロゼのローブは悪意のあるすべての魔法の完全無効化、悪意のある攻撃の完全無効化が備わっている。
ハルフェルナで最大のダメージを与える攻撃、魔法でも1発で1000を超えることは無い。
「あ、あ、あ、茜様。お許しください」
王子は白旗を上げた。
「仕方ないわね~ 離してあげるから、もうビービー言わないで。
私の質問に答えなさいよ。
私のお兄ちゃん、白田 碧という格好いい少年を知らない?」
王子は跪き答えた。
「も、申し訳ありません。存じ上げません」
「お、お、王子、大丈夫ですか?」
「無礼者!!」
「成敗してくれるわ!」
周りに騎士団らしき武装をした者が王子の周りを取り巻き茜に剣を突きつけた。
「止めろ! お前たちでは敵わない。無駄死にするだけだ」
アルファは魔王とも相対した事がありファイレル王国の中でも5本指に入る強騎士であった。
そのアルファに敵わないと言われれば騎士団たちは剣を治めるしかなかった。
幸いにして王との謁見の場が血塗られることはなかった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる