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33 異世界らしくダンジョンへ
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ガイツは魔力で、馬と自分の移動速度をあげられるらしく、家の片付けと宿を調べて予約までをあっさりこなしてわたしたちを待っていた。
片付けと言っても、旅行で家を空けるのではなく、完全に引き払ったのだから、手間だっただろう。
ガイツが予約していた宿は静かで、ゆっくりくつろげた。
あの大きな町の活気もいいけど、この半分眠ったような町の静けさも好きだ。
ここでは、なにもせずゆっくり暮らす事にした。
わたしは、チャーリーと散歩をする以外は、ガイツに魔法を習ってすごしている。
身を守る為に、相手の鼻先に火をつける事、水を使った目くらましが有効だろうと言う事で、割と真面目に練習している。
最初は近くの的で練習して、今はかなり遠くの的にも火をつけられるようになった。
ある日、わたしが散歩していると、いかにも冒険者といった服装の四人組が歩いていた。
この町に冒険者は珍しいと思ったが、
彼らが知り合いにあったみたいで、話している事が聞こえて来た。
「おや、ハリー戻って来たのか?」
「あぁおじさん、ちょっと骨休めだ。金も儲かったしね、ダンジョンはいいよ」
「そうか、おれは危ないのは嫌だけどな」
「仲間と一緒になんだ。大丈夫さ」
ハリーたち四人はおじさんと別れて、去って行った。
ダンジョン・・・行ってみたい・・・頼もしい護衛がいるんだ。異世界だ。わたしは、宿に急いだ。
家に戻ると
「ダンジョンに行きたい」と騒いだ。
「サミー様、ダンジョンですか?」とレオンがお茶の用意をしながら返事をした。
「うん、せっかくだから行ってみたい」
「そういうと思って準備はしてます。一番近いダンジョンはここから馬車で二日。途中で野営する必要があります」
「荷物はまかせていくらでも持っていけるから」と答えると
「そうですね、助かります」と言っている所ヘジークとガイツがやって来た。
「いよいよ、ダンジョンですね。楽しみです」とガイツが言うと
「ダンジョンの情報ってあるの?」
「ほら、これ最新情報ですよ。地図ですよ。魔物の分布もわかります。安全第一で行くので見ておいて下さい」
必要なものは奴隷たちが用意してくれていた。なんとわたしの鎧も準備してあった。わたしはポーションを作ろうと思ったが、既に在庫はたくさんある。
鎧を着慣れておこうと、家で鎧を来て過ごしたのがわたしの準備だった。
そして、馬車を借りて出発した。途中の一泊は車中泊になるようだ。
わたしたちは、一頭立ての馬車と護衛の為の馬一頭を編成で出発した。
馬はいらないような気がするが、必要だと三人に言われて了承した。チャーリーはわたしと一緒に馬車に乗っているが、もう子犬と言えないくらい大きくなって来ていて、頼もしいがちょっと寂しい気がする。
そんなことを考えていると、野営地が近づいて来た。もう馬車が何台か止まっている。
少し離して馬車を止めると、野営の準備をする。と言ってもわたしは三人が働くのを見ているだけだが・・・
スープが鍋ごとアイテムボックスに入っているが、今日は普通に材料を切って煮込むスープを作る。
こんな作り方でもガイツのスープは美味しかった。
一緒に馬車で寝ようと言ったけれど、三人に断られた。
「サミー様、ここは言う事聞いて下さい」と言われてチャーリーをかかえて馬車に入った。
明け方、ちょっと寒いなと目が覚めて、悲鳴をあげそうになった。小学生が横で寝てた。
片付けと言っても、旅行で家を空けるのではなく、完全に引き払ったのだから、手間だっただろう。
ガイツが予約していた宿は静かで、ゆっくりくつろげた。
あの大きな町の活気もいいけど、この半分眠ったような町の静けさも好きだ。
ここでは、なにもせずゆっくり暮らす事にした。
わたしは、チャーリーと散歩をする以外は、ガイツに魔法を習ってすごしている。
身を守る為に、相手の鼻先に火をつける事、水を使った目くらましが有効だろうと言う事で、割と真面目に練習している。
最初は近くの的で練習して、今はかなり遠くの的にも火をつけられるようになった。
ある日、わたしが散歩していると、いかにも冒険者といった服装の四人組が歩いていた。
この町に冒険者は珍しいと思ったが、
彼らが知り合いにあったみたいで、話している事が聞こえて来た。
「おや、ハリー戻って来たのか?」
「あぁおじさん、ちょっと骨休めだ。金も儲かったしね、ダンジョンはいいよ」
「そうか、おれは危ないのは嫌だけどな」
「仲間と一緒になんだ。大丈夫さ」
ハリーたち四人はおじさんと別れて、去って行った。
ダンジョン・・・行ってみたい・・・頼もしい護衛がいるんだ。異世界だ。わたしは、宿に急いだ。
家に戻ると
「ダンジョンに行きたい」と騒いだ。
「サミー様、ダンジョンですか?」とレオンがお茶の用意をしながら返事をした。
「うん、せっかくだから行ってみたい」
「そういうと思って準備はしてます。一番近いダンジョンはここから馬車で二日。途中で野営する必要があります」
「荷物はまかせていくらでも持っていけるから」と答えると
「そうですね、助かります」と言っている所ヘジークとガイツがやって来た。
「いよいよ、ダンジョンですね。楽しみです」とガイツが言うと
「ダンジョンの情報ってあるの?」
「ほら、これ最新情報ですよ。地図ですよ。魔物の分布もわかります。安全第一で行くので見ておいて下さい」
必要なものは奴隷たちが用意してくれていた。なんとわたしの鎧も準備してあった。わたしはポーションを作ろうと思ったが、既に在庫はたくさんある。
鎧を着慣れておこうと、家で鎧を来て過ごしたのがわたしの準備だった。
そして、馬車を借りて出発した。途中の一泊は車中泊になるようだ。
わたしたちは、一頭立ての馬車と護衛の為の馬一頭を編成で出発した。
馬はいらないような気がするが、必要だと三人に言われて了承した。チャーリーはわたしと一緒に馬車に乗っているが、もう子犬と言えないくらい大きくなって来ていて、頼もしいがちょっと寂しい気がする。
そんなことを考えていると、野営地が近づいて来た。もう馬車が何台か止まっている。
少し離して馬車を止めると、野営の準備をする。と言ってもわたしは三人が働くのを見ているだけだが・・・
スープが鍋ごとアイテムボックスに入っているが、今日は普通に材料を切って煮込むスープを作る。
こんな作り方でもガイツのスープは美味しかった。
一緒に馬車で寝ようと言ったけれど、三人に断られた。
「サミー様、ここは言う事聞いて下さい」と言われてチャーリーをかかえて馬車に入った。
明け方、ちょっと寒いなと目が覚めて、悲鳴をあげそうになった。小学生が横で寝てた。
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