13 / 27
マリオネット
01
しおりを挟む
異臭が、した。微かにだが風にのって、サラの鼻まで届いた。生ゴミと、何か他の悪臭が混ざったような、そんな臭いだった。
ごみ捨て場に捨てられた生ゴミであるなら、ここまで臭っては来ないだろう。では、一体なんだというのか。
サラは気になって、とりあえず臭いを辿ってみることにした。住宅街ではあるが、家同士の間隔は広い。サラが記憶をなくした場所から、どれほど遠くに来たのだろう。
──臭いが強くなってきた。
サラは少しだけ眉を潜めたが、そのまま歩みを進める。そこで、ピタリと足を止めた。目の前に、信じられない光景が広がっていた。
「……家、なのかしら……」
サラは鼻をつまみながら独り言を漏らした。そこにあったのは、まさにゴミの山だった。黒いゴミ袋が見上げるほど積まれていた。時折、袋に入っていないゴミも剥き出しのままその山に積まれている。家かどうか分からないのは、ゴミの山で外壁が見えないからだ。しかし、左右は家だということからして、やはり間違いは無さそうだった。
袋が破れている箇所が多々ある。生ゴミの臭い──というか、この悪臭の原因はここだ。
「……人は、住んでいるのかしら。……そもそも、住めるのかしら」
そっと、そのゴミ屋敷へと向かってみる。すると、サラの目の前を二人組の少年が走り抜けていった。びくりと肩を震わせ、その二人組を眺める。
「ガラクタじじいはめいわくじじいっ!」
「ガラクタじじいはへんたいじじいっ!」
「「ゴミをあつめるへんしつしゃー!」」
けたけたと、二人組の少年はその家に向かって石を投げた。唯一ゴミが少なかった──おそらく玄関である場所に石は吸い込まれ、パリンと乾いた音を立てた。ガラスが割れたのだ。元々割れてヒビが入っていた扉のガラスは、粉々になって散らばった。
「こら! あんたたち!」
不意に、後ろから聞こえた女性の声に、少年たちは肩を震わせた。
「ここには近寄るなって言ったでしょうが! 変な病気でも移ったらどうすんの!」
「でも、母ちゃん!」
「母ちゃんだって、臭くて迷惑だって言ってたじゃんか!」
サラは気づかれないように物陰に隠れ、どうやら親子だったらしいその三人の会話に耳を傾けた。
「あぁ迷惑さ! だからご近所さんで集まって何度も役所に相談してんだから! あんたたちは何もすんじゃないよ! こっちが不利になったらどうすんだい!」
「「いってぇ!」」
鈍い音が二回響く。母親のげんこつの音だ。そして母親は、二人の少年を引きずるようにして歩きだした。
「ねー母ちゃん、ガラクタじじいの家の裏手にね、気味悪い人形があるんだよ!」
「のっぺらぼうなんだよ!」
「人形ぅ? 何だい、それ」
「なんかね、木でできててね、紐がついてて、変な人形!」
「あんなの拾ってくるなんて、やっぱりガラクタじじいはおかしいよね!」
「そうさねぇ」
聞いて聞いて、と言わんばかりの子供たちの声に、母親は面倒そうに返事をした。その声がだんだん遠くなるのを確認した後、そっと動き出した。
──家の裏手に人形……!
思わぬ収穫だった。人形に関する情報が、途絶えていたところだったのだ。そうと分かれば、早速人形と話をしてみなければ。サラは早歩きで家の裏手に回ってみる。予想はしていたが、裏もすごいゴミの量である。
埃の被ったラジカセ。皮の剥げた鞄。タンスの引き出し。割れた鏡。どれもこれも使えないものばかりだ。山のように積まれたゴミは、今にも崩れそうだ。どこかに、少年たちが言っていた人形があるはずだ。
サラより小さな少年たちだった。見つけるのはそう難しくはないだろう。そう考えていたら案の定、人形はすぐに見つかった。少年たちに散々いたぶられた後なのだろうか。それは乱暴に仰向けの状態で、ゴミの山に積まれていた。ゴミの山にあるからなのか、その人形は汚れきっていた。
ふと、前に会った人形を思い出す。サラが救えなかった、人形の少女。
──もしかして、この人形も……?
人形へと歩き出そうとする足が、一瞬止まる。
すると。
「生きてるよ」
「っ!?」
息が止まるかと思った。確かに、その人形から声がした。
「いや……人形に生きてるっていう表現は可笑しいかもしれないけど」
「あ……なたは」
「僕は、トウワタ。もっとも、これは二つ目の名前なんだけどね」
「二つ目?」
「ええと、その前に、僕の身体を起こしてもらってもいいかな? このままじゃなんだし」
「あっ……ごめんなさい」
サラは慌てて人形──トウワタに駆け寄った。サラより少し小さいくらいのその身体を、ゴミの山の上に座らせた。その時、トウワタの身体に繋がった糸と、その先についた二本の棒が、カラカラと音をたてる。
「あなた……マリオネット?」
「あぁ、うん、元はね。でも、ほら、僕今こんなだし」
「こんな?」
「君は矢継ぎ早に質問をするね。僕は君の名前も知らないのに」
「ご、ごめんなさい。私はサラ。あなたのお話を聞かせてほしいの」
ペコリと頭を下げると、トウワタは「構わないよー」と笑った。掴めない性格だ。
サラは、トウワタの目の前に座り込んだ。なるほど、さっきの少年たちが言った通りの外見である。人型に作られ、ただニスを塗られただけの木製の身体。そのニスさえも剥げてしまっている。
表情のない顔。マリオネットだ。顔よりも動きで芸を楽しませるためであろう。
間接が自由に動くようになっている。その間接ひとつひとつに糸が繋がっているが、唯一──。
「左手首、糸が切れてるでしょ。それが原因で捨てられちゃったんだよね。だから今はただの人形」
「捨てられた? でも、あなた、名前……」
「うん、だから、『二つ目』。トウワタって名前は、ヘリじいさんがくれた。一つ目は、忘れちゃった」
「ヘリじいさんって、この家の人?」
「そうだよ。ヘリコニア・カリバエア。僕は彼をヘリじいさんと呼ぶけど、みんなは彼を『ガラクタじいさん』と呼ぶね」
サラは、けたけたと笑う少年たちの声を思い出した。彼らもここの家主を『ガラクタじじい』と呼んでいた。どうして彼はゴミを集めるのだろう。異臭も酷いし、使えそうもないものばかりなのに。
「……あの、カリバエアさんは、どんな人なの?」
「見た通り、こんな家に住むカワリモノさ」
「何で、ゴミを集めるの?」
「さぁ? 寂しいんじゃないかな? 知らないけど」
「寂しい?」
「家族もいないみたいだし。老人が一人で住むには広い家だしねぇ」
「だから寂しさをゴミで埋めてるの?」
「さぁ、どうだろ? 彼の本意は僕には分からないね」
ふぅ、とトウワタはため息をついた。確かに、拾われてここにつまれたままの彼には、持ち主のことなど分かりようがないかもしれない。悪いことを聞いたかもしれない、と思ったが、彼はさほど気にしていないようだった。
「あなた、拾われたって言ったけど」
「うん、そうそう。まぁ、良かったかな。消えずにすんだし。マリオネットとして働かずにすむし」
「働くのが嫌だったの?」
「そりゃそうさ。ショーに出て芸をさせられるのも嫌だったし。だってねぇ、サラ。僕らマリオネットは、誰かの指示でしか動けない。抵抗することも出来ない。でもね、それが……、いつの間にか、それが普通になっていたんだよ。そんなの、おかしいじゃないか」
ドキリとした。いつかの会話を思い出す。
あれは、そうだ。着せ替え人形のイオナとの会話だ。
『でも──あたしには選ぶ権利も、決める権利もないの。あの子が着せたい服を着せられるだけ。あたしは、いつもいつも我慢しなきゃいけないの』
そして思い出したのは、女性に服を指定されていた自分の記憶。否、服ですら自分で決めることができずに、指示をされていた自分の記憶──。
それと同じだ。それが当たり前になっていて、抵抗することも叶わずに。
ズキンズキンと、頭が痛み出す。
「あーあ、自由になりたいよ」
ポツリ、とトウワタが漏らした。独り言かもしれなかったが、サラは、痛みをこらえながらそれに応える。
「……? だって、あなたは、カリバエアさんに拾われて、マリオネットの役目は……」
「そりゃあ、ヘリじいさんには感謝しているよ。お陰で消えずにすんだしね。でもさ、これって結局、僕を縛る相手が変わっただけで、あとは何も変わってないんだよね」
あぁ──来る。痛みが、記憶が、襲ってくる。
「左手首の糸が切れて、僕は捨てられた。でも、一本の糸が切れたところで、僕を縛り付けて離さないこの糸は、決して切れてはくれないんだよ」
あまりの痛さに、頭を抱えてうずくまることしかできなかった。
* * *
ごみ捨て場に捨てられた生ゴミであるなら、ここまで臭っては来ないだろう。では、一体なんだというのか。
サラは気になって、とりあえず臭いを辿ってみることにした。住宅街ではあるが、家同士の間隔は広い。サラが記憶をなくした場所から、どれほど遠くに来たのだろう。
──臭いが強くなってきた。
サラは少しだけ眉を潜めたが、そのまま歩みを進める。そこで、ピタリと足を止めた。目の前に、信じられない光景が広がっていた。
「……家、なのかしら……」
サラは鼻をつまみながら独り言を漏らした。そこにあったのは、まさにゴミの山だった。黒いゴミ袋が見上げるほど積まれていた。時折、袋に入っていないゴミも剥き出しのままその山に積まれている。家かどうか分からないのは、ゴミの山で外壁が見えないからだ。しかし、左右は家だということからして、やはり間違いは無さそうだった。
袋が破れている箇所が多々ある。生ゴミの臭い──というか、この悪臭の原因はここだ。
「……人は、住んでいるのかしら。……そもそも、住めるのかしら」
そっと、そのゴミ屋敷へと向かってみる。すると、サラの目の前を二人組の少年が走り抜けていった。びくりと肩を震わせ、その二人組を眺める。
「ガラクタじじいはめいわくじじいっ!」
「ガラクタじじいはへんたいじじいっ!」
「「ゴミをあつめるへんしつしゃー!」」
けたけたと、二人組の少年はその家に向かって石を投げた。唯一ゴミが少なかった──おそらく玄関である場所に石は吸い込まれ、パリンと乾いた音を立てた。ガラスが割れたのだ。元々割れてヒビが入っていた扉のガラスは、粉々になって散らばった。
「こら! あんたたち!」
不意に、後ろから聞こえた女性の声に、少年たちは肩を震わせた。
「ここには近寄るなって言ったでしょうが! 変な病気でも移ったらどうすんの!」
「でも、母ちゃん!」
「母ちゃんだって、臭くて迷惑だって言ってたじゃんか!」
サラは気づかれないように物陰に隠れ、どうやら親子だったらしいその三人の会話に耳を傾けた。
「あぁ迷惑さ! だからご近所さんで集まって何度も役所に相談してんだから! あんたたちは何もすんじゃないよ! こっちが不利になったらどうすんだい!」
「「いってぇ!」」
鈍い音が二回響く。母親のげんこつの音だ。そして母親は、二人の少年を引きずるようにして歩きだした。
「ねー母ちゃん、ガラクタじじいの家の裏手にね、気味悪い人形があるんだよ!」
「のっぺらぼうなんだよ!」
「人形ぅ? 何だい、それ」
「なんかね、木でできててね、紐がついてて、変な人形!」
「あんなの拾ってくるなんて、やっぱりガラクタじじいはおかしいよね!」
「そうさねぇ」
聞いて聞いて、と言わんばかりの子供たちの声に、母親は面倒そうに返事をした。その声がだんだん遠くなるのを確認した後、そっと動き出した。
──家の裏手に人形……!
思わぬ収穫だった。人形に関する情報が、途絶えていたところだったのだ。そうと分かれば、早速人形と話をしてみなければ。サラは早歩きで家の裏手に回ってみる。予想はしていたが、裏もすごいゴミの量である。
埃の被ったラジカセ。皮の剥げた鞄。タンスの引き出し。割れた鏡。どれもこれも使えないものばかりだ。山のように積まれたゴミは、今にも崩れそうだ。どこかに、少年たちが言っていた人形があるはずだ。
サラより小さな少年たちだった。見つけるのはそう難しくはないだろう。そう考えていたら案の定、人形はすぐに見つかった。少年たちに散々いたぶられた後なのだろうか。それは乱暴に仰向けの状態で、ゴミの山に積まれていた。ゴミの山にあるからなのか、その人形は汚れきっていた。
ふと、前に会った人形を思い出す。サラが救えなかった、人形の少女。
──もしかして、この人形も……?
人形へと歩き出そうとする足が、一瞬止まる。
すると。
「生きてるよ」
「っ!?」
息が止まるかと思った。確かに、その人形から声がした。
「いや……人形に生きてるっていう表現は可笑しいかもしれないけど」
「あ……なたは」
「僕は、トウワタ。もっとも、これは二つ目の名前なんだけどね」
「二つ目?」
「ええと、その前に、僕の身体を起こしてもらってもいいかな? このままじゃなんだし」
「あっ……ごめんなさい」
サラは慌てて人形──トウワタに駆け寄った。サラより少し小さいくらいのその身体を、ゴミの山の上に座らせた。その時、トウワタの身体に繋がった糸と、その先についた二本の棒が、カラカラと音をたてる。
「あなた……マリオネット?」
「あぁ、うん、元はね。でも、ほら、僕今こんなだし」
「こんな?」
「君は矢継ぎ早に質問をするね。僕は君の名前も知らないのに」
「ご、ごめんなさい。私はサラ。あなたのお話を聞かせてほしいの」
ペコリと頭を下げると、トウワタは「構わないよー」と笑った。掴めない性格だ。
サラは、トウワタの目の前に座り込んだ。なるほど、さっきの少年たちが言った通りの外見である。人型に作られ、ただニスを塗られただけの木製の身体。そのニスさえも剥げてしまっている。
表情のない顔。マリオネットだ。顔よりも動きで芸を楽しませるためであろう。
間接が自由に動くようになっている。その間接ひとつひとつに糸が繋がっているが、唯一──。
「左手首、糸が切れてるでしょ。それが原因で捨てられちゃったんだよね。だから今はただの人形」
「捨てられた? でも、あなた、名前……」
「うん、だから、『二つ目』。トウワタって名前は、ヘリじいさんがくれた。一つ目は、忘れちゃった」
「ヘリじいさんって、この家の人?」
「そうだよ。ヘリコニア・カリバエア。僕は彼をヘリじいさんと呼ぶけど、みんなは彼を『ガラクタじいさん』と呼ぶね」
サラは、けたけたと笑う少年たちの声を思い出した。彼らもここの家主を『ガラクタじじい』と呼んでいた。どうして彼はゴミを集めるのだろう。異臭も酷いし、使えそうもないものばかりなのに。
「……あの、カリバエアさんは、どんな人なの?」
「見た通り、こんな家に住むカワリモノさ」
「何で、ゴミを集めるの?」
「さぁ? 寂しいんじゃないかな? 知らないけど」
「寂しい?」
「家族もいないみたいだし。老人が一人で住むには広い家だしねぇ」
「だから寂しさをゴミで埋めてるの?」
「さぁ、どうだろ? 彼の本意は僕には分からないね」
ふぅ、とトウワタはため息をついた。確かに、拾われてここにつまれたままの彼には、持ち主のことなど分かりようがないかもしれない。悪いことを聞いたかもしれない、と思ったが、彼はさほど気にしていないようだった。
「あなた、拾われたって言ったけど」
「うん、そうそう。まぁ、良かったかな。消えずにすんだし。マリオネットとして働かずにすむし」
「働くのが嫌だったの?」
「そりゃそうさ。ショーに出て芸をさせられるのも嫌だったし。だってねぇ、サラ。僕らマリオネットは、誰かの指示でしか動けない。抵抗することも出来ない。でもね、それが……、いつの間にか、それが普通になっていたんだよ。そんなの、おかしいじゃないか」
ドキリとした。いつかの会話を思い出す。
あれは、そうだ。着せ替え人形のイオナとの会話だ。
『でも──あたしには選ぶ権利も、決める権利もないの。あの子が着せたい服を着せられるだけ。あたしは、いつもいつも我慢しなきゃいけないの』
そして思い出したのは、女性に服を指定されていた自分の記憶。否、服ですら自分で決めることができずに、指示をされていた自分の記憶──。
それと同じだ。それが当たり前になっていて、抵抗することも叶わずに。
ズキンズキンと、頭が痛み出す。
「あーあ、自由になりたいよ」
ポツリ、とトウワタが漏らした。独り言かもしれなかったが、サラは、痛みをこらえながらそれに応える。
「……? だって、あなたは、カリバエアさんに拾われて、マリオネットの役目は……」
「そりゃあ、ヘリじいさんには感謝しているよ。お陰で消えずにすんだしね。でもさ、これって結局、僕を縛る相手が変わっただけで、あとは何も変わってないんだよね」
あぁ──来る。痛みが、記憶が、襲ってくる。
「左手首の糸が切れて、僕は捨てられた。でも、一本の糸が切れたところで、僕を縛り付けて離さないこの糸は、決して切れてはくれないんだよ」
あまりの痛さに、頭を抱えてうずくまることしかできなかった。
* * *
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
彼女にも愛する人がいた
まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」
そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
餓死だと? この王宮で?
彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
俺の背中を嫌な汗が流れた。
では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…?
そんな馬鹿な…。信じられなかった。
だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。
「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。
彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。
俺はその報告に愕然とした。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる