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栗原伊織、異世界転生する
19 老人会
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「まあまあまあ!可愛らしい子ですこと」
「可愛らしいはなかろう、凛々しいと言うべきでは?」
「いやいや、花のように可愛らしいぞ」
「これはこれは自慢の孫だのう」
俺とアゼリアはお爺様とお婆様に曰く「老人会」へ連れて行ってもらった。老人会、なんて平和そうな名前がついてる癖に、ここは引退した国の中枢にいたお偉方の巣窟である。
はっきり言えばここで、政治的駆け引きが行われ、その決定が王宮で採用されている、らしい。ここの王家はなかなかにボンクラ揃いと言ったところなのだそうだ。
「寵愛を受けし者か……さもあらん、さもあらん。良き目をしておる。ダン爺さんの孫なんてどうじゃ?」
「あーあの筋肉バカの孫かいのう……だったらフェルムの孫の方が」
「あれは頭でっかちじゃ。レシュリの息子は?」
「たかがドラゴン一体しか狩っておらんぞ?まだまだ武勲は足りぬわ」
「ミードの子はどうじゃ?」
「あー家も近いし良いかもしれんのう」
多分、俺の婿の話だろう……俺、どっちかって言うと嫁が欲しいな。でも俺、男相手に出来るんだろうか……でも突っ込まれたくないな。うん、結婚はしなくていいや、家の相続とかはアザレアに任せようそうしよう。
「こらこら、イセリアは最近婚約破棄をされて傷心なのじゃ、暫く色恋沙汰はご遠慮願おうかのぉ」
「おお……そういえばそうじゃったのロンドダール翁よ。まったくこんな可愛い子を捨てるとは流石オルコット国じゃのう!」
「さようさよう、まあそれ故に出来る人材をわが国に引き抜きまくれるのじゃ。あの国はあの国で役に立っておるじゃろうて」
「然り然り。して、我らが国に出来た強固な結界はイセリアちゃんのお陰かのう?」
「さもあらんよ、オルコット国から結界が薄くなり消えると同時にわが国に素晴らしい結果が張られたからのう。イセリアちゃんは無意識にやっておるのかのう、可愛い子じゃのう」
「イセリアちゃんがたくさん引き連れて来た精霊のお陰でわが国は100年は安泰じゃ、みぃ~んなイセリアちゃんに懐いておるものなあ」
爺様たちはもう好き勝手言い放題。でも普通に俺にくっ付いて来た精霊や、結界の事も分かっていてやっぱり只者じゃない。
「これこれ、イセリアちゃんばかり褒めるのはどうかと思うぞ。アゼリアちゃんも良き孫ではないか」
「むう、確かにの。ロンドダールの現当主は頼りない奴じゃが、アゼリアちゃんがおれば安泰じゃろう」
「「氷刃」も帰って来たことだし、はーロンドダール一人勝ちじゃわい」
「アゼリアちゃんの婚約者には是非うちの孫を」
「いーや、うちの末子を」
「ほっほ、うちのも押すぞい」
俺とアゼリアは好き放題言われているけど、アゼリアには嫁が、俺には婿が与えられそうな流れはやっぱり納得できないぞ!俺は田舎に引っ込んでキャベツでも作って生きるんだ。
「残念じゃがイセリアちゃんよ、お主は田舎に引きこもってキャベツなんか作って暮らせないからそれは諦めるんじゃぞ?」
おじいちゃんたちの中にエスパーが何人もいるみたいだぞ!?なんでバレるんだ!!??
「可愛らしいはなかろう、凛々しいと言うべきでは?」
「いやいや、花のように可愛らしいぞ」
「これはこれは自慢の孫だのう」
俺とアゼリアはお爺様とお婆様に曰く「老人会」へ連れて行ってもらった。老人会、なんて平和そうな名前がついてる癖に、ここは引退した国の中枢にいたお偉方の巣窟である。
はっきり言えばここで、政治的駆け引きが行われ、その決定が王宮で採用されている、らしい。ここの王家はなかなかにボンクラ揃いと言ったところなのだそうだ。
「寵愛を受けし者か……さもあらん、さもあらん。良き目をしておる。ダン爺さんの孫なんてどうじゃ?」
「あーあの筋肉バカの孫かいのう……だったらフェルムの孫の方が」
「あれは頭でっかちじゃ。レシュリの息子は?」
「たかがドラゴン一体しか狩っておらんぞ?まだまだ武勲は足りぬわ」
「ミードの子はどうじゃ?」
「あー家も近いし良いかもしれんのう」
多分、俺の婿の話だろう……俺、どっちかって言うと嫁が欲しいな。でも俺、男相手に出来るんだろうか……でも突っ込まれたくないな。うん、結婚はしなくていいや、家の相続とかはアザレアに任せようそうしよう。
「こらこら、イセリアは最近婚約破棄をされて傷心なのじゃ、暫く色恋沙汰はご遠慮願おうかのぉ」
「おお……そういえばそうじゃったのロンドダール翁よ。まったくこんな可愛い子を捨てるとは流石オルコット国じゃのう!」
「さようさよう、まあそれ故に出来る人材をわが国に引き抜きまくれるのじゃ。あの国はあの国で役に立っておるじゃろうて」
「然り然り。して、我らが国に出来た強固な結界はイセリアちゃんのお陰かのう?」
「さもあらんよ、オルコット国から結界が薄くなり消えると同時にわが国に素晴らしい結果が張られたからのう。イセリアちゃんは無意識にやっておるのかのう、可愛い子じゃのう」
「イセリアちゃんがたくさん引き連れて来た精霊のお陰でわが国は100年は安泰じゃ、みぃ~んなイセリアちゃんに懐いておるものなあ」
爺様たちはもう好き勝手言い放題。でも普通に俺にくっ付いて来た精霊や、結界の事も分かっていてやっぱり只者じゃない。
「これこれ、イセリアちゃんばかり褒めるのはどうかと思うぞ。アゼリアちゃんも良き孫ではないか」
「むう、確かにの。ロンドダールの現当主は頼りない奴じゃが、アゼリアちゃんがおれば安泰じゃろう」
「「氷刃」も帰って来たことだし、はーロンドダール一人勝ちじゃわい」
「アゼリアちゃんの婚約者には是非うちの孫を」
「いーや、うちの末子を」
「ほっほ、うちのも押すぞい」
俺とアゼリアは好き放題言われているけど、アゼリアには嫁が、俺には婿が与えられそうな流れはやっぱり納得できないぞ!俺は田舎に引っ込んでキャベツでも作って生きるんだ。
「残念じゃがイセリアちゃんよ、お主は田舎に引きこもってキャベツなんか作って暮らせないからそれは諦めるんじゃぞ?」
おじいちゃんたちの中にエスパーが何人もいるみたいだぞ!?なんでバレるんだ!!??
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