87 / 304
第二部 お兄ちゃん、待っててね!/ラッキースケベは必・・・あぁ! そんなものねぇーよ!!
ラッキースケベは必・・・あぁ! そんなものねぇーよ!!
しおりを挟む
「あっ、それからこれを使えるようにして」
と茜は腰からプラスティックで出来たマシンガンとおもちゃのピストルを取り出した。
茜はこの日に備えて肌身離さずスカートと腰の間にこの2丁を仕込んでおいた。
持ち物検査や教師に注意されても
「教師たるあなた方の不注意で私のお兄ちゃんは異世界へ連れ去られてしまったのよ!!
次に召喚が来た時、これさえあれば生き残れるから・・・・・・」
と、訳の分からない事を言って当り散らして没収を逃れていた。
「両方とも銃弾が永遠に出るようにして。玉切れにならないようにしてね。
なんだかこのマシンガンは銃弾が切り替えられるようになっているってお兄ちゃんが言ってたわ。
だから、そういうようにしておいてね。
そして、マシンガンの下の銃口から手榴弾みたいのあるじゃない。
ポンッとか言って飛び出るやつ! あれも出るようにしておいてね。
これも色々と切り替えが出来るらしいの。
お兄ちゃん、喜ぶと思うからオモチャの設定通りしておいてね」
どうやらグレネードのことらしい。
「それから、私とお兄ちゃん以外、触れないようにしてね。
この銃は子供のころ、お婆ちゃんに買ってもらった形見だから絶対壊れないようにしておいてね」
やたらと注文の多い茜であったが、女神は諦めたような顔をしてプラスティックで出来たマシンガンとおもちゃピストルを手に取り魔法を掛けた。
茜は受け取ると手にとって両方を空に向けて撃つ。
マシンガンはダダダダダダダダとピストルはズキューンと銃声を轟かせた。
「すご~~~い、さすが、お兄ちゃんを召喚で選ぶ女神様ね!」
とニッコリ女神に向けて微笑む茜であった。
「あ、あ、茜ちゃん、危ない」
「大丈夫、大丈夫、試し撃ちだから」
詩織はいったい何が大丈夫なのだろうかと思った。
「おーーーい、クラスメイト諸君、私はもういらないから君達は好きな職業を選びたまえ!」
そのとき、クラスのみんなの心の声は
「横暴」「傍若無人」「独裁者」
と女神にははっきり聞こえていた。
「なんか武器とか防具無いの?」
クラスメイト達は誰もが思った。
「お前、今銃を手に入れただろ!!」
「いやいや、お前もう充分だろ!! もういらないだろ」
「まだ、欲しがるのかよ」
と。
「あっ!この剣、良さそうね」
と女神の隣にある岩に突き刺さった透き通った紺色の大剣に目をつけた。
「あああ、神剣・タナ様の剣。選ばれたものしか抜くことは出来ません。それは、あ・・・・」
「タナ? うちの犬と同じ名前じゃない。じゃ、私が貰っていくから」
剣に近寄り引き抜こうと力を入れる。
「ふん、ふん、ふーーーん!! 抜けないわね」
剣の前で大股を広げ踏ん張ったが抜けるどころかビクともしなかった。
「そうです。選ばれた者にしか抜けないようになっていますから」
「めんどうね~~ どっせーーー!!」
ドンドンゴンゴン
ドガドガン
ゴンゴン
と茜は周りの岩を素手でぶん殴った。
ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った!
ステータスMAXのパンチは楽々岩をも砕くのであった。
殴りに殴ぐって周りの岩を砕いた。
「抜けた抜けた、ヤッホーー、タナの剣、ゲット!!」
「茜ちゃん、それ抜けたとは言わないよ・・・・・」
「なんか剣の周りに岩の破片が付いているわね」
破片と言うより岩を殴って岩を小さくしただけだったの刺してあった周りの岩は、当たり前のように剣に付着している。
剣についている岩の破片を地面に向けてガツンガツンと叩き付けた。
「お、取れた。でも、まだ破片が付いてるわね。
まぁ、いいか。そのうち取れるでしょう」
「あ、あ、あ~~~~~」
と女神は膝をつきorz状態になった。。
「こっちの白いローブ?ロングコートも綺麗ね。
周りの赤い縁取りなんて私の名前にピッタリ、これも貰っておくね」
「あああああああ。それはロゼ様のローブ、返して下さい。それも、あお・・・・」
と縋るような仕草で女神が言った。
「ロゼ?うちの犬と同じ名前じゃない。ヤッパリ私が着るためにあるのね。ありがとう」
と颯爽と着る茜であった。
「ねぇ~みんな似合う?」
男子達は一様に
「お、おう」
「あ、はい」
と返事を返すのであった。
「あっ、それから今、制服着ているじゃない。
これスカート短いからパンチラとかすると困るからスカートがめくれたり、チラッと見えたりしないようにしてね」
もう、女神様は虚脱状態でありながらも茜の指示通りに魔法を掛けた。
「ラッキースケベ、無しかよ」
「白田、サービス、悪りぃーな」
と男子から残念がる罵声を浴びた。
「ラッキースケベ? あぁ~~ そんなもねーよ!!」
と、クラスの男子を一喝するのであった。
「お前ら!これから異世界へ行くけど、私はお兄ちゃんを探すために旅に出るから別行動ね。みんな頑張ってね」
「ええーーー!!茜ちゃん、何、勝手なこと言ってるの。こういうときは団体行動しないとダメでしょ」
詩織が茜を咎めると。
「そうだよ、茜の気持ちは分かるけど、まずはみんなで行動して情報を集めてからの方がいいんじゃないか?
茜も一人じゃ寂しいだろ。土地勘もないだろう。
ここはみんなで行動した方がいいんじゃないか」
危ない危ない、究極の力を手に入れた茜を野放しにしたら転移先の世界が破滅してしまう。
「う~~ん、そうね。加奈のいうことも一理あるわね。
みんな、さっさと職業選んで~
じゃ、女神様、早く異世界へ送って」
「はい、分かりました。 みなさん、お気をつけて」
と女神様は所在無さげに返事をしながら声は段々小さくなり茜たちを送り出した。
と茜は腰からプラスティックで出来たマシンガンとおもちゃのピストルを取り出した。
茜はこの日に備えて肌身離さずスカートと腰の間にこの2丁を仕込んでおいた。
持ち物検査や教師に注意されても
「教師たるあなた方の不注意で私のお兄ちゃんは異世界へ連れ去られてしまったのよ!!
次に召喚が来た時、これさえあれば生き残れるから・・・・・・」
と、訳の分からない事を言って当り散らして没収を逃れていた。
「両方とも銃弾が永遠に出るようにして。玉切れにならないようにしてね。
なんだかこのマシンガンは銃弾が切り替えられるようになっているってお兄ちゃんが言ってたわ。
だから、そういうようにしておいてね。
そして、マシンガンの下の銃口から手榴弾みたいのあるじゃない。
ポンッとか言って飛び出るやつ! あれも出るようにしておいてね。
これも色々と切り替えが出来るらしいの。
お兄ちゃん、喜ぶと思うからオモチャの設定通りしておいてね」
どうやらグレネードのことらしい。
「それから、私とお兄ちゃん以外、触れないようにしてね。
この銃は子供のころ、お婆ちゃんに買ってもらった形見だから絶対壊れないようにしておいてね」
やたらと注文の多い茜であったが、女神は諦めたような顔をしてプラスティックで出来たマシンガンとおもちゃピストルを手に取り魔法を掛けた。
茜は受け取ると手にとって両方を空に向けて撃つ。
マシンガンはダダダダダダダダとピストルはズキューンと銃声を轟かせた。
「すご~~~い、さすが、お兄ちゃんを召喚で選ぶ女神様ね!」
とニッコリ女神に向けて微笑む茜であった。
「あ、あ、茜ちゃん、危ない」
「大丈夫、大丈夫、試し撃ちだから」
詩織はいったい何が大丈夫なのだろうかと思った。
「おーーーい、クラスメイト諸君、私はもういらないから君達は好きな職業を選びたまえ!」
そのとき、クラスのみんなの心の声は
「横暴」「傍若無人」「独裁者」
と女神にははっきり聞こえていた。
「なんか武器とか防具無いの?」
クラスメイト達は誰もが思った。
「お前、今銃を手に入れただろ!!」
「いやいや、お前もう充分だろ!! もういらないだろ」
「まだ、欲しがるのかよ」
と。
「あっ!この剣、良さそうね」
と女神の隣にある岩に突き刺さった透き通った紺色の大剣に目をつけた。
「あああ、神剣・タナ様の剣。選ばれたものしか抜くことは出来ません。それは、あ・・・・」
「タナ? うちの犬と同じ名前じゃない。じゃ、私が貰っていくから」
剣に近寄り引き抜こうと力を入れる。
「ふん、ふん、ふーーーん!! 抜けないわね」
剣の前で大股を広げ踏ん張ったが抜けるどころかビクともしなかった。
「そうです。選ばれた者にしか抜けないようになっていますから」
「めんどうね~~ どっせーーー!!」
ドンドンゴンゴン
ドガドガン
ゴンゴン
と茜は周りの岩を素手でぶん殴った。
ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った、ぶん殴った!
ステータスMAXのパンチは楽々岩をも砕くのであった。
殴りに殴ぐって周りの岩を砕いた。
「抜けた抜けた、ヤッホーー、タナの剣、ゲット!!」
「茜ちゃん、それ抜けたとは言わないよ・・・・・」
「なんか剣の周りに岩の破片が付いているわね」
破片と言うより岩を殴って岩を小さくしただけだったの刺してあった周りの岩は、当たり前のように剣に付着している。
剣についている岩の破片を地面に向けてガツンガツンと叩き付けた。
「お、取れた。でも、まだ破片が付いてるわね。
まぁ、いいか。そのうち取れるでしょう」
「あ、あ、あ~~~~~」
と女神は膝をつきorz状態になった。。
「こっちの白いローブ?ロングコートも綺麗ね。
周りの赤い縁取りなんて私の名前にピッタリ、これも貰っておくね」
「あああああああ。それはロゼ様のローブ、返して下さい。それも、あお・・・・」
と縋るような仕草で女神が言った。
「ロゼ?うちの犬と同じ名前じゃない。ヤッパリ私が着るためにあるのね。ありがとう」
と颯爽と着る茜であった。
「ねぇ~みんな似合う?」
男子達は一様に
「お、おう」
「あ、はい」
と返事を返すのであった。
「あっ、それから今、制服着ているじゃない。
これスカート短いからパンチラとかすると困るからスカートがめくれたり、チラッと見えたりしないようにしてね」
もう、女神様は虚脱状態でありながらも茜の指示通りに魔法を掛けた。
「ラッキースケベ、無しかよ」
「白田、サービス、悪りぃーな」
と男子から残念がる罵声を浴びた。
「ラッキースケベ? あぁ~~ そんなもねーよ!!」
と、クラスの男子を一喝するのであった。
「お前ら!これから異世界へ行くけど、私はお兄ちゃんを探すために旅に出るから別行動ね。みんな頑張ってね」
「ええーーー!!茜ちゃん、何、勝手なこと言ってるの。こういうときは団体行動しないとダメでしょ」
詩織が茜を咎めると。
「そうだよ、茜の気持ちは分かるけど、まずはみんなで行動して情報を集めてからの方がいいんじゃないか?
茜も一人じゃ寂しいだろ。土地勘もないだろう。
ここはみんなで行動した方がいいんじゃないか」
危ない危ない、究極の力を手に入れた茜を野放しにしたら転移先の世界が破滅してしまう。
「う~~ん、そうね。加奈のいうことも一理あるわね。
みんな、さっさと職業選んで~
じゃ、女神様、早く異世界へ送って」
「はい、分かりました。 みなさん、お気をつけて」
と女神様は所在無さげに返事をしながら声は段々小さくなり茜たちを送り出した。
0
お気に入りに追加
781
あなたにおすすめの小説
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
もういらないと言われたので隣国で聖女やります。
ゆーぞー
ファンタジー
孤児院出身のアリスは5歳の時に天女様の加護があることがわかり、王都で聖女をしていた。
しかし国王が崩御したため、国外追放されてしまう。
しかし隣国で聖女をやることになり、アリスは幸せを掴んでいく。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる