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キノコと王様
12 鬼畜王なんだって?*
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ヨルムが拐われたと言う話は、すぐにエドヴァルドの耳に入っては来なかった。書類整理に夢中でいつも側にいるヨルムがいない事に気がついたのは夜も更けた頃だった。
「ヨルム?ヨルム??」
呼んでも返事はない。そしてやっと気がついた。ヨルムは何者かに拉致された事を。
夜を徹してヨルムの捜索は続けられたが、
「ヨルム!!!!」
今は使われていない離宮の一室で、焦点の合わぬ目で天井をみている無残な姿のヨルムを見つけたのは明け方だった。
辛うじて息はしていたが、手は縛られ、頬は何度か殴られたのか腫れていた。
そして衣服は全て破れて床に散らばっている。何があったか一目で分かる惨状だった。
エドヴァルドを庇って斬られ、刺された傷が残る体はドロドロに汚されていた。
臭いも汚れも忘れて、エドヴァルドはヨルムに駆け寄り、抱き起こした。
「ヨルム!!ヨルム!!しっかりしろ!ヨルムっ!!!」
ムニャ……あ、超寝てた、ドアップのエドが見える。
はいはい、今起きますよー。頭の上から豆みたいなキノコを出した。
「……え……ど……?」
ありゃいかん、水が足りない。
「え、ど、キノコに、水かけて、しおれそ」
「水?!待ってろ」
近くにあった水差しをバシャリとかけてくれる。あーーーっ生き返る!
「王!何を……」
後ろで何か言っているが、まあ俺には関係ないか。
「ぷはー助かったぜ。ありがとうな。ちょっとちっちゃくなったけど、まあ明日にはちゃんと元通りよ!」
「ヨルム!済まない!お前も狙われるのは分かってたのに!こんなこんな……」
「え?あ、うわぁこりゃひでぇな。俺、寝てて良くわかんなかったけど、すんげえやられたな、あいつら腹壊すぞ」
エドはびっくりして聞き返す。
「寝てたって……?」
「あ、うん。頭のキノコがピンチだったから、菌糸に戻って体に入ったら眠くなって寝てた!」
「よ、ヨルム……大丈夫なのか?痛い所ないのか?」
「ないよ!腹の中と尻の中か精液でいっぱいだけど、栄養にしちゃおー。まっずい!」
うえー!酒と病気の味がする!美味しくない!もっと良い物食えよ!
「良かった……ヨルム」
「何だよーエド、泣いてんのかー?しょうがねえご主人様だなー」
頭でも撫でてやるかー。
その後、1週間腹を壊した貴族は見つからなかった。どうやら手下にやらせたらしい。ちくしょうめ!今度は正々堂々来いってんだ!
「なんかごめんな?エド。お前、鬼畜王って言われてんだろ?」
「……その事は聞きたくないんだが、流して貰って良いかな……?」
「う、うん……」
拐われて、ぐちゃぐちゃにされた俺に水をぶっかけた鬼畜と噂されてしまった。すまん…。知らない貴族にまで
「そんなになってまで王に仕えて……君は!」
慰められたり、感動されたり、気持ち悪がられたり
「ワシに鞍替えせんか?王と違って大切にするぞ!」
ハゲ親父に声を上げるかけられたり忙しかった。
「エド、海の方やるぞ!1番信用が置けて、海にずっと居て王都に帰ってこれなくても文句言わないやつ、誰だ?」
「ヨルム?ヨルム??」
呼んでも返事はない。そしてやっと気がついた。ヨルムは何者かに拉致された事を。
夜を徹してヨルムの捜索は続けられたが、
「ヨルム!!!!」
今は使われていない離宮の一室で、焦点の合わぬ目で天井をみている無残な姿のヨルムを見つけたのは明け方だった。
辛うじて息はしていたが、手は縛られ、頬は何度か殴られたのか腫れていた。
そして衣服は全て破れて床に散らばっている。何があったか一目で分かる惨状だった。
エドヴァルドを庇って斬られ、刺された傷が残る体はドロドロに汚されていた。
臭いも汚れも忘れて、エドヴァルドはヨルムに駆け寄り、抱き起こした。
「ヨルム!!ヨルム!!しっかりしろ!ヨルムっ!!!」
ムニャ……あ、超寝てた、ドアップのエドが見える。
はいはい、今起きますよー。頭の上から豆みたいなキノコを出した。
「……え……ど……?」
ありゃいかん、水が足りない。
「え、ど、キノコに、水かけて、しおれそ」
「水?!待ってろ」
近くにあった水差しをバシャリとかけてくれる。あーーーっ生き返る!
「王!何を……」
後ろで何か言っているが、まあ俺には関係ないか。
「ぷはー助かったぜ。ありがとうな。ちょっとちっちゃくなったけど、まあ明日にはちゃんと元通りよ!」
「ヨルム!済まない!お前も狙われるのは分かってたのに!こんなこんな……」
「え?あ、うわぁこりゃひでぇな。俺、寝てて良くわかんなかったけど、すんげえやられたな、あいつら腹壊すぞ」
エドはびっくりして聞き返す。
「寝てたって……?」
「あ、うん。頭のキノコがピンチだったから、菌糸に戻って体に入ったら眠くなって寝てた!」
「よ、ヨルム……大丈夫なのか?痛い所ないのか?」
「ないよ!腹の中と尻の中か精液でいっぱいだけど、栄養にしちゃおー。まっずい!」
うえー!酒と病気の味がする!美味しくない!もっと良い物食えよ!
「良かった……ヨルム」
「何だよーエド、泣いてんのかー?しょうがねえご主人様だなー」
頭でも撫でてやるかー。
その後、1週間腹を壊した貴族は見つからなかった。どうやら手下にやらせたらしい。ちくしょうめ!今度は正々堂々来いってんだ!
「なんかごめんな?エド。お前、鬼畜王って言われてんだろ?」
「……その事は聞きたくないんだが、流して貰って良いかな……?」
「う、うん……」
拐われて、ぐちゃぐちゃにされた俺に水をぶっかけた鬼畜と噂されてしまった。すまん…。知らない貴族にまで
「そんなになってまで王に仕えて……君は!」
慰められたり、感動されたり、気持ち悪がられたり
「ワシに鞍替えせんか?王と違って大切にするぞ!」
ハゲ親父に声を上げるかけられたり忙しかった。
「エド、海の方やるぞ!1番信用が置けて、海にずっと居て王都に帰ってこれなくても文句言わないやつ、誰だ?」
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