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第23話
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ニコルさんのパーティーメンバーにして欲しいという申し出をあっさりと断った後ろめたさと、僕を助ける為に馬車まで準備して西の森まで駆けつけてくれたお三方への感謝から、僕はボッチのジョブについての秘密を守ることはできませんでした。
僕はボッチのジョブについて一通り説明をしました。
全員驚いた顔をして聞いていましたが、途中からはガープさんだけは少し納得したような顔になっていました。
「…というわけで、このジョブの特性上僕は誰ともパーティーを組めないのです。一緒に成人したらパーティーを組む約束をしていた幼なじみの友とすら、別々となってしまいました。
ニコルさんすいませんが、僕とパーティーを組むことは諦めて下さい。」
「そのような理由があったんですね…それにしても不思議なジョブですね…でもそれでしたら、ロンさんは私と同じく異空間収納のスキルも覚えられるんじゃないですか?私がお教えしますので習得した方がいいと思います!!」
「そうだな!他にもどんなスキルでももれなく覚えることができるってことだ!攻撃魔法も回復魔法も武術も…生産職すらな!!
こりゃーロンは、正に英雄になる為に生まれてきたような存在だな!
俺も面白そうだからお前に俺の持つ技術を全て教えてやるぞ!」
「ガープさん?」
「おっ!何だか面白そうな話になってきたな!!じゃー俺も回復魔法や補助魔法を教えてやるぜ!
俺たちで英雄を作れるなんて楽しくなりそうだな!!!」
「ハインさんもですか?」
「俺だって参加させてもらうよ!俺の魔術の全てを教えてやるよ!!英雄の魔術の師匠になれるなんて誇らしいからな♪」
「フラムさんまで…」
「あー!俺たち3人が今日からロンの師匠ってことでいいな!?」
「私の異空間収納も忘れないで下さいね!」
「そうだな!ニコルの場合は師匠って感じじゃないけどな…」
「私の場合はただ感謝の気持ちから技術を提供したいだけなので…協力者という位置にいさせて下さい!スキルだけでなく、生活に関わる全てに対して協力させてもらいます!!」
「おっ!ニコルは中々積極的だな?久しぶりに楽しくなってきたぜ!!」
当の本人の僕を放っておいて4人の中で話は進んでいき、既に決定事項へと変わっていました。
どうやら僕は4人からしばらく鍛えられる毎日となるようです。お三方の時間の空きがあるときは僕は冒険者としての仕事をすることすらも許されないようです。
僕はお三方が忙しい日のみ目一杯冒険者として仕事をして、生活費とお三方に酒を奢る為のお金を稼がねばならないようです。
な、何だか理不尽です…
王都の冒険者ギルドに戻ると、いつもより盛り上がってるようにみえました。ゴブリンの討伐隊に参加すれば通常よりも多くの報酬が約束されているようです。まして、ゴブリンキングがいるのならば稼ぎも大きくなる可能性があるからです。
でも僕はまだ参加資格が無いようです。
Fランクなら最低でもパーティーで参加、ソロならばDランク以上が参加条件となるようです。
そもそも討伐隊に参加するとなると大勢と共に戦うことになるので、僕の場合はレベル1のステータスで戦わないといけない上、経験は10分の1しか稼げないという理不尽な条件が前提となるので、たとえ参加できても大して稼げるとはとても思えないのです…
というわけで、依頼の報告をしました。
受付に並んで、ヒール草50本と毒消し草50本を納品して銀貨1枚をゲットしました。残りの薬草は常時クエストとして報告するか迷ったんですが、宿に帰って調合します。
しばらくまともに冒険者をできなさそうなので、せめて回復薬と毒消薬だけでもカッシュたちに多目に提供したかったのです。僕が生産職を頑張って育てたのもカッシュたちの役に立つ為ですからね!
それとニコルさんとパーティーを組んでいた奴らのことをギルドに報告しました。話を聞いた受付のお姉さんは真剣な顔で話を聞いてくれました。
受付のお姉さんの話によるとゴブリンジェネラルが現れたことで、それぞれの判断でニコルさんを置いて逃げ出すこと自体は罪にはならないそうですが、ニコルさんを突き飛ばして時間を稼いだ行為は卑劣であり、絶対に許されない行為だということです。
後日事実関係をハッキリとさせてから処罰を加えてくれることを約束してくれました。
それとこの話の中でニコルさんから僕がゴブリンジェネラルをソロで討伐した話になって、受付のお姉さんに凄く驚かれました。
冒険者の紋を何かの魔道具で読み込み、そのことを確認までさせられてしまいました。
「信じられませんが事実のようですね。Fランク冒険者がソロでゴブリンジェネラルを討伐するなんて前代未聞ですよ!残念ながら依頼が出る前の討伐となりますので報酬はありませんが、これはランクの見直しが必要となる案件かもしれませんね。
こちらで話を纏めて後日ご連絡させて頂きます。」
こうして簡単な依頼を受けて冒険者初日を無難に過ごそうと思っていた僕の目論はあっさりと破れ去る結果となりました。
僕はボッチのジョブについて一通り説明をしました。
全員驚いた顔をして聞いていましたが、途中からはガープさんだけは少し納得したような顔になっていました。
「…というわけで、このジョブの特性上僕は誰ともパーティーを組めないのです。一緒に成人したらパーティーを組む約束をしていた幼なじみの友とすら、別々となってしまいました。
ニコルさんすいませんが、僕とパーティーを組むことは諦めて下さい。」
「そのような理由があったんですね…それにしても不思議なジョブですね…でもそれでしたら、ロンさんは私と同じく異空間収納のスキルも覚えられるんじゃないですか?私がお教えしますので習得した方がいいと思います!!」
「そうだな!他にもどんなスキルでももれなく覚えることができるってことだ!攻撃魔法も回復魔法も武術も…生産職すらな!!
こりゃーロンは、正に英雄になる為に生まれてきたような存在だな!
俺も面白そうだからお前に俺の持つ技術を全て教えてやるぞ!」
「ガープさん?」
「おっ!何だか面白そうな話になってきたな!!じゃー俺も回復魔法や補助魔法を教えてやるぜ!
俺たちで英雄を作れるなんて楽しくなりそうだな!!!」
「ハインさんもですか?」
「俺だって参加させてもらうよ!俺の魔術の全てを教えてやるよ!!英雄の魔術の師匠になれるなんて誇らしいからな♪」
「フラムさんまで…」
「あー!俺たち3人が今日からロンの師匠ってことでいいな!?」
「私の異空間収納も忘れないで下さいね!」
「そうだな!ニコルの場合は師匠って感じじゃないけどな…」
「私の場合はただ感謝の気持ちから技術を提供したいだけなので…協力者という位置にいさせて下さい!スキルだけでなく、生活に関わる全てに対して協力させてもらいます!!」
「おっ!ニコルは中々積極的だな?久しぶりに楽しくなってきたぜ!!」
当の本人の僕を放っておいて4人の中で話は進んでいき、既に決定事項へと変わっていました。
どうやら僕は4人からしばらく鍛えられる毎日となるようです。お三方の時間の空きがあるときは僕は冒険者としての仕事をすることすらも許されないようです。
僕はお三方が忙しい日のみ目一杯冒険者として仕事をして、生活費とお三方に酒を奢る為のお金を稼がねばならないようです。
な、何だか理不尽です…
王都の冒険者ギルドに戻ると、いつもより盛り上がってるようにみえました。ゴブリンの討伐隊に参加すれば通常よりも多くの報酬が約束されているようです。まして、ゴブリンキングがいるのならば稼ぎも大きくなる可能性があるからです。
でも僕はまだ参加資格が無いようです。
Fランクなら最低でもパーティーで参加、ソロならばDランク以上が参加条件となるようです。
そもそも討伐隊に参加するとなると大勢と共に戦うことになるので、僕の場合はレベル1のステータスで戦わないといけない上、経験は10分の1しか稼げないという理不尽な条件が前提となるので、たとえ参加できても大して稼げるとはとても思えないのです…
というわけで、依頼の報告をしました。
受付に並んで、ヒール草50本と毒消し草50本を納品して銀貨1枚をゲットしました。残りの薬草は常時クエストとして報告するか迷ったんですが、宿に帰って調合します。
しばらくまともに冒険者をできなさそうなので、せめて回復薬と毒消薬だけでもカッシュたちに多目に提供したかったのです。僕が生産職を頑張って育てたのもカッシュたちの役に立つ為ですからね!
それとニコルさんとパーティーを組んでいた奴らのことをギルドに報告しました。話を聞いた受付のお姉さんは真剣な顔で話を聞いてくれました。
受付のお姉さんの話によるとゴブリンジェネラルが現れたことで、それぞれの判断でニコルさんを置いて逃げ出すこと自体は罪にはならないそうですが、ニコルさんを突き飛ばして時間を稼いだ行為は卑劣であり、絶対に許されない行為だということです。
後日事実関係をハッキリとさせてから処罰を加えてくれることを約束してくれました。
それとこの話の中でニコルさんから僕がゴブリンジェネラルをソロで討伐した話になって、受付のお姉さんに凄く驚かれました。
冒険者の紋を何かの魔道具で読み込み、そのことを確認までさせられてしまいました。
「信じられませんが事実のようですね。Fランク冒険者がソロでゴブリンジェネラルを討伐するなんて前代未聞ですよ!残念ながら依頼が出る前の討伐となりますので報酬はありませんが、これはランクの見直しが必要となる案件かもしれませんね。
こちらで話を纏めて後日ご連絡させて頂きます。」
こうして簡単な依頼を受けて冒険者初日を無難に過ごそうと思っていた僕の目論はあっさりと破れ去る結果となりました。
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