17 / 24
竜人族のつがい
しおりを挟む
ランチはいつも簡単なものなのになぜか師匠は手の掛かる煮込みの準備を始めていた。
まさかランチは今から作る煮込み料理って事はないですよね。いくら座っていただけとはいえ中々ハードは話だったので脳は栄養を欲しています。切実に!
多分2人で話す事が沢山あるって事かな。煮込み料理が出来上がる前に邪魔が入るのは確実だけどね。
「少し前にお前さんに歳を聞かれた事あったじゃろ。」
あの時久しぶりに自分の歳を考えてショックを受けたと師匠話始めた。
「あー、あの時は大変でした。」遠い目になった私は悪くないよね。
あの時は大人気なく魔の森の深部に薬草採取にと文字通り放り込まれた。
「そのすぐ後迎えに行ったがお前さんはちーとじゃた。」
「師匠チートって分かって使ってます?」
「素晴らしいって事じゃろ。」
まあそんな感じだと思います。咄嗟に使う事はあってもその意味を聞かれるとわからない事が多いので曖昧に微笑んでおいた。
師匠は特に気にするでもなく肉の処理に意識を向けながら話し始めた。
「竜人族の寿命はどのくらいだと思う?」
寿命か、考えた事ないな。
多分長いな。
「1万年位かな…」
少し盛りすぎたかな
「いやもっと長い、竜王をやっとるやつは1万年以上生きとる。そしてやつの親もそのまた親もまだ生きとる。寿命の概念があるかも分からん。」
わぁーお…想定外。
「人は精々200年 」
「なっが⁈」
「お前さんの世界は違うのかい?」
…改めて聞かれると
「ごめんなさい。咄嗟に出たので…多分もっと短いのかな?」
大人しく話を聞こうと思ってるのに、何やってんだろ私。話の腰折まくりじゃん。野菜の皮を剥きながら小さく誤ると師匠は気にした風もなく話を続ける。
「まあこの世界の人族の寿命は大体が200年程だ。魔力の多さに寿命も左右されるから一概にはいえんがな。」
「・・・わしは竜人族のつがいとして、かれこれ千年は生きとるかの。人族だったのは遠い昔よの。」
「つがいになると寿命が伸びるんですか?」
千年…想像出来ない長さ。親も友達もとっくに居なくなって…そして、多分これから先も
まさかランチは今から作る煮込み料理って事はないですよね。いくら座っていただけとはいえ中々ハードは話だったので脳は栄養を欲しています。切実に!
多分2人で話す事が沢山あるって事かな。煮込み料理が出来上がる前に邪魔が入るのは確実だけどね。
「少し前にお前さんに歳を聞かれた事あったじゃろ。」
あの時久しぶりに自分の歳を考えてショックを受けたと師匠話始めた。
「あー、あの時は大変でした。」遠い目になった私は悪くないよね。
あの時は大人気なく魔の森の深部に薬草採取にと文字通り放り込まれた。
「そのすぐ後迎えに行ったがお前さんはちーとじゃた。」
「師匠チートって分かって使ってます?」
「素晴らしいって事じゃろ。」
まあそんな感じだと思います。咄嗟に使う事はあってもその意味を聞かれるとわからない事が多いので曖昧に微笑んでおいた。
師匠は特に気にするでもなく肉の処理に意識を向けながら話し始めた。
「竜人族の寿命はどのくらいだと思う?」
寿命か、考えた事ないな。
多分長いな。
「1万年位かな…」
少し盛りすぎたかな
「いやもっと長い、竜王をやっとるやつは1万年以上生きとる。そしてやつの親もそのまた親もまだ生きとる。寿命の概念があるかも分からん。」
わぁーお…想定外。
「人は精々200年 」
「なっが⁈」
「お前さんの世界は違うのかい?」
…改めて聞かれると
「ごめんなさい。咄嗟に出たので…多分もっと短いのかな?」
大人しく話を聞こうと思ってるのに、何やってんだろ私。話の腰折まくりじゃん。野菜の皮を剥きながら小さく誤ると師匠は気にした風もなく話を続ける。
「まあこの世界の人族の寿命は大体が200年程だ。魔力の多さに寿命も左右されるから一概にはいえんがな。」
「・・・わしは竜人族のつがいとして、かれこれ千年は生きとるかの。人族だったのは遠い昔よの。」
「つがいになると寿命が伸びるんですか?」
千年…想像出来ない長さ。親も友達もとっくに居なくなって…そして、多分これから先も
13
お気に入りに追加
151
あなたにおすすめの小説
竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える
たま
恋愛
次元を超えつがいに恋焦がれるストーカー竜人リュートさんと、うっかりリュートのいる異世界へ落っこちた女子高生結の絆されストーリー
その後、ふとした喧嘩らか、自分達が壮大な計画の歯車の1つだったことを知る。
そして今、最後の歯車はまずは世界の幸せの為に動く!
婚姻初日、「好きになることはない」と宣言された公爵家の姫は、英雄騎士の夫を翻弄する~夫は家庭内で私を見つめていますが~
扇 レンナ
恋愛
公爵令嬢のローゼリーンは1年前の戦にて、英雄となった騎士バーグフリートの元に嫁ぐこととなる。それは、彼が褒賞としてローゼリーンを望んだからだ。
公爵令嬢である以上に国王の姪っ子という立場を持つローゼリーンは、母譲りの美貌から『宝石姫』と呼ばれている。
はっきりと言って、全く釣り合わない結婚だ。それでも、王家の血を引く者として、ローゼリーンはバーグフリートの元に嫁ぐことに。
しかし、婚姻初日。晩餐の際に彼が告げたのは、予想もしていない言葉だった。
拗らせストーカータイプの英雄騎士(26)×『宝石姫』と名高い公爵令嬢(21)のすれ違いラブコメ。
▼掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ
王太子殿下の想い人が騎士団長だと知った私は、張り切って王太子殿下と婚約することにしました!
奏音 美都
恋愛
ソリティア男爵令嬢である私、イリアは舞踏会場を離れてバルコニーで涼んでいると、そこに王太子殿下の逢引き現場を目撃してしまいました。
そのお相手は……ロワール騎士団長様でした。
あぁ、なんてことでしょう……
こんな、こんなのって……尊すぎますわ!!
私のことが大好きな守護竜様は、どうやら私をあきらめたらしい
鷹凪きら
恋愛
不本意だけど、竜族の男を拾った。
家の前に倒れていたので、本当に仕方なく。
そしたらなんと、わたしは前世からその人のつがいとやらで、生まれ変わる度に探されていたらしい。
いきなり連れて帰りたいなんて言われても、無理ですから。
そんなふうに優しくしたってダメですよ?
ほんの少しだけ、心が揺らいだりなんて――
……あれ? 本当に私をおいて、ひとりで帰ったんですか?
※タイトル変更しました。
旧題「家の前で倒れていた竜を拾ったら、わたしのつがいだと言いだしたので、全力で拒否してみた」
敗戦して嫁ぎましたが、存在を忘れ去られてしまったので自給自足で頑張ります!
桗梛葉 (たなは)
恋愛
タイトルを変更しました。
※※※※※※※※※※※※※
魔族 vs 人間。
冷戦を経ながらくすぶり続けた長い戦いは、人間側の敗戦に近い状況で、ついに終止符が打たれた。
名ばかりの王族リュシェラは、和平の証として、魔王イヴァシグスに第7王妃として嫁ぐ事になる。だけど、嫁いだ夫には魔人の妻との間に、すでに皇子も皇女も何人も居るのだ。
人間のリュシェラが、ここで王妃として求められる事は何もない。和平とは名ばかりの、敗戦国の隷妃として、リュシェラはただ静かに命が潰えていくのを待つばかり……なんて、殊勝な性格でもなく、与えられた宮でのんびり自給自足の生活を楽しんでいく。
そんなリュシェラには、実は誰にも言えない秘密があった。
※※※※※※※※※※※※※
短編は難しいな…と痛感したので、慣れた文字数、文体で書いてみました。
お付き合い頂けたら嬉しいです!
甘すぎ旦那様の溺愛の理由(※ただし旦那様は、冷酷陛下です!?)
夕立悠理
恋愛
伯爵令嬢ミレシアは、恐れ多すぎる婚約に震えていた。
父が結んできた婚約の相手は、なんと冷酷と謳われている隣国の皇帝陛下だったのだ。
何かやらかして、殺されてしまう未来しか見えない……。
不安に思いながらも、隣国へ嫁ぐミレシア。
そこで待っていたのは、麗しの冷酷皇帝陛下。
ぞっとするほど美しい顔で、彼はミレシアに言った。
「あなたをずっと待っていました」
「……え?」
「だって、下僕が主を待つのは当然でしょう?」
下僕。誰が、誰の。
「過去も未来も。永久に俺の主はあなただけ」
「!?!?!?!?!?!?」
そういって、本当にミレシアの前では冷酷どころか、甘すぎるふるまいをする皇帝ルクシナード。
果たして、ルクシナードがミレシアを溺愛する理由は――。
君は僕の番じゃないから
椎名さえら
恋愛
男女に番がいる、番同士は否応なしに惹かれ合う世界。
「君は僕の番じゃないから」
エリーゼは隣人のアーヴィンが子供の頃から好きだったが
エリーゼは彼の番ではなかったため、フラれてしまった。
すると
「君こそ俺の番だ!」と突然接近してくる
イケメンが登場してーーー!?
___________________________
動機。
暗い話を書くと反動で明るい話が書きたくなります
なので明るい話になります←
深く考えて読む話ではありません
※マーク編:3話+エピローグ
※超絶短編です
※さくっと読めるはず
※番の設定はゆるゆるです
※世界観としては割と近代チック
※ルーカス編思ったより明るくなかったごめんなさい
※マーク編は明るいです
俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。何を言われても別れたくはないんだが?
イセヤ レキ
恋愛
「離縁致しましょう」
私の幸せな世界は、妻の言い放ったたった一言で、凍りついたのを感じた──。
最愛の妻から離縁を突きつけられ、最終的に無事に回避することが出来た、英雄の独白。
全6話、完結済。
リクエストにお応えした作品です。
単体でも読めると思いますが、
①【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】
母主人公
※ノベルアンソロジー掲載の為、アルファポリス様からは引き下げております。
②【私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?】
娘主人公
を先にお読み頂くと世界観に理解が深まるかと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる