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栗原伊織、異世界転生する
11 邪精霊王が倒せない
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「くっ!どう言う事だ!あれほど痛めつけたのに完全に復活しているだと?!」
「オウヤ!来るぞ!」
「分かってる!行くぞアイリス!」
俺は後ろで護衛に守られつつ、二人の戦いを見守り、たまに
「頑張れー」
と、適当に声をかける。同時に二人が振り返り、とても輝く笑顔をみせるから、なんだか申し訳なくなる。すいません、もっと真剣に祈りますね。あの気持ち悪いヤツを早くやっつけてください!お願いします!
「必ずお守りします!姫ッ覚悟しろこの野郎!」
アイリスがまたもや派手なエフェクトで翼を出して空を飛ぶ。オウヤもそれに続いて斬りかかった。うわーかっこいー!俺も!俺も飛びてぇなー!
もちろん飛べる訳ないんだけどね。なんかこう!俺にもせめて魔法的な何かをくれよ!ズババーン!とか!バゴーン!とかよー!
無いんだけどさ。
オウヤとアイリスは掃除機のようにダニどもを吸い上げたり、布団乾燥機のように熱殺したりしながら戦っている。あいつら、ほんとに家電のような奴らだな。素晴らしいぞ。その場合電気は俺か?
「頑張ってくれ!アイリスオーヤ……おっと!」
危ない危ない!慣れ親しんだ家電メーカー名ずばりを言いそうになって、俺は口をつぐんだ。
空中戦でも、オウヤとアイリスは健闘し、邪精霊王を追い詰めていた。いいぞー!やっちまえ!
「くっ!2人がかりは流石に分が悪いか……」
あちこちに斬られ、ボロボロになりながらそれでもあのキモイのはニヤニヤ笑って浮いている。
「今日の所はこれで仕舞いとしよう。必ずまた来る……フハハ!」
「待てッ!」「駄目だ!アイリス!深追いは……!」
オウヤとアイリスの翼はどうやら俺の祈り(?)で作られているので、俺の力が及ばなくなると消えてしまう。空中で消えると二人は落ちてしまうから、追い続ける事はできないのだ。
俺が走って追いかければ!?すまん!そんなに走れないわ!
「ともかく、姫が無事で良かった」
空からストンとオウヤが降りてくる。おーおーかっこいいな。
「貴方を護ることができて良かった」
眩しい笑顔でアイリスも降りてくる。うう、イケメンめ!勇者補正か!輝いてみえる!
「ありがとう……ございました」
俺はちゃんとお礼を言える男だからな、姫じゃないし!
「しかし、逃がしてしまった。前回かなりダメージを与えたはずなのに、ほぼ回復して現れたな」
邪精霊王が逃げ去った空を見上げてオウヤは悔しそうに拳を握りしめた。確かのそれは俺も気になった。だいぶ痛めつけてやっていたはずなのに……。今日の戦いの傷も癒してから来るんだろうか。
あいつを倒すのはかなり時間がかかりそうだな。あーやだやだ。でも仕方がない。俺はアイリスとオウヤに挟まれて自宅へ帰った。ホント距離が近い!あとあちこち触ってくるのやめろ!勇者でもやめてくれー!俺には婚約者が……あ、いないんだった。俺、今フリーじゃん。あれっ!?やばくね?ちょっとやばくね??
こんな筋力ゴリラみたいなの押し倒されたらなんにも抵抗できないよ!?
うおー!きれいな体のままでいたいですーーーーッ!!
「オウヤ!来るぞ!」
「分かってる!行くぞアイリス!」
俺は後ろで護衛に守られつつ、二人の戦いを見守り、たまに
「頑張れー」
と、適当に声をかける。同時に二人が振り返り、とても輝く笑顔をみせるから、なんだか申し訳なくなる。すいません、もっと真剣に祈りますね。あの気持ち悪いヤツを早くやっつけてください!お願いします!
「必ずお守りします!姫ッ覚悟しろこの野郎!」
アイリスがまたもや派手なエフェクトで翼を出して空を飛ぶ。オウヤもそれに続いて斬りかかった。うわーかっこいー!俺も!俺も飛びてぇなー!
もちろん飛べる訳ないんだけどね。なんかこう!俺にもせめて魔法的な何かをくれよ!ズババーン!とか!バゴーン!とかよー!
無いんだけどさ。
オウヤとアイリスは掃除機のようにダニどもを吸い上げたり、布団乾燥機のように熱殺したりしながら戦っている。あいつら、ほんとに家電のような奴らだな。素晴らしいぞ。その場合電気は俺か?
「頑張ってくれ!アイリスオーヤ……おっと!」
危ない危ない!慣れ親しんだ家電メーカー名ずばりを言いそうになって、俺は口をつぐんだ。
空中戦でも、オウヤとアイリスは健闘し、邪精霊王を追い詰めていた。いいぞー!やっちまえ!
「くっ!2人がかりは流石に分が悪いか……」
あちこちに斬られ、ボロボロになりながらそれでもあのキモイのはニヤニヤ笑って浮いている。
「今日の所はこれで仕舞いとしよう。必ずまた来る……フハハ!」
「待てッ!」「駄目だ!アイリス!深追いは……!」
オウヤとアイリスの翼はどうやら俺の祈り(?)で作られているので、俺の力が及ばなくなると消えてしまう。空中で消えると二人は落ちてしまうから、追い続ける事はできないのだ。
俺が走って追いかければ!?すまん!そんなに走れないわ!
「ともかく、姫が無事で良かった」
空からストンとオウヤが降りてくる。おーおーかっこいいな。
「貴方を護ることができて良かった」
眩しい笑顔でアイリスも降りてくる。うう、イケメンめ!勇者補正か!輝いてみえる!
「ありがとう……ございました」
俺はちゃんとお礼を言える男だからな、姫じゃないし!
「しかし、逃がしてしまった。前回かなりダメージを与えたはずなのに、ほぼ回復して現れたな」
邪精霊王が逃げ去った空を見上げてオウヤは悔しそうに拳を握りしめた。確かのそれは俺も気になった。だいぶ痛めつけてやっていたはずなのに……。今日の戦いの傷も癒してから来るんだろうか。
あいつを倒すのはかなり時間がかかりそうだな。あーやだやだ。でも仕方がない。俺はアイリスとオウヤに挟まれて自宅へ帰った。ホント距離が近い!あとあちこち触ってくるのやめろ!勇者でもやめてくれー!俺には婚約者が……あ、いないんだった。俺、今フリーじゃん。あれっ!?やばくね?ちょっとやばくね??
こんな筋力ゴリラみたいなの押し倒されたらなんにも抵抗できないよ!?
うおー!きれいな体のままでいたいですーーーーッ!!
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