8 / 26
帰宅
しおりを挟む
魔法陣を発動させ師匠の元へ飛ぶ瞬間、何かに意識が持っていかれた。
後ろを振り返った時には、すみ慣れた家の周りを囲う魔の森しかない。
なんだったのかな?そんな疑問も、家から出てきた大男の声にすっかり消え失せる。
「使いか。」
「はい。ハミットさんはもうお帰りですか?」
ハミットさんは、ほぼ毎日師匠に会いに来ている。黒い瞳に、黒の長い髪に無造作に流した端正な顔立ちの美丈夫だ。
師匠に拾われた私を初めて見たこの人は恐ろしい程の殺気で私を気絶させた。その後何があったかわからないが、ベッドで目覚めた私に綺麗な土下座を披露して、半泣きで許しを乞うてきた。
師匠が関わると残念なイケメンになるお方だ。
私に会う前から2人は何やら複雑な事情があって別々に暮らしている様で、実際聞いた訳ではないが、師匠はハミットさんの事を嫌っている訳ではない事はわかる。なんだかんだハミットさんが来る時は嬉しそうだし、帰った後は絶対寂しと言うより悲しんでいる。
早く仲直りすればいいのに。
でも…、仲直りしたら師匠はハミットさんと私の知らない所へ行ってしまうんだろうな。
「どうした?今日はやけに早くないか?」
初対面は散々だったが、今はこうして心配してくれる優しい人だ。あくまで師匠が関わると残念なだけなんだろうな。
「なんか獣人騎士団の人達が攻め込んでくるみたいな感じになって、あっ、でも実際は城門を開けたので大丈夫だったんだと思います。それで、お店が早仕舞いしちゃって」
「そうか…」
黙り込んで考え込んでしまったハミットさんを不思議に思って顔を覗き込むと、ふっと優しく微笑むと。「リューネありがとう。ブルージョアナを頼む。」と言うと消えてしまった。
後ろを振り返った時には、すみ慣れた家の周りを囲う魔の森しかない。
なんだったのかな?そんな疑問も、家から出てきた大男の声にすっかり消え失せる。
「使いか。」
「はい。ハミットさんはもうお帰りですか?」
ハミットさんは、ほぼ毎日師匠に会いに来ている。黒い瞳に、黒の長い髪に無造作に流した端正な顔立ちの美丈夫だ。
師匠に拾われた私を初めて見たこの人は恐ろしい程の殺気で私を気絶させた。その後何があったかわからないが、ベッドで目覚めた私に綺麗な土下座を披露して、半泣きで許しを乞うてきた。
師匠が関わると残念なイケメンになるお方だ。
私に会う前から2人は何やら複雑な事情があって別々に暮らしている様で、実際聞いた訳ではないが、師匠はハミットさんの事を嫌っている訳ではない事はわかる。なんだかんだハミットさんが来る時は嬉しそうだし、帰った後は絶対寂しと言うより悲しんでいる。
早く仲直りすればいいのに。
でも…、仲直りしたら師匠はハミットさんと私の知らない所へ行ってしまうんだろうな。
「どうした?今日はやけに早くないか?」
初対面は散々だったが、今はこうして心配してくれる優しい人だ。あくまで師匠が関わると残念なだけなんだろうな。
「なんか獣人騎士団の人達が攻め込んでくるみたいな感じになって、あっ、でも実際は城門を開けたので大丈夫だったんだと思います。それで、お店が早仕舞いしちゃって」
「そうか…」
黙り込んで考え込んでしまったハミットさんを不思議に思って顔を覗き込むと、ふっと優しく微笑むと。「リューネありがとう。ブルージョアナを頼む。」と言うと消えてしまった。
197
あなたにおすすめの小説
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
[完結]間違えた国王〜のお陰で幸せライフ送れます。
キャロル
恋愛
国の駒として隣国の王と婚姻する事にになったマリアンヌ王女、王族に生まれたからにはいつかはこんな日が来ると覚悟はしていたが、その相手は獣人……番至上主義の…あの獣人……待てよ、これは逆にラッキーかもしれない。
離宮でスローライフ送れるのでは?うまく行けば…離縁、
窮屈な身分から解放され自由な生活目指して突き進む、美貌と能力だけチートなトンデモ王女の物語
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
【完結】召喚された2人〜大聖女様はどっち?
咲雪
恋愛
日本の大学生、神代清良(かみしろきよら)は異世界に召喚された。同時に後輩と思われる黒髪黒目の美少女の高校生津島花恋(つしまかれん)も召喚された。花恋が大聖女として扱われた。放置された清良を見放せなかった聖騎士クリスフォード・ランディックは、清良を保護することにした。
※番外編(後日談)含め、全23話完結、予約投稿済みです。
※ヒロインとヒーローは純然たる善人ではないです。
※騎士の上位が聖騎士という設定です。
※下品かも知れません。
※甘々(当社比)
※ご都合展開あり。
私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
追放聖女35歳、拾われ王妃になりました
真曽木トウル
恋愛
王女ルイーズは、両親と王太子だった兄を亡くした20歳から15年間、祖国を“聖女”として統治した。
自分は結婚も即位もすることなく、愛する兄の娘が女王として即位するまで国を守るために……。
ところが兄の娘メアリーと宰相たちの裏切りに遭い、自分が追放されることになってしまう。
とりあえず亡き母の母国に身を寄せようと考えたルイーズだったが、なぜか大学の学友だった他国の王ウィルフレッドが「うちに来い」と迎えに来る。
彼はルイーズが15年前に求婚を断った相手。
聖職者が必要なのかと思いきや、なぜかもう一回求婚されて??
大人なようで素直じゃない2人の両片想い婚。
●他作品とは特に世界観のつながりはありません。
●『小説家になろう』に先行して掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる