最強聖剣使いが魔王と手を組むのはダメですか?〜俺は魔王と手を組んで、お前らがしたことを後悔させてやるからな〜

東雲ハヤブサ

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15話 少女の家の中で

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 「ここが私の家です」

 案内された家は、特に変わっているわけでもない普通の一階建ての家だった。
 家の前には花が植えてあり、綺麗な虫が花に止まっている。
 屋根が赤色で少し目立つが、壁は普通の木で着色はしていないため、そこまで目に止まることはない。

 窓から家の中を少しだけ見ると、綺麗に片付けられている。
 親と一緒に住んでいるのだろうか。

 「どうぞお上がりください」

 俺達は中に案内され、少女の家の中に入った。
 ミラノも大人しく家に上がり、俺の横に立っている。
 
 さっきの場所から移動する前に、俺はミラノに、とにかく大人しくしているように言い聞かせて今に至る。
 最初は人間の家になど行かない、と言い張っていたが、またロロイヤを買ってやると言ったら大人しくなった。
 どうやら、ロロイヤが相当気に入ったらしい。

 確かミラノは俺の監視役で付けられたはずなんだけどな。
 これではまるで、監視されているというよりミラノお世話係じゃないか。
 
 そういえば、この少女がボコボコにしていた男達だが、無事死んではおらず傷もそれほど酷いものではなかった。
 衛兵につき出してやろうかと思ったが、俺の正体がバレるのを極力避けるために、回復ポーションを飲ませてそのまま放置しておいた。
 やばい奴らを放っておくのも気が引けるが、これだけ少女にやられれば観念するだろう。

 「そこに座ってください」
 「ありがとう」
 「ん……」

 大きな食卓用の机に、6つの椅子が囲むように並べられている。
 俺とミラノは椅子を引いて、腰を下ろした。
 ようやく一息つける。

 「どうぞ」

 少女はキッチンに向かったと思えば、クッキーがのせてある皿と紅茶の入ったコップを2つ持ってきた。

 「こんなに良くしてもらっていいのか?」
 「はい。クリム様達はお客さまですし、もてなすのは当然です」
 
 この少女を初めて見た時は、相手を戦闘不能にするやばい奴かと思ったけど、もしかしたらいい人なのかもしれない。
 上から押さえ付けてきた、ミラノにもちゃんと用意してるし。
 
 「俺の名前知ってるんだな」
 「勿論ですよ。聖剣使い様ですしね」
 
 少女も椅子を引いて、俺たちの前に座った。

 「それで魔族の方の名前は何と言うのですか?」
 「あてぇしぃ?」

 名前を聞かれないとでも思っていたのか、出されたクッキーを次から次に食べて口の中に溜めていた。
 手に取っていたクッキーを地面に置くと、口の中に入っていた物を飲み込んで話し始めた。

 「私はミラノという。私は魔王様の配下で魔族の幹部なんだ」


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