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61 コードネーム
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落ち込んで帰って行った宰相のセイリオスだったけれど、一週間後にはサンプルやら計画書やらを持ってやってきた。
「芋類もありましたし、雑穀も大丈夫そうです。記録で前回の冷夏の時には何も備えがなく、かなりの死者が出て時の王が交代したそうです」
「アレッシュ様が小さいからなあ……まだ交代しない方が良いだろう?ラム」
「そうだな、もう少し皇帝の椅子に座ろう」
「じゃあ対策しないとなあ」
俺とラムが冗談を交えて笑いあったら、セイリオスもやっと少し雰囲気が和んだ。やる事が分かっているとセイリオスは仕事が早い。まあこれが切れ者とか言われる由縁なんだろうなあ。
「農業関係の大臣にも通達済みです。芋や雑穀を作る手はずも出来ておりますし、料理長の所に加工用のものも置いてきました」
「おー!早い。流石仕事出来るね」
「ディエス様には負けます……」
いやいや、謙遜しないでくれ。
「いや、俺の仕事は基本的にラムのご機嫌取りだから~。今回はたまたまニノの話を覚えてただけで」
「ニノ、と申しますと?」
うお、そこに食いつかれちゃったか……。仕方がないのでキンジローの話をかいつまんで教えた。
「な、なんと平民の出ながら、字を読むことが出来、平民の仕事をしながら本を読んで役人に成り上がったと……。ニノとは随分と優秀な男なのですね!」
「うん。だから俺はその話を知ってただけなんだよね」
持ち上げとこ。セイリオスは褒めて伸びるタイプと見た。
「そうでしたか……でもその知識は素晴らしい……。成功すれば大きな功績になりますね」
「功績より、命が大事だろ」
「……慧眼、お見逸れいたしました」
あれ?持ち上げたつもりなのに持ち上げられてる~?やるなあ、セイリオス。計画の実行はセイリオスが指揮をしてくれるので、任せて良さそうだ。ソレイユ様へのお願いは俺からしておくことになったし、令嬢達にもまあそれとなく広める事になった。
「俺らも食うよ」
「ああ」
平民向けのものから貴族向けのものまで色々提案して貰わないとなあ。日照不足の芋は多分あんまり甘くないだろうけれど、お腹は膨れるだろう。まずは飢えて死なない事が大事になってくるだろうしなあ。
「あ、そうだセイリオス。騎士団の方にも通達しておいて。冷夏になれば人が飢えて暴動を起こす可能性もあるし、獣達が活発化することもあるだろ?あと、騎士達の補給も簡素なものになるからごめんねって」
「は!?何故私が騎士団長に言わねばならないのですか!?」
うわ、キレた。ついでに言えば俺、騎士団に言ってって言ったからさ、別に騎士団長に伝えなくても良いんだけどな~。
「頼むよ」
「……そこまで言われるなら……仕方が、ありません」
「……」
そこまでって俺、4文字しか喋ってないけどね。まあいい。今日も密偵メイドちゃんがそれとなく見張っているからどんな報告が来るか楽しみっちゃあ楽しみだけどね。
「うーん」
その日執務室から出て行くセイリオスの足取りはなんだか軽かったし、顔はいつも通りのこう、切れ者!って感じの澄ました顔だったのに、耳が赤かった。
「ツンデレっつーよりデレデレかあ……」
案の定密偵メイドちゃんからは
「執務室を出たコードネーム・白百合はコードネーム・黒狼とギリギリセーフな距離感で並んで歩いて行き、更に人気のない資料室へ二人で……そ、それ以上は言えませんし見てませんっ」
「小一時間ほどで出てきたと……?」
「ええ!そりゃあもう……!「大丈夫か」「ええ、もう少し仕事が残っていますから」とお互いを気遣うように声を掛け合い、けだるげな白百合は……」
「全部見てるじゃん」
「いやでもだって……きゃーっ!」
「ちゃんと仕事してくれりゃあ……まあ、どこでナニしてようと……」
あまり人の事は言えない過去をぱたぱたと手を振って追い払う。
「なあ、ラム。セイリオスもクロードも嫡男だっけか」
「ああ。二人とも次代を望まれる立場だな。故に公に出来んのだろう」
「そっかぁ……」
そればっかりはどうすることもできないな。いつから想いあっていたのかは分からないけれど、貴族の家に生まれついてしまった以上、色々な責務は付きまとう。
「兄弟とかいないの?あの二人」
「いるにはいるが……能力が抜きん出ているのはやはりあの二人なんだ」
「そうだよなあ……」
ディエスみたいな「無能」ならそんなしがらみも少ないだろうけど、「有能」であればあるほど向けられる期待も何もかも大きい。俺が何とか出来る責任の範疇を軽々と超えてしまう。
「あの二人はあの二人なりに色々考え、出した答えが今のあの関係なんだろう。お前が気に病む事など何一つない」
「そう……だな」
セイリオスとクロードの恋愛問題について、俺は一時的に蓋をする。残念だがそれよりも先に片付けなければならない問題があるんだから。なんとかこれから起こるであろう冷夏の対策をしていかなきゃならない。
「芋類もありましたし、雑穀も大丈夫そうです。記録で前回の冷夏の時には何も備えがなく、かなりの死者が出て時の王が交代したそうです」
「アレッシュ様が小さいからなあ……まだ交代しない方が良いだろう?ラム」
「そうだな、もう少し皇帝の椅子に座ろう」
「じゃあ対策しないとなあ」
俺とラムが冗談を交えて笑いあったら、セイリオスもやっと少し雰囲気が和んだ。やる事が分かっているとセイリオスは仕事が早い。まあこれが切れ者とか言われる由縁なんだろうなあ。
「農業関係の大臣にも通達済みです。芋や雑穀を作る手はずも出来ておりますし、料理長の所に加工用のものも置いてきました」
「おー!早い。流石仕事出来るね」
「ディエス様には負けます……」
いやいや、謙遜しないでくれ。
「いや、俺の仕事は基本的にラムのご機嫌取りだから~。今回はたまたまニノの話を覚えてただけで」
「ニノ、と申しますと?」
うお、そこに食いつかれちゃったか……。仕方がないのでキンジローの話をかいつまんで教えた。
「な、なんと平民の出ながら、字を読むことが出来、平民の仕事をしながら本を読んで役人に成り上がったと……。ニノとは随分と優秀な男なのですね!」
「うん。だから俺はその話を知ってただけなんだよね」
持ち上げとこ。セイリオスは褒めて伸びるタイプと見た。
「そうでしたか……でもその知識は素晴らしい……。成功すれば大きな功績になりますね」
「功績より、命が大事だろ」
「……慧眼、お見逸れいたしました」
あれ?持ち上げたつもりなのに持ち上げられてる~?やるなあ、セイリオス。計画の実行はセイリオスが指揮をしてくれるので、任せて良さそうだ。ソレイユ様へのお願いは俺からしておくことになったし、令嬢達にもまあそれとなく広める事になった。
「俺らも食うよ」
「ああ」
平民向けのものから貴族向けのものまで色々提案して貰わないとなあ。日照不足の芋は多分あんまり甘くないだろうけれど、お腹は膨れるだろう。まずは飢えて死なない事が大事になってくるだろうしなあ。
「あ、そうだセイリオス。騎士団の方にも通達しておいて。冷夏になれば人が飢えて暴動を起こす可能性もあるし、獣達が活発化することもあるだろ?あと、騎士達の補給も簡素なものになるからごめんねって」
「は!?何故私が騎士団長に言わねばならないのですか!?」
うわ、キレた。ついでに言えば俺、騎士団に言ってって言ったからさ、別に騎士団長に伝えなくても良いんだけどな~。
「頼むよ」
「……そこまで言われるなら……仕方が、ありません」
「……」
そこまでって俺、4文字しか喋ってないけどね。まあいい。今日も密偵メイドちゃんがそれとなく見張っているからどんな報告が来るか楽しみっちゃあ楽しみだけどね。
「うーん」
その日執務室から出て行くセイリオスの足取りはなんだか軽かったし、顔はいつも通りのこう、切れ者!って感じの澄ました顔だったのに、耳が赤かった。
「ツンデレっつーよりデレデレかあ……」
案の定密偵メイドちゃんからは
「執務室を出たコードネーム・白百合はコードネーム・黒狼とギリギリセーフな距離感で並んで歩いて行き、更に人気のない資料室へ二人で……そ、それ以上は言えませんし見てませんっ」
「小一時間ほどで出てきたと……?」
「ええ!そりゃあもう……!「大丈夫か」「ええ、もう少し仕事が残っていますから」とお互いを気遣うように声を掛け合い、けだるげな白百合は……」
「全部見てるじゃん」
「いやでもだって……きゃーっ!」
「ちゃんと仕事してくれりゃあ……まあ、どこでナニしてようと……」
あまり人の事は言えない過去をぱたぱたと手を振って追い払う。
「なあ、ラム。セイリオスもクロードも嫡男だっけか」
「ああ。二人とも次代を望まれる立場だな。故に公に出来んのだろう」
「そっかぁ……」
そればっかりはどうすることもできないな。いつから想いあっていたのかは分からないけれど、貴族の家に生まれついてしまった以上、色々な責務は付きまとう。
「兄弟とかいないの?あの二人」
「いるにはいるが……能力が抜きん出ているのはやはりあの二人なんだ」
「そうだよなあ……」
ディエスみたいな「無能」ならそんなしがらみも少ないだろうけど、「有能」であればあるほど向けられる期待も何もかも大きい。俺が何とか出来る責任の範疇を軽々と超えてしまう。
「あの二人はあの二人なりに色々考え、出した答えが今のあの関係なんだろう。お前が気に病む事など何一つない」
「そう……だな」
セイリオスとクロードの恋愛問題について、俺は一時的に蓋をする。残念だがそれよりも先に片付けなければならない問題があるんだから。なんとかこれから起こるであろう冷夏の対策をしていかなきゃならない。
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