115 / 139
115 ウチの執事がパーフェクト
しおりを挟む
「あああ……ああうう……」
俺をベッドの住人に変えた張本人は隣においた安楽椅子で優雅に本などを読んでいる、ちくしょう。
「もう少し体力をつけたらどうだ?」
「体力付いたらその分回数が増えるだろ……」
本から目を上げてにやりと笑った。やっぱりそのつもりなのか!?そう言うところが衰えない、ラムの年をあまり感じない所だ。俺、毎日毎日気絶落ちしかしていない気がするんだが……?絶対狡い。
「やっぱり体力つけよう……」
「良い事だ」
やっぱり駄目な気がする。会話が途切れた絶妙なタイミングで扉がノックされ、ニコラスがやってくる。図ってたのか?ってくらいベストタイミングで毎回驚く。
「お飲み物をお持ちいたしました」
「ありがと~」
本当にこの執事らしい執事のニコラスの執事っぷりはパーフェクトでニコラスに任せておけばとりあえず何とかなるので凄い。
ベッドサイドのテーブルにラムの好きなちょっとスーッとするお茶と俺のはちみつジュースを置いて
「では少々失礼します」
「ありがとー……」
腰の辺りにゆるーい回復魔法をかけてくれる。なんかぽかぽかして気持ちいんだけれど、完全には治らない感じがゆるーいんだけれど……。
「こんな感じでいかがですか?」
「うん、楽になったよ。ねえでもニコラス、もっと治せるよね……?」
「いえ、私にはこれが精いっぱいでございます。では」
またもや完璧に礼をして出て行ってしまうけれど、俺前に見たことあるんだ。怪我をしたメイドの一人をさっと治しちゃったのを。ニコラスは俺の腰痛を完璧に治さない……何故だ!
「どうした?ディエス。トイレにでも連れてってやろうか?」
「え?いや、今は大丈夫だし……」
完璧に治さないから、歩くのが億劫だしきついのでラムに連れて行ってもらったりしてるんだけれど
「ま、まさか……?ラム、ニコラスになんか言った?」
「私は何も言っておらんぞ」
「そ、そうなの……?」
ニコラスに完治させないように言ってない?ホントに?ホントに??ただ、俺は忘れていたのだけれど、ニコラスほどのスーパー執事ならば、主人の考えをささっと見抜いて行動するって事を。適度に手を抜いて回復させ、俺がラムに頼って抱っこして貰わないと駄目な状況を作り出しているなんて……。
「ほっほ、仲が良い方が良いに決まっておりますからのう」
なんて玄関で客を追い払いながら呟いている事なんて知らなかったんだ。
「ニコラスは有能だな」
「ん?そうだね」
ラムも気に入っているし、ニコラスにはずっとここで働いて貰いたいなあ。
俺をベッドの住人に変えた張本人は隣においた安楽椅子で優雅に本などを読んでいる、ちくしょう。
「もう少し体力をつけたらどうだ?」
「体力付いたらその分回数が増えるだろ……」
本から目を上げてにやりと笑った。やっぱりそのつもりなのか!?そう言うところが衰えない、ラムの年をあまり感じない所だ。俺、毎日毎日気絶落ちしかしていない気がするんだが……?絶対狡い。
「やっぱり体力つけよう……」
「良い事だ」
やっぱり駄目な気がする。会話が途切れた絶妙なタイミングで扉がノックされ、ニコラスがやってくる。図ってたのか?ってくらいベストタイミングで毎回驚く。
「お飲み物をお持ちいたしました」
「ありがと~」
本当にこの執事らしい執事のニコラスの執事っぷりはパーフェクトでニコラスに任せておけばとりあえず何とかなるので凄い。
ベッドサイドのテーブルにラムの好きなちょっとスーッとするお茶と俺のはちみつジュースを置いて
「では少々失礼します」
「ありがとー……」
腰の辺りにゆるーい回復魔法をかけてくれる。なんかぽかぽかして気持ちいんだけれど、完全には治らない感じがゆるーいんだけれど……。
「こんな感じでいかがですか?」
「うん、楽になったよ。ねえでもニコラス、もっと治せるよね……?」
「いえ、私にはこれが精いっぱいでございます。では」
またもや完璧に礼をして出て行ってしまうけれど、俺前に見たことあるんだ。怪我をしたメイドの一人をさっと治しちゃったのを。ニコラスは俺の腰痛を完璧に治さない……何故だ!
「どうした?ディエス。トイレにでも連れてってやろうか?」
「え?いや、今は大丈夫だし……」
完璧に治さないから、歩くのが億劫だしきついのでラムに連れて行ってもらったりしてるんだけれど
「ま、まさか……?ラム、ニコラスになんか言った?」
「私は何も言っておらんぞ」
「そ、そうなの……?」
ニコラスに完治させないように言ってない?ホントに?ホントに??ただ、俺は忘れていたのだけれど、ニコラスほどのスーパー執事ならば、主人の考えをささっと見抜いて行動するって事を。適度に手を抜いて回復させ、俺がラムに頼って抱っこして貰わないと駄目な状況を作り出しているなんて……。
「ほっほ、仲が良い方が良いに決まっておりますからのう」
なんて玄関で客を追い払いながら呟いている事なんて知らなかったんだ。
「ニコラスは有能だな」
「ん?そうだね」
ラムも気に入っているし、ニコラスにはずっとここで働いて貰いたいなあ。
789
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる