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第12章 聖なる夜
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「あ。雪子、俺の彼女なんで、合コン禁止」
理は千春さんの方に向かって言うと、千春さんは驚いて目をまんまるく見開いて理を見つめた。
「ま、まじですか?!」
「まじ」
「え~~~~!?!」
理はニッコリと微笑んで私の肩を優しく抱き寄せると、私は思わず赤面したけれど、事務所内はみんな驚いて一斉に立ち上がって騒然とした。
「理、あなた、何して…」
「これで、ここでは悪い虫つかないだろ」
と何故か満足そうに理が言うと、私はなんだか嬉しくなってきて、デスクに置いてあるバッグを取りに行くと、
「じゃ、お先に。千春さん。お疲れ様です!」
と言ってまた理のそばに行くと、理は私の手を繋いでくれて、一緒に事務所を出ていった。事務所の外にまで、みんなの驚いた声が響き渡っていて、私と理はまた顔を見合わせて笑い合った。
こういうの、しない男だと思ってた。ドラマとかの見過ぎなんじゃない?なんて言ったら、怒るよね。私もドラマで見ると、こんな小っ恥ずかしいことされたら、引くって思ってた。でも、全然違う。こんなに、嬉しいんだね。俺のものだって宣言されてるみたいで、幸せ。
外を歩きながら、私の手を繋いで向こうを向いている理は、きっと今、照れてる。
理は千春さんの方に向かって言うと、千春さんは驚いて目をまんまるく見開いて理を見つめた。
「ま、まじですか?!」
「まじ」
「え~~~~!?!」
理はニッコリと微笑んで私の肩を優しく抱き寄せると、私は思わず赤面したけれど、事務所内はみんな驚いて一斉に立ち上がって騒然とした。
「理、あなた、何して…」
「これで、ここでは悪い虫つかないだろ」
と何故か満足そうに理が言うと、私はなんだか嬉しくなってきて、デスクに置いてあるバッグを取りに行くと、
「じゃ、お先に。千春さん。お疲れ様です!」
と言ってまた理のそばに行くと、理は私の手を繋いでくれて、一緒に事務所を出ていった。事務所の外にまで、みんなの驚いた声が響き渡っていて、私と理はまた顔を見合わせて笑い合った。
こういうの、しない男だと思ってた。ドラマとかの見過ぎなんじゃない?なんて言ったら、怒るよね。私もドラマで見ると、こんな小っ恥ずかしいことされたら、引くって思ってた。でも、全然違う。こんなに、嬉しいんだね。俺のものだって宣言されてるみたいで、幸せ。
外を歩きながら、私の手を繋いで向こうを向いている理は、きっと今、照れてる。
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