276 / 328
お許しあそばして。お嬢様なんて柄じゃございませんの。
翌日のふたり【おまけ】
しおりを挟む慎悟とひとつになって、初めてのお泊りをした翌日の朝のことだ。
私の手元には機能しなくなったブラジャーがあった。嫌な予感がしていたブラは見事にホックの金具が取れており、私はそれを慎悟に突きつけた。
ブラってのは繊細なんだぞ。そして高いんだからな!? 男のパンツと一緒にするなよ!
「もしもし、慎悟さん、これどうしてくれるんですかね」
「ごめん…今から店に行こう。弁償する」
申し訳無さそうに彼は謝罪してきた。
言ったな? 店の中まで連行するからな? 羞恥プレイに恥ずかしがればいい!!
めっちゃ悪目立ちするぞ、女性用下着売り場にいる男性って目立つからな! 美形も相まって注目されちゃうぞ!
だけどセレブは考えることが違った。
カップル専用の着衣室のある、高級ランジェリー店に連れて行かれた私は、慎悟が気に入った下着を購入された。その上試着姿まで見られた。これが目的だったのか青少年よ。
違う、そうじゃない。
確かに弁償はしてくれたけど、思っていたのと違う。
お店の人に測定しましょうと言われてサイズ測定してもらっている時に、昨晩の情事を伺わせる生々しい痕が全身至る場所に残っていると気づいたのもその時だ。
お陰で余計な恥をかかされたではないか。
しかも一着でいいのに、三着くらい渡された。紐パンは不安定だからいらない、と言ったのに、紐パンをプッシュする慎悟に無理やり押し付けられたので、今度のデートにはいていこうと思います。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
112
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる