君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第12章 聖なる夜

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私はそんな理の横顔を見つめて、

「ねぇ」

と話しかけると、少し頬が赤くなった理はチラッと私を見た。

「恥ずかしいから、見んな」

「見たい。見ーせて!」

私は理の手を握りしめながら、もう片方の腕で理の腕を引っ張った。

「ねぇ」

「なに?ハングリー?」

理は少し笑いながら、やっとこっちを見てくれると、私は腕を更にグイッと引き寄せて、理の唇を塞いだ。

理は驚いている。

唇が離れると、理は私の腰に腕を回してグイッと抱き寄せて、

「交際宣言した甲斐があった。レストランじゃなくてホテル行こうか」

と唇を近づけたまま言うと、私は笑って両手で理を抱きしめた。

「だーめ。レストラン行くの」

「えー?したい。抱きたい。入りたい」

「標語みたいに言うのやめて。それ以上、言っちゃ駄目」

「なんで?!」

「私が、…おねだりしそうになるから」

私は理に抱きついて下から理の顔を見つめて言うと、理はまた少し赤くなって、子供みたいに嬉しそうに笑った。

「じゃ、バーは無し。デザートは、お前な」

そう言って、理は私の後頭部を引き寄せて、唇を重ねた。

クリスマスイヴって、いいものだね。こんな幸せな聖なる夜は、大切な人と一緒にいたい。一緒に、過ごしたいって思う。クリスチャンでもないのに。

クリスマスに好きな人と一緒にいたいって思うのは、自分が今、恋愛してるからなんだ…!
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