家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。

3匹の子猫

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第26話

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 俺たち家族4人は今、ゴブリンの国へ来ている。目的はユウナさんを含む6人のエルフの女性を救出することだ!

といっても、もうゴブリンも退治済みだし、気配関知もあるので危険はない。



「こんにちは、ユウナさん。」


「トモヤ様!ご無事でしたか!!結局ゴブリンたちはここには戻って来ませんでした。」


「ゴブリンたちは昨日、全て退治してきたよ!!もう心配ない。」


「本当ですか!?たった一晩で…トモヤ様はとてもお強いのですね!」


「いや…それほどでも…」


「ん!なに強いって言われて鼻の下伸ばしてるのよ!」


「そんなんじゃないって!」


「そちらの方は?」


「俺の妻です。そして、この子たちが俺たちの子供です。」


「妻の浩美です。」


「ひかりです。」


「あかりだよー!」


「上手に挨拶できたねー!2人とも偉いぞ~!」


「トモヤ様の奥方様とお子様たちですか!私はエフロディーテ族長の娘ユウナと申します。よろしくお願い致します。」


「くー!キレイとは聞いてたけど、本当にキレイな人ね!ナチュラル美人で好きな顔だわ!!」


「おいおい!久しぶりにママのかわいい女の子大好きっ子が出てるぞ!初対面でそれは引かれちゃうぞ?」


「キレイとは…その…トモヤ様がおっしゃっていたのですか?」


ユウナさんは、その真っ白な肌を赤く染め上げていた。


「あら…ずいぶんと気に入られちゃったんじゃないの?」


「だからそんなんじゃないって!」


「冗談よ!早くユウナさんたちをこの牢から出してあげて!」


「そうだな!まずはこの牢をどうにかしよう。少しだけ後ろに下がっててもらえますか?」



俺は牢を調べてみると、全て木でできており、開け方が分からなかった為に、試しに牢の木を力ずくで引っ張ってみたら、牢全体が移動した。


「あれ?これって地面に重い木の箱を置いてるだけなのか?」



それならばと思い、持ち上げてみると普通に牢を移動することができ、皆を解放することに成功した。


「トモヤ様は凄いです!この牢を持てるのはゴブリンキングのみでした。それをこんなにアッサリと!!」



そう言い、ユウナさんは俺の手を握ってくる。


「ありがとう。でも手を握られると照れるから、離そうか…」


「あっ!すいません。はしたなかったです。」


それで、他の5人の状況はどうなんだ?」


「それがまだ産まれてこないのです。いつもならもう産まれてくる筈なのですが…ゴブリンの子がまだ出てこないのです。」


「それはゴブリンキングが死んだことと関わりあるのかな?」


「分かりません。私たちはもう何度もゴブリンたちの子を産んで参りましたが、こんなこと初めてのことです。いつもなら、1か月経つ頃、ゴブリンの方から1匹ずつ順番に勝手に出てくるのです。」


「待て!何匹もお腹の中にいるのか?」


「はい。ゴブリンの子供はいつも4~6匹ずつ産まれて参ります。そして、3ヵ月ほどで大人になります。」


「だからあんなに沢山いたのか!それはユウナさんたちも大変だったね…」


「そうですね…正直この8年のことは記憶から消したい過去です。でも精霊様が、トモヤ様を遣わしてくださいました。私はそれだけで幸せです。」


「「8年も…」」


俺と浩美は絶句した。



「ユウナさん!私たちはあなたたちの味方だからね!!だから…そんな辛い過去は忘れて、必ず幸せにならないといけないわ!!もう自由なんだから!!!」


浩美が泣きそうな声で言った。


「そうだね。これからは自由だ!俺たち家族もユウナさんたちが幸せになれるよう手助けするよ。」


「お二人ともありがとうございます。」


「ママ、彼女たちの様子を診てもらえるか?」


「分かったわ!婦人科は専門じゃないけど、多少は知識はあるわ。」


「浩美は、昔看護師をしていたんだ!だから大丈夫だよ。」


「看護師ですか?それはどのようなものでしょうか?」


「あー、こっちでは何て呼ぶんだろうなヒーラー?治療師?プリースト?白魔術師?」


「なるほど…ヒロミ様はヒーラーでいらっしゃいましたか!それは心強いですね!!」


「ヒーラーでいいのね。通じて良かった。」


「パパ!今からみんなの診察するの…。」


「うん。お願いね。」


「じゃなくて、彼女たちの大事なとこをこれから診るから、子供たちと少し離れてて!!」


「…?……!!あー!そういうことか!!ごめんごめん。部屋の外にいるから、何かあったら呼んでよ!

ひかり、あかり、あっちで一緒に遊ぼうよ!」


「「はーい!」」


俺はしばらく子供たちと遊んでいた。すると、突然気配関知に複数の気配が現れ始めたのだ!場所は浩美たちのいるすぐ傍だ!!


「敵の奇襲か!?」


 俺は全力で部屋に飛び込み、ハンドガンを構えた。その先には、生まれたばかりのゴブリンたちと、ぱっくりと足が開かれた女性たちの大事な部分が広がっていた…


「パパ!?まさか、確信犯じゃないわよね!?」


「いや、すまない。敵の奇襲かと思ったんだ!」


「ならいつまでもしっかりと見てないで、さっさと部屋を出なさい!!!」


「はい!すいませんでした!!」


俺は慌てて部屋を後にした。これがラッキースケベってやつか!!ラッキーといえばラッキーだが、あまりにバタバタして、慌てたことで殆ど記憶に残ってない!!




「これで彼女たちは大丈夫よ!休息と栄養さえ取れば直ぐに元気になるわ!!」


「それで、どうして産まれてこなかったんだ?」


「うーん!理由は分からないけど、お腹の中でゴブリンの赤ちゃんたちは外に出ることを嫌がってたみたいなの…でも少し刺激を与えてあげたら、ちゃんと出てきたわ!!」


「もしかしたら、赤ちゃんでも本能的に外に出たら危険なことを感じてたのかもしれないな!中にいる限りは安全だと籠ったのかもしれないな?」


「分からないけど、そうなのだとしたらスゴいわね!あの子たちはどうするの?」


「今から、俺が殺してくるよ。あの子たちは本能的に俺たちが仲間たちを滅ぼしたことを感じてるんだと思うんだ。大きくなったらきっと人に恨みを持った危険な存在になってしまう。」


「そっかー。かわいそうだけど、仕方ないのかもね…」



 俺は別の部屋にゴブリンの子供たちを連れていき、散弾銃で一気に殺そうとした。ゴブリンたちは生まれたばかりなのに、俺をしっかりと睨み付け、恨めしそうに死んでいった。


なんとも苦い経験となってしまった。

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