魔族の嫁になった僕

たなぱ

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魔族と僕と捕虜

1.初めての捕虜

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人族の住むオーランシア国と魔族が住む帝魔国は長い間に戦争を繰り返してきた。
魔族は人を喰らい、孕ませ、搾取する、人族の脅威であると僕の国では農民から貴族まで幼い頃から何度も教わる大切な事だ


生きたまま魔族に捕まればよくて奴隷、魂までも汚されるのだと


「お前達は我が国の兵器だ!陛下直々の命が下っている、この国の兵士として魔族を屠れ、敗北し捕虜となることは国の恥、生皮を剥がされて絶望の中食われたくなければ自らオーランシア国民としての誇りを持ち自害しろ」

そう、この戦場に駆り出される日、騎士団長が僕達に話していたような気がする
僕は、僕達は兵士じゃない、兵士ではなかったはずなんだ…何故か頭の中が霞む…死んでも魔族を一人でも多く殺さないと…物騒なことを考えているのは本当に僕なのだろうか…


戦場で僕の仲間が自爆していく、国を讃え、死と引き換えに魔族へ憎悪を込めて
僕も魔族を巻き沿いに…そう考えるのに霞がかった頭に浮かぶのは

『死ぬのが怖い』


もしかしたら口に出ていたのかもしれない、その場で立ち尽くし爆破と血と肉片が飛び交う中で赤い目をした悪魔のように綺麗な魔族が僕を見て笑ったような気がした…






どうしてこんなことになってしまったんだろう…僕は今、捕虜として魔族に囚われている

戦場で気を失い目が覚めたら地下牢のような場所だった。霞掛かった頭が何故かスッキリしてる気がする…何が起きたんだろうと自分を確認すると、首輪が付けられており両手を後ろで固定され両足は開脚するみたいに魔法で固定されてる。
天井からウネウネした何かが僕の固定された手足に巻き付いて、地面から持ち上げられた状態で魔族の人と目が合う、服も全て脱がされてて恥ずかしい所まで全部見られてしまう


「君はやっと生きたまま捕虜にできた貴重な人間なんです、人国の情報を素直に話してくれる事を期待してますよ、大丈夫痛い拷問なんてしませんから」

笑顔で優しい口調で僕に語りかけてくる赤い目の魔族が僕の首に掛けられた首輪に触れた
痛いことはしない、なら僕は何をされるの?
怖くて震えていると魔族の人は僕の目をじっと見てくる

「震えていますね…ふふ、可愛らしい、人は壊れやすい生き物ですからあまり酷いことはしたくないんですけどね」

首輪に触れていた手が僕の頬を撫でてくる、怖いはずなのに、なんでだろうもっと触れて欲しいなんて気持ちなる…頬を撫でられながら赤い目の魔族から目が離せなくて、漆黒で腰まで伸びた髪と人と違う尖った耳、よく見ると牙も生えてる、僕が今まで見たことがないくらい整った顔。

頬を撫でていた手が首筋を撫で胸も撫で、乳首を摘まれた

「っ!ひんっ」

変な声が出た、僕男だよ?股間の物を見ても男だってわかるはずなのに魔族の人は僕の乳首を何度も摘んで捏ねてくる

「これだけで快楽を得られるんですね…君は…とても美味しそう」

そんなことを言うと弄られすぎて少し赤くなった乳首に口を寄せて舐めてきた

「ゃ、あっ!なんっ」

ちゅぷちゅ、ちゅ
いやらしい音がする、拘束された体を動かして逃げようとするけど全然動けない、何が楽しいのか何度も舐めて吸ってくるそんな所おいしいわけもないのに。弄られてなかった方も優しく指で引っ掻いたりされて僕はどうしていいか分からず身悶えた

「あ、ぁっ、やぁ!んんんっ♡」

自分の声と思いたくない声が出てしまうこれが拷問?拷問なの?乳首が気持ちいいなんて知りたくなかった


「んっ、気持ちよかったですか?ここも反応してきましたね」

「あ、んっ♡…っ?」


乳首がもっと刺激が欲しいみたいに真っ赤に主張してる、信じられなくて目を離せない僕を見つめながら魔族の人がねっとり乳首を舐めつつ僕の股間に手を伸ばす、緩く勃ち上がり先走りでぬるぬるになった亀頭をゆっくりと撫でてくる

「もう気付いたと思いますが、これから君に情報を吐くまで快楽拷問をします」

「か、かいらく?え?腕切り落としたりするんですか…?」

聞いた事のない拷問だ…この気持ちいいのが拷問?
魔族の人は敵の筈なのに普通に質問してしまうくらい動揺してしまう

「性的な知識が乏しいんですね?ふふ、腕を切り落とすなんて酷いことしませんよ、君に痛いことや怪我をさせる事はしません」

魔族の人は楽しそうに僕のペニスをゆるゆる扱く
誰かに触られたこともない僕には刺激が強すぎて怖いのに気持ちいいを我慢できない

「ぁ♡…じゃ、なに、を」

「そうですね…泣いて情報吐き出したくなるような気持ちいい拷問をしましょうね」



……ほんとに泣いて快楽が苦しい拷問があるなんて僕は知らなかった







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