ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

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ある日のこと、俺はアリアと一緒に買い物に出かけた。彼女はキョロキョロと辺りを見回しながら歩いている。どうやら初めての市場に興味津々のようだ。


「どうだ？ 何か欲しいものはあるか？」


俺が尋ねると、アリアは少し考えて答えた。


「そうですね……あのお店に行ってみたいです」


彼女が指差したのはアクセサリーショップだった。早速中に入ることにする。店内には様々な装飾品が並んでいた。指輪やネックレスといったものから、ピアスなどの穴をあけないタイプのものもあるようだ。アリアはその一つ一つを手に取りながら眺めている。そして、気に入ったものがあったのか、嬉しそうに笑っていた。


「これ、すごく綺麗ですね」


それは小さな宝石が嵌め込まれたネックレスだった。値段もそれほど高くはなく、試しに買ってみることに決める。アリアは早速購入したそれを首にかけた。


「どうですか？」


彼女は俺に聞いてくる。その首飾りはとてもよく似合っていた。俺は素直に褒めることにする。すると、彼女はとても嬉しそうな笑顔を見せたのだった。


「ありがとうございます！」


彼女はとても上機嫌で、その後もずっとニコニコと笑っていたのだった。


「この店のパンケーキは絶品らしい。行ってみるか？」


「はい！ ぜひ食べたいです！」


俺たちは甘味を求めて店に入ることにした。店内は女性客ばかりで、男性はほとんどいなかった。おそらく俺たちも浮いて見えることだろう。だが、気にせず席についた。メニューを開くと様々なデザートが並んでいることがわかる。その中でも特に目を引くものがあった。『ふわふわパンケーキ』という名前のものだ。俺はそれを注文することにした。しばらくすると運ばれてきたそれを見て、アリアは目を輝かせる。その反応に満足しつつ俺も一口食べてみたが、確かに美味しいと感じた。


「すごくおいしいです！」


アリアは幸せそうな表情を浮かべている。俺も自然と笑みがこぼれていた。その後も俺たちは雑談をしながらゆっくりとした時間を過ごすのだった。


「カイトさん、次はどこに行きますか？」


アリアが尋ねてくる。俺は少し考えた後答えた。


「そうだな……今度は服でも見に行こうか」


俺たちは近くの店に入ることにした。そこは女性向けの衣料品店だ。店内には様々な種類の服が並んでいる。アリアは目を輝かせながらそれらを見つめていた。


「これ、可愛いですね」


彼女は真っ白なワンピースを手に取る。それは清楚な雰囲気を漂わせており、彼女によく似合いそうだった。俺はアリアに試着するように促す。すると、彼女は少し恥ずかしそうな表情を浮かべながらカーテンの向こうに消えた。そして数分後、再び姿を見せる。その姿はまさに天使のようだった。俺は思わず見惚れてしまう。


「ど、どうですか……？」


「すごく似合っているよ」


俺が褒めると、アリアは照れ笑いを浮かべた。その後も様々な服を見て回るうちに時間は過ぎていったのだった。


「今日は楽しかったですね」


帰り道、アリアが呟いた。俺も同じ気持ちだったので頷く。すると、彼女は突然立ち止まった。そして真剣な表情で言う。


「あの……また一緒に来てくださいますか？」


俺は迷わず答えた。


「もちろんだ」


こうして俺たちの休日は終わったのだった。