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34 野営していると
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小学生は、大の字になって寝ていた。
わたしは、そっと馬車から出た。レオンが火のそばで座り、ジークとガイツは横になっていた。
交代で見張り? ! あの時レオン徹夜したんだ!! って今はそれは置いといて
「レオン、馬車のなかに子供が」と言いかけた時、ジークがガバッと起きると馬車のなかに入って行った。
ガイツはさっと起き上がると、レオンを見て
「やっぱりな」と言った。
みんな、理解あってる? 何が起きた?
しばらくするとジークと子供が出て来た。
「サミー様、僕はチャーリーです。やっとここまで大きくなれました」と頭を下げた。
「チャーリーは、犬ではなく獣人です。獣人と言ってもいろいろで、わたしは獣になれます」とジークが言うと
「わたしは、このままです。獣になれません」レオンが補足した。
「チャーリーは獣の姿で生まれました。それを嫌がった者が捨てたようです」とジークが続けた。
「レオンは偶然チャーリーを見つけ気になって保護しました。そこをサミー様に救われ、わたしを見つけました。
そしてわたしもサミー様に救われました。そして無事にチャーリーは人になれるまで成長しました。今後、人と獣の姿を自由に使えるように訓練致します」
「わかった。がんばって」
「ありがとうございます」とジークとチャーリーが頭を下げた。
「ねぇ、人型の時って耳は動物が普通?」
「はい・・・そうですね」とレオンとジークが顔を見合わせながら答えた。
「尻尾はないの?」
「「「ありません」」」と三人が答えた。
「ジークはどんな獣になるの?」
「はい、今度お見せします」
「着てるものはどうなるの?」
「それは、自然にどこかに行きます。人型に戻ると自然に戻ります」とジークが答えた。
「そ、それは便利ね」と吃ってしまった。
「サミー様、起きるにはまだ早いです。もう一度馬車へ」とガイツがチャーリーがあくびをするのを見ながら言った。
「うん、そうする・・・そうだ。レオン、前に二人で野営した時、レオン徹夜で見張りしてくれた?」
「はい。危ないですからね」
「あっそうじゃなくて・・・一人で見張ってくれてありがとう。全然気が回らなくて・・・」
「それは気にする必要はないですよ。護衛の仕事です」
それでいいのかな?
「うん、もうちょっと寝る」と言うとチャーリーと一緒に馬車に戻った。
普通に隣で横になったチャーリーはすぐに寝息をたて始めた。
単に犬だと思っていたチャーリーは普通に人間、えっと獣人だった。助けられてよかった。
寝ていてもピクピクチョコチョコ動く耳を見ているといろんな思いが湧いて来る。
そこにアーネストの顔が混ざる。そういえばわたしの番ってどんな人かしら・・・会う事はないだろうが、会ったら言ってやるんだ。
「あんたなんか大嫌い!」って
番に会ったらこう言ってやるんだ。ああ言ってやるんだって想像しているうちに、わたしは眠ってしまった。
わたしは、そっと馬車から出た。レオンが火のそばで座り、ジークとガイツは横になっていた。
交代で見張り? ! あの時レオン徹夜したんだ!! って今はそれは置いといて
「レオン、馬車のなかに子供が」と言いかけた時、ジークがガバッと起きると馬車のなかに入って行った。
ガイツはさっと起き上がると、レオンを見て
「やっぱりな」と言った。
みんな、理解あってる? 何が起きた?
しばらくするとジークと子供が出て来た。
「サミー様、僕はチャーリーです。やっとここまで大きくなれました」と頭を下げた。
「チャーリーは、犬ではなく獣人です。獣人と言ってもいろいろで、わたしは獣になれます」とジークが言うと
「わたしは、このままです。獣になれません」レオンが補足した。
「チャーリーは獣の姿で生まれました。それを嫌がった者が捨てたようです」とジークが続けた。
「レオンは偶然チャーリーを見つけ気になって保護しました。そこをサミー様に救われ、わたしを見つけました。
そしてわたしもサミー様に救われました。そして無事にチャーリーは人になれるまで成長しました。今後、人と獣の姿を自由に使えるように訓練致します」
「わかった。がんばって」
「ありがとうございます」とジークとチャーリーが頭を下げた。
「ねぇ、人型の時って耳は動物が普通?」
「はい・・・そうですね」とレオンとジークが顔を見合わせながら答えた。
「尻尾はないの?」
「「「ありません」」」と三人が答えた。
「ジークはどんな獣になるの?」
「はい、今度お見せします」
「着てるものはどうなるの?」
「それは、自然にどこかに行きます。人型に戻ると自然に戻ります」とジークが答えた。
「そ、それは便利ね」と吃ってしまった。
「サミー様、起きるにはまだ早いです。もう一度馬車へ」とガイツがチャーリーがあくびをするのを見ながら言った。
「うん、そうする・・・そうだ。レオン、前に二人で野営した時、レオン徹夜で見張りしてくれた?」
「はい。危ないですからね」
「あっそうじゃなくて・・・一人で見張ってくれてありがとう。全然気が回らなくて・・・」
「それは気にする必要はないですよ。護衛の仕事です」
それでいいのかな?
「うん、もうちょっと寝る」と言うとチャーリーと一緒に馬車に戻った。
普通に隣で横になったチャーリーはすぐに寝息をたて始めた。
単に犬だと思っていたチャーリーは普通に人間、えっと獣人だった。助けられてよかった。
寝ていてもピクピクチョコチョコ動く耳を見ているといろんな思いが湧いて来る。
そこにアーネストの顔が混ざる。そういえばわたしの番ってどんな人かしら・・・会う事はないだろうが、会ったら言ってやるんだ。
「あんたなんか大嫌い!」って
番に会ったらこう言ってやるんだ。ああ言ってやるんだって想像しているうちに、わたしは眠ってしまった。
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