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52 ドジっ子と太っ腹皇帝
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俺とラムは長年に渡る武官と文官の対立について調査をしている。レジム公爵は間違いなく失敗するだろうけど、3ヵ月悠長に俺達がただ待っているのは時間の無駄だ。こういう大なり小なりの帝国の問題を解消して、俺は悠々自適なスローライフに突入するんだ!
「リリシア嬢がねちっこい笑顔ですり寄って来て、とても気持ちが悪いです。香水の匂いがきつくてきつくて……」
一回目のハインツの報告書はそんな感じだった。まあ予想通りと言えば予想通り。なんとか公爵令息のハインツに取り入り、ラムに紹介してもらいたいと思っているのだろうか。あれだけ嫌われているのにまだチャンスがあると思っているのが凄いなあと逆に感心してしまう。
「ハインツには婚約者がいたよね?ちゃんと大事にしなよ。俺が振った仕事のせいで不安にさせたら申し訳ないからね」
「大丈夫ですよ~今週も一緒にお出かけするんです~。知ってます?令嬢達の間で流行ってるスイーツ店巡り。高級店ばかりなんですがハズレがないから大人気らしいんですよ~」
「へえ、良いね。女性はやっぱりお菓子大好きだよなあ~」
行った店を聞くとなんだか聞いたことがある店ばかりだったから、美味い物は美味いんだろうなあ。残念だが、俺がソレイユ様にお菓子を贈った事がない新店はなかった……今月も侍女さんやメイドちゃんに頑張って探してきてもらわなきゃな。季節が移り替われば新作が出るらしく皆それに期待している。
「そうなんですよ~レシアも笑いながら「これがソレイユ様も召し上がったショコラボンボン!」なんて言ってまして。あ、レシアはソレイユ様の大ファンでして……あ、レシアは私の婚約者なのですけれど……」
ハインツは話が取っ散らかってる奴だという事が良く分かったし、婚約者はレシア・ローザクロト侯爵令嬢という事も分かったし、二人の仲は良好だという事も分かった……。
「……イエリア公爵令息」
「ぴゃあっ!すいません、陛下っ!それではディエス様っまた来週報告書をお持ちします!お二人の時間にお邪魔してすみませんでしたーーーー!」
バッと音がするほど素早く頭を下げて、ハインツは踵を返すとものすごい勢いで出て行ってしまった。そ、そんなに急ぐと転ぶぞ、お前結構ドジっ子だろう……?案の定、扉をしめた後にぷぎゃん!と聞こえて来たから壁にでも激突したんだろうな、残念なイケメンめ。
「お二人の時間ってなんだよ。今仕事中だぞ、なあ?ラム」
「そうだな、二人で仕事中だな」
「ラム?なんか嫌な事あったのか?機嫌悪い?」
微妙にラムの眉間にしわが寄っている気がする、気のせいかな??
「……そんなことは、ない」
はて……何か機嫌が悪くなるようなことがあったのか……?俺がしてたのはハインツから報告を受けてただけだぞ……?まさか俺がハインツと喋ってたからって事はないだろうし。
「あ!分かった。ショコラボンボンだろう!そうだよなー男だってチョコ好きな奴いるよ、うん。そっかラムはチョコが好きかー食べたかったのかー言えよ!」
「……いや、そうじゃなくて」
「そうだ!チョコ買ってきてもらおうぜ!そしてそれを肴に酒盛りだ!ブランデーとかウィスキーとか!どうせあるんだろ……高い酒、隠してんだろ、なんか開けようぜ!」
「……確か蒸留酒だったな。あるぞ、献上品で来た物がそのまま保管されている」
きたーーー!高級そうなの来たーーー!
「うわーー!一回そう言うの金額気にせず飲んでみたかったんだー!飲もうぜ!」
「構わんぞ」
「やったーー!ラム大好きー!」
よっ!太っ腹!流石帝国皇帝様っ!
「ふ……当たり前だ」
あれ?ラム、機嫌治った??なんかいい事あったのか?
「リリシア嬢がねちっこい笑顔ですり寄って来て、とても気持ちが悪いです。香水の匂いがきつくてきつくて……」
一回目のハインツの報告書はそんな感じだった。まあ予想通りと言えば予想通り。なんとか公爵令息のハインツに取り入り、ラムに紹介してもらいたいと思っているのだろうか。あれだけ嫌われているのにまだチャンスがあると思っているのが凄いなあと逆に感心してしまう。
「ハインツには婚約者がいたよね?ちゃんと大事にしなよ。俺が振った仕事のせいで不安にさせたら申し訳ないからね」
「大丈夫ですよ~今週も一緒にお出かけするんです~。知ってます?令嬢達の間で流行ってるスイーツ店巡り。高級店ばかりなんですがハズレがないから大人気らしいんですよ~」
「へえ、良いね。女性はやっぱりお菓子大好きだよなあ~」
行った店を聞くとなんだか聞いたことがある店ばかりだったから、美味い物は美味いんだろうなあ。残念だが、俺がソレイユ様にお菓子を贈った事がない新店はなかった……今月も侍女さんやメイドちゃんに頑張って探してきてもらわなきゃな。季節が移り替われば新作が出るらしく皆それに期待している。
「そうなんですよ~レシアも笑いながら「これがソレイユ様も召し上がったショコラボンボン!」なんて言ってまして。あ、レシアはソレイユ様の大ファンでして……あ、レシアは私の婚約者なのですけれど……」
ハインツは話が取っ散らかってる奴だという事が良く分かったし、婚約者はレシア・ローザクロト侯爵令嬢という事も分かったし、二人の仲は良好だという事も分かった……。
「……イエリア公爵令息」
「ぴゃあっ!すいません、陛下っ!それではディエス様っまた来週報告書をお持ちします!お二人の時間にお邪魔してすみませんでしたーーーー!」
バッと音がするほど素早く頭を下げて、ハインツは踵を返すとものすごい勢いで出て行ってしまった。そ、そんなに急ぐと転ぶぞ、お前結構ドジっ子だろう……?案の定、扉をしめた後にぷぎゃん!と聞こえて来たから壁にでも激突したんだろうな、残念なイケメンめ。
「お二人の時間ってなんだよ。今仕事中だぞ、なあ?ラム」
「そうだな、二人で仕事中だな」
「ラム?なんか嫌な事あったのか?機嫌悪い?」
微妙にラムの眉間にしわが寄っている気がする、気のせいかな??
「……そんなことは、ない」
はて……何か機嫌が悪くなるようなことがあったのか……?俺がしてたのはハインツから報告を受けてただけだぞ……?まさか俺がハインツと喋ってたからって事はないだろうし。
「あ!分かった。ショコラボンボンだろう!そうだよなー男だってチョコ好きな奴いるよ、うん。そっかラムはチョコが好きかー食べたかったのかー言えよ!」
「……いや、そうじゃなくて」
「そうだ!チョコ買ってきてもらおうぜ!そしてそれを肴に酒盛りだ!ブランデーとかウィスキーとか!どうせあるんだろ……高い酒、隠してんだろ、なんか開けようぜ!」
「……確か蒸留酒だったな。あるぞ、献上品で来た物がそのまま保管されている」
きたーーー!高級そうなの来たーーー!
「うわーー!一回そう言うの金額気にせず飲んでみたかったんだー!飲もうぜ!」
「構わんぞ」
「やったーー!ラム大好きー!」
よっ!太っ腹!流石帝国皇帝様っ!
「ふ……当たり前だ」
あれ?ラム、機嫌治った??なんかいい事あったのか?
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