15 / 33
15話 少女の家の中で
しおりを挟む
「ここが私の家です」
案内された家は、特に変わっているわけでもない普通の一階建ての家だった。
家の前には花が植えてあり、綺麗な虫が花に止まっている。
屋根が赤色で少し目立つが、壁は普通の木で着色はしていないため、そこまで目に止まることはない。
窓から家の中を少しだけ見ると、綺麗に片付けられている。
親と一緒に住んでいるのだろうか。
「どうぞお上がりください」
俺達は中に案内され、少女の家の中に入った。
ミラノも大人しく家に上がり、俺の横に立っている。
さっきの場所から移動する前に、俺はミラノに、とにかく大人しくしているように言い聞かせて今に至る。
最初は人間の家になど行かない、と言い張っていたが、またロロイヤを買ってやると言ったら大人しくなった。
どうやら、ロロイヤが相当気に入ったらしい。
確かミラノは俺の監視役で付けられたはずなんだけどな。
これではまるで、監視されているというよりミラノお世話係じゃないか。
そういえば、この少女がボコボコにしていた男達だが、無事死んではおらず傷もそれほど酷いものではなかった。
衛兵につき出してやろうかと思ったが、俺の正体がバレるのを極力避けるために、回復ポーションを飲ませてそのまま放置しておいた。
やばい奴らを放っておくのも気が引けるが、これだけ少女にやられれば観念するだろう。
「そこに座ってください」
「ありがとう」
「ん……」
大きな食卓用の机に、6つの椅子が囲むように並べられている。
俺とミラノは椅子を引いて、腰を下ろした。
ようやく一息つける。
「どうぞ」
少女はキッチンに向かったと思えば、クッキーがのせてある皿と紅茶の入ったコップを2つ持ってきた。
「こんなに良くしてもらっていいのか?」
「はい。クリム様達はお客さまですし、もてなすのは当然です」
この少女を初めて見た時は、相手を戦闘不能にするやばい奴かと思ったけど、もしかしたらいい人なのかもしれない。
上から押さえ付けてきた、ミラノにもちゃんと用意してるし。
「俺の名前知ってるんだな」
「勿論ですよ。聖剣使い様ですしね」
少女も椅子を引いて、俺たちの前に座った。
「それで魔族の方の名前は何と言うのですか?」
「あてぇしぃ?」
名前を聞かれないとでも思っていたのか、出されたクッキーを次から次に食べて口の中に溜めていた。
手に取っていたクッキーを地面に置くと、口の中に入っていた物を飲み込んで話し始めた。
「私はミラノという。私は魔王様の配下で魔族の幹部なんだ」
案内された家は、特に変わっているわけでもない普通の一階建ての家だった。
家の前には花が植えてあり、綺麗な虫が花に止まっている。
屋根が赤色で少し目立つが、壁は普通の木で着色はしていないため、そこまで目に止まることはない。
窓から家の中を少しだけ見ると、綺麗に片付けられている。
親と一緒に住んでいるのだろうか。
「どうぞお上がりください」
俺達は中に案内され、少女の家の中に入った。
ミラノも大人しく家に上がり、俺の横に立っている。
さっきの場所から移動する前に、俺はミラノに、とにかく大人しくしているように言い聞かせて今に至る。
最初は人間の家になど行かない、と言い張っていたが、またロロイヤを買ってやると言ったら大人しくなった。
どうやら、ロロイヤが相当気に入ったらしい。
確かミラノは俺の監視役で付けられたはずなんだけどな。
これではまるで、監視されているというよりミラノお世話係じゃないか。
そういえば、この少女がボコボコにしていた男達だが、無事死んではおらず傷もそれほど酷いものではなかった。
衛兵につき出してやろうかと思ったが、俺の正体がバレるのを極力避けるために、回復ポーションを飲ませてそのまま放置しておいた。
やばい奴らを放っておくのも気が引けるが、これだけ少女にやられれば観念するだろう。
「そこに座ってください」
「ありがとう」
「ん……」
大きな食卓用の机に、6つの椅子が囲むように並べられている。
俺とミラノは椅子を引いて、腰を下ろした。
ようやく一息つける。
「どうぞ」
少女はキッチンに向かったと思えば、クッキーがのせてある皿と紅茶の入ったコップを2つ持ってきた。
「こんなに良くしてもらっていいのか?」
「はい。クリム様達はお客さまですし、もてなすのは当然です」
この少女を初めて見た時は、相手を戦闘不能にするやばい奴かと思ったけど、もしかしたらいい人なのかもしれない。
上から押さえ付けてきた、ミラノにもちゃんと用意してるし。
「俺の名前知ってるんだな」
「勿論ですよ。聖剣使い様ですしね」
少女も椅子を引いて、俺たちの前に座った。
「それで魔族の方の名前は何と言うのですか?」
「あてぇしぃ?」
名前を聞かれないとでも思っていたのか、出されたクッキーを次から次に食べて口の中に溜めていた。
手に取っていたクッキーを地面に置くと、口の中に入っていた物を飲み込んで話し始めた。
「私はミラノという。私は魔王様の配下で魔族の幹部なんだ」
1
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる