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栗原伊織、異世界転生する
2 俺の部屋
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誰も居ない自室で、俺はやっと俺のチートを使う。
「クリエイト・俺の部屋!」
目の前に、良くある中古マンションに立て付けられている鉄の扉が現れる。そして手には鉄の鍵。勿論この世界にはない、精巧で小さなオーパーツ。
現代日本でもカード認証とか、指紋やら色んな認証で減りつつある鍵だ。
目の前のドアについている鍵穴にいれ、かちょんと回せば鍵があく。
「ただいまー」
俺は普通に、中にはいり、内側から鍵をかけた。
「邪魔してるよー伊織ー」
「うわ!なんだよ!狭い」
俺のそのまんまの部屋のきったなくて小さい炬燵に大人が4人、ぐるりと足を突っ込んで入っていた。
「いやぁーやばいね、こたつやばい!」
「出られんわ!」
「はーたまらん」
「イセー!メシぃ!」
男が4人。頭の色がカラフルな人?いや人じゃねーんだ。
「こたつはやばいよな、精霊王の皆さんよ!」
はーっとため息をついた。俺、入る所ねーじゃん。
「イセリア!ご飯!」
1番若い子を気取っているシルフ様が、エイトイレブンのお弁当の空箱を差し出してきた。
大分前に食べた牛すき焼き定食弁当のカラだ。
「はいはい……えーと『復元』ほい、どうぞ」
「やったー!僕、ギュースキ好きー」
空っぽの汚いバランしか入って無かった弁当箱には中身がきれいに詰まり、ちょうどチンされた後のホカホカ弁当が、しっかり復元されていた。
そう、これが俺のチート。元々の俺の部屋を作って、その中でのみ、復元が使えること。
「伊織ー俺にはチューハイ」
ストロングワンの空き缶を3個持ってくるウンディーネ様。
「俺、イカくんとサラミ食べたい」
「俺グラタンにしよー」
イカくんの袋とサラミの包み紙、ピザ屋の宅配グラタンの空き容器を全部復元する。
「はーどうぞー」
「頂きます」
俺もその辺の刺身が入ってた容器を掴んでトロとホタテの貝柱を摘んだ。
「いやー参った参った。酷い目にあったよ。そしてなんなの?あの感じ。あれってまたフメちゃんなの?BLで婚約破棄とかハードル高いわー」
「神ちゃん達今日は来てないからねー」
「後から来んのかな?」
「これ以上この部屋に人ふえんのやだわー」
俺の部屋狭くて汚ねぇんだぞ!でもここじゃないとこうして過ごせないからしょうがないんだ。
私こと、イセリア・ディバイドが異世界転生をしたと気がついたのは5歳の頃だった。ちょうどシュゼ・オルコット第一王子と婚約した頃で、とにかく驚いた。
「おんなのひとがいない……」
なんつー世界だ。そして俺にあるはずのチートが力不足で使えないときたもんだ。10歳になってやっと扉を作る事に成功すると、中はもうすごい人の溜まり場になっていた。どいうこと??
「ごめんねー!栗原伊織君!君の部屋が特異点になっちゃって、巻き込んじゃった!テヘッ」
「はぁ」
至高神と言う怪しい金髪が頭をかいて舌を出してもそれしかいえなかった。
「君、死んだ。君の部屋、不思議空間になった!以上!」
「わあ……」
分かりやすくて魂抜けそうだった。
つまり、俺の部屋は「一定以上の力のある存在なら出入りできる、不思議で便利な場所」になったのだ。
はっきり言う。俺の部屋は引きこもりに相応しい汚部屋だ。あちこちに弁当のカラから空き缶がひっくり返っている。
だがまぁそれが、俺の能力で素敵な使い道が出来てしまったわけだ。
復元。この部屋だけで使える俺の能力。なんでも自分の思った通りの状態に戻す事が出来るんだ。
だから食った弁当を戻すことも、飲んだジュースも元通り。チート過ぎる。こうして俺は日々の疲れをここで癒しながら頑張って?BL世界を生きて来た。
「参ったねーあれは」
「あーテレビで見てたよ」
「神チャンネルでやってんのか!」
俺の部屋にあるテレビは普通に映る。電波は神様が何とかしてるらしい。みたいアニメがあるそうだ。破滅の包丁?だっけ??
ただ元の世界でなかったチャンネルが一つ。神チャンネルで、俺の様子が見える番組。
「じゃあ何とかしてくれよー!」
俺もチューハイをプシュッと開けた。冷えてるぅー!
「ちょっとイセリアは17歳でしょ!良いの?お酒飲んで!」
「栗原伊織は24歳でしたー!良いんですぅ!」
まあそう言う事にしといて?飲まなきゃやってられん。
「あれは笑ったね!」
「助けてくれよなー」
「俺ら出てったら大混乱っしょー!」
「違いねーー!」
ギャハハハ!酔うの早くね?
「あー明日っからどーすっかねー。まぁた違う男の婚約者出来ちゃうよー」
「そろそろ勇者も選定しないとならんしなー」
「あの国イセリアを中心に回ってっからなー」
「うげーー!」
俺は二本目のストロングワンを開けた。やってられん!
「クリエイト・俺の部屋!」
目の前に、良くある中古マンションに立て付けられている鉄の扉が現れる。そして手には鉄の鍵。勿論この世界にはない、精巧で小さなオーパーツ。
現代日本でもカード認証とか、指紋やら色んな認証で減りつつある鍵だ。
目の前のドアについている鍵穴にいれ、かちょんと回せば鍵があく。
「ただいまー」
俺は普通に、中にはいり、内側から鍵をかけた。
「邪魔してるよー伊織ー」
「うわ!なんだよ!狭い」
俺のそのまんまの部屋のきったなくて小さい炬燵に大人が4人、ぐるりと足を突っ込んで入っていた。
「いやぁーやばいね、こたつやばい!」
「出られんわ!」
「はーたまらん」
「イセー!メシぃ!」
男が4人。頭の色がカラフルな人?いや人じゃねーんだ。
「こたつはやばいよな、精霊王の皆さんよ!」
はーっとため息をついた。俺、入る所ねーじゃん。
「イセリア!ご飯!」
1番若い子を気取っているシルフ様が、エイトイレブンのお弁当の空箱を差し出してきた。
大分前に食べた牛すき焼き定食弁当のカラだ。
「はいはい……えーと『復元』ほい、どうぞ」
「やったー!僕、ギュースキ好きー」
空っぽの汚いバランしか入って無かった弁当箱には中身がきれいに詰まり、ちょうどチンされた後のホカホカ弁当が、しっかり復元されていた。
そう、これが俺のチート。元々の俺の部屋を作って、その中でのみ、復元が使えること。
「伊織ー俺にはチューハイ」
ストロングワンの空き缶を3個持ってくるウンディーネ様。
「俺、イカくんとサラミ食べたい」
「俺グラタンにしよー」
イカくんの袋とサラミの包み紙、ピザ屋の宅配グラタンの空き容器を全部復元する。
「はーどうぞー」
「頂きます」
俺もその辺の刺身が入ってた容器を掴んでトロとホタテの貝柱を摘んだ。
「いやー参った参った。酷い目にあったよ。そしてなんなの?あの感じ。あれってまたフメちゃんなの?BLで婚約破棄とかハードル高いわー」
「神ちゃん達今日は来てないからねー」
「後から来んのかな?」
「これ以上この部屋に人ふえんのやだわー」
俺の部屋狭くて汚ねぇんだぞ!でもここじゃないとこうして過ごせないからしょうがないんだ。
私こと、イセリア・ディバイドが異世界転生をしたと気がついたのは5歳の頃だった。ちょうどシュゼ・オルコット第一王子と婚約した頃で、とにかく驚いた。
「おんなのひとがいない……」
なんつー世界だ。そして俺にあるはずのチートが力不足で使えないときたもんだ。10歳になってやっと扉を作る事に成功すると、中はもうすごい人の溜まり場になっていた。どいうこと??
「ごめんねー!栗原伊織君!君の部屋が特異点になっちゃって、巻き込んじゃった!テヘッ」
「はぁ」
至高神と言う怪しい金髪が頭をかいて舌を出してもそれしかいえなかった。
「君、死んだ。君の部屋、不思議空間になった!以上!」
「わあ……」
分かりやすくて魂抜けそうだった。
つまり、俺の部屋は「一定以上の力のある存在なら出入りできる、不思議で便利な場所」になったのだ。
はっきり言う。俺の部屋は引きこもりに相応しい汚部屋だ。あちこちに弁当のカラから空き缶がひっくり返っている。
だがまぁそれが、俺の能力で素敵な使い道が出来てしまったわけだ。
復元。この部屋だけで使える俺の能力。なんでも自分の思った通りの状態に戻す事が出来るんだ。
だから食った弁当を戻すことも、飲んだジュースも元通り。チート過ぎる。こうして俺は日々の疲れをここで癒しながら頑張って?BL世界を生きて来た。
「参ったねーあれは」
「あーテレビで見てたよ」
「神チャンネルでやってんのか!」
俺の部屋にあるテレビは普通に映る。電波は神様が何とかしてるらしい。みたいアニメがあるそうだ。破滅の包丁?だっけ??
ただ元の世界でなかったチャンネルが一つ。神チャンネルで、俺の様子が見える番組。
「じゃあ何とかしてくれよー!」
俺もチューハイをプシュッと開けた。冷えてるぅー!
「ちょっとイセリアは17歳でしょ!良いの?お酒飲んで!」
「栗原伊織は24歳でしたー!良いんですぅ!」
まあそう言う事にしといて?飲まなきゃやってられん。
「あれは笑ったね!」
「助けてくれよなー」
「俺ら出てったら大混乱っしょー!」
「違いねーー!」
ギャハハハ!酔うの早くね?
「あー明日っからどーすっかねー。まぁた違う男の婚約者出来ちゃうよー」
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