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翌朝。俺は朝食の準備をしていた。すると匂いに釣られたのかラインハルトがやってきた。
「おはよう」
俺が声をかけると彼は少し恥ずかしそうにしながらも挨拶を返してくれる。そしてそのままキッチンに立つ俺の隣に立つと、じっとこちらを見つめてきた。どうやら手伝いたいらしい……。
(可愛すぎるやろ!!)
思わず心の中で叫んでしまったが、なんとか平静を装って料理を続けることにしたのだった……。その後は二人で仲良く食事を楽しんだのだった……。
昼食の後はポーションに励んだ。干してある何種かの薬草を刻み、煮詰めてポーションを作る。最初は慣れない作業だったが、今ではすっかり手慣れたものだ。今日もまた新たなポーションをいくつか作ることができた。
「そろそろ新しいのを作ってみようかな」
俺はそう言って棚の中から一つの瓶を取り出した。その中身は鮮やかな青色をしており、まるで海を思わせるような色をしていた。そう、これは海水から抽出した塩である。
海水に含まれるミネラル成分と塩分が絶妙なバランスで共存しているらしく、その効能は多岐に渡るという話だ。今回は試しにこれを粉末状にして飲ませてみようかなと考えているところだ。
「ラインハルト、ちょっとこれ飲んでみて?」
俺がそう言うと、彼は不思議そうな顔をしたが素直に従ってくれた。グラスに入った粉末を一気に口に含むとゴクリと喉を鳴らす。すると次の瞬間には目が大きく見開かれていた。
「こ……これは一体……?」
どうやら効果があったらしいな。彼はしばらくの間呆然としていたものの、グラスに入った残りの液体を全て飲み干すと満足そうな笑みを浮かべた。
「凄いな……身体が凄く楽になった気がするぞ」
どうやらポーションの効果は抜群だったらしい。これならきっと大丈夫だろう。俺はもう一つ別の瓶を取り出すとラインハルトに手渡した。
「これも試してみてくれ」
すると彼は訝しげな表情でそれを受け取った後、じっと中身を見つめる。そして意を決したように口に含んだ。
「むぐっ!? げほっ! ごほごほ!」
あちゃあ……一気に飲み込もうとしてむせたようだ。背中を擦ると涙目になりながらもお礼を言ってくれた。うん、やっぱり可愛いわこの子。
「大丈夫か? 無理するなよ」
ラインハルトは軽く咳き込みながら頷いた後、再びポーションの残りを飲み干したのだった。
「元気になったらどこに行きたいとかあるか?」
俺が尋ねると、ラインハルトは少し考えた後で答えた。
「カイトが普段過ごしている街を見てみたいのだが……いいか?」
「ああ、もちろんさ。それじゃあ明日連れて行ってあげるよ」
俺がそう言うとラインハルトは嬉しそうな表情を浮かべた後、小さくうなずいたのだった……。
「おはよう」
俺が声をかけると彼は少し恥ずかしそうにしながらも挨拶を返してくれる。そしてそのままキッチンに立つ俺の隣に立つと、じっとこちらを見つめてきた。どうやら手伝いたいらしい……。
(可愛すぎるやろ!!)
思わず心の中で叫んでしまったが、なんとか平静を装って料理を続けることにしたのだった……。その後は二人で仲良く食事を楽しんだのだった……。
昼食の後はポーションに励んだ。干してある何種かの薬草を刻み、煮詰めてポーションを作る。最初は慣れない作業だったが、今ではすっかり手慣れたものだ。今日もまた新たなポーションをいくつか作ることができた。
「そろそろ新しいのを作ってみようかな」
俺はそう言って棚の中から一つの瓶を取り出した。その中身は鮮やかな青色をしており、まるで海を思わせるような色をしていた。そう、これは海水から抽出した塩である。
海水に含まれるミネラル成分と塩分が絶妙なバランスで共存しているらしく、その効能は多岐に渡るという話だ。今回は試しにこれを粉末状にして飲ませてみようかなと考えているところだ。
「ラインハルト、ちょっとこれ飲んでみて?」
俺がそう言うと、彼は不思議そうな顔をしたが素直に従ってくれた。グラスに入った粉末を一気に口に含むとゴクリと喉を鳴らす。すると次の瞬間には目が大きく見開かれていた。
「こ……これは一体……?」
どうやら効果があったらしいな。彼はしばらくの間呆然としていたものの、グラスに入った残りの液体を全て飲み干すと満足そうな笑みを浮かべた。
「凄いな……身体が凄く楽になった気がするぞ」
どうやらポーションの効果は抜群だったらしい。これならきっと大丈夫だろう。俺はもう一つ別の瓶を取り出すとラインハルトに手渡した。
「これも試してみてくれ」
すると彼は訝しげな表情でそれを受け取った後、じっと中身を見つめる。そして意を決したように口に含んだ。
「むぐっ!? げほっ! ごほごほ!」
あちゃあ……一気に飲み込もうとしてむせたようだ。背中を擦ると涙目になりながらもお礼を言ってくれた。うん、やっぱり可愛いわこの子。
「大丈夫か? 無理するなよ」
ラインハルトは軽く咳き込みながら頷いた後、再びポーションの残りを飲み干したのだった。
「元気になったらどこに行きたいとかあるか?」
俺が尋ねると、ラインハルトは少し考えた後で答えた。
「カイトが普段過ごしている街を見てみたいのだが……いいか?」
「ああ、もちろんさ。それじゃあ明日連れて行ってあげるよ」
俺がそう言うとラインハルトは嬉しそうな表情を浮かべた後、小さくうなずいたのだった……。
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