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初異世界料理
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「ユーリ様そろそろ夕食会へご案内します。」
そう言われて、初めて自分が空腹な事に気付く。
「ありがとう。お腹ぺこぺこだわ。」
2人はニコニコしながら案内してくれる。
大きな扉の前にセバスがいる。
そして扉を開けてくれると…
「あぁ、とってもいい匂い!」
思わず言ってしまった。だって長テーブルにたくさんのご馳走が並んでいるから!
そこへアルが登場!笑
「ユーリ、見違えたな~そのドレスも似合ってるよ。」
そう言って、私の手を取り椅子までエスコートしてくれる。
そんな事今までされた事なんて無いから赤面してしまう。
「アルは余程彼女にご執心らしいな。」
座った瞬間に声が聞こえ、反射的に顔を上げるとそこにはアルに似たおじ様と綺麗な女の方がいらっしゃった。
「ユーリ、父上と母上だよ。そんなに緊張しないで。」
と言う。
いやいや、緊張しないでと言われても…アルが私をフィアンセとして紹介しちゃったから…
「は、はじめまして!愛川優梨と申します!アル、いやアルフレッド様には大変お世話になっております!この度はお部屋やドレスに食事までありがとうございます!」
「ユーリ、そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ。」
アルのお父様がにこやかに言われる。
「さぁお食事をはじめましょう。ユーリ、遠慮せず召し上がってね。」
アルのお母様も笑顔!
アルをみると頷いている。これはとりあえず…食べていいのかな?
もう私お腹空き過ぎです。
「ユーリはブドウ酒は飲める?」
アルが聞いてきた。ワインかな?たまに飲んでたから飲めるって言って良いのかな?
コクンと頷くと、サリーがグラスに注いでくれる。
そして一口…
「あっ甘い。赤玉ワインみたい?」
マリーが耳元て囁く。
「ユーリ様、ブドウ酒は飲み過ぎにご注意下さいね。」
サリーの忠告を聞いてブドウ酒はちびちび飲む事に…
とりあえず食事食事!
サラダを食べる。ドレッシングはレモンが使われていて爽やかな味。
スープは黄金色に輝くオニオンスープ!
とっても美味しい!
あと、プチトマトの中をくり抜いてツナ?が入っているのは見た目可愛い。
後はローストビーフや白身魚のソテー…この世界の料理はまるでフランス料理みたいで味も美味しい!
全然知らない、よくわからないものが出てこなくて良かったとホッとする。
そしてパン!
焼きたてらしくふわっとしてて本当に美味しい!
ひたすら食べる事を堪能していた私は、アル一家にその姿を観察されている事に気が付かなかった。
「ユーリ、美味しい?」
パンを口に入れたところでアルが聞く。
私はしゃべれないので頷いて意思表示をする!
「すみません!食べるのに夢中になってしまいました。
なんだか恥ずかしい。アルのお父様もお母様も笑っているようだ。
そしてお母様、
「ユーリがアルの大事な人って言うのは本当みたいね。てっきりその場しのぎに言ったウソだと思っていたわ。」
ドキッとする。私どうしたらいいのかな?アルをみる。
「母上は息子が信じられないようだ。ユーリは気に入った?」
ウソなのに~とドギマギする私。
「ユーリは可愛いらしいし美味しそうにごはんを食べる姿には好感をもてるわね。でも…ユーリは異国の方ね。」
あっそうか、私日本人だもんね。異国と言うか異世界人ですね…
「父上、母上、俺は政略結婚は出来ない。ユーリがどこの誰であっても…ユーリだけしか考えられない。許して欲しい。」
アルが真剣に言う。
本当の告白ならもっとドキドキしたかな?
でも私は偽者だから…
目の前に置かれたケーキを凝視しながら返事を待つ。
「とりあえずアルの気持ちはわかった。しかし貴族同士でない結婚はきっと苦労するしユーリも大変だろう。それでも頑張れるのか?」
お父様が真剣な表情でアルに問う。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「彼女は異国の娘だからこの国のことは何も知らない。だからこれからしっかり学んでもらうよ。」
あっ、私が何も知らないのをカバーしてくれたのね。
「これからしっかり学ばせていただきます。」
私もお辞儀をする。
自立するにも何にも知らない状態じゃムリよね。
もうケーキどころではなかったが…しっかり食べてから退室しました。 笑
そう言われて、初めて自分が空腹な事に気付く。
「ありがとう。お腹ぺこぺこだわ。」
2人はニコニコしながら案内してくれる。
大きな扉の前にセバスがいる。
そして扉を開けてくれると…
「あぁ、とってもいい匂い!」
思わず言ってしまった。だって長テーブルにたくさんのご馳走が並んでいるから!
そこへアルが登場!笑
「ユーリ、見違えたな~そのドレスも似合ってるよ。」
そう言って、私の手を取り椅子までエスコートしてくれる。
そんな事今までされた事なんて無いから赤面してしまう。
「アルは余程彼女にご執心らしいな。」
座った瞬間に声が聞こえ、反射的に顔を上げるとそこにはアルに似たおじ様と綺麗な女の方がいらっしゃった。
「ユーリ、父上と母上だよ。そんなに緊張しないで。」
と言う。
いやいや、緊張しないでと言われても…アルが私をフィアンセとして紹介しちゃったから…
「は、はじめまして!愛川優梨と申します!アル、いやアルフレッド様には大変お世話になっております!この度はお部屋やドレスに食事までありがとうございます!」
「ユーリ、そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ。」
アルのお父様がにこやかに言われる。
「さぁお食事をはじめましょう。ユーリ、遠慮せず召し上がってね。」
アルのお母様も笑顔!
アルをみると頷いている。これはとりあえず…食べていいのかな?
もう私お腹空き過ぎです。
「ユーリはブドウ酒は飲める?」
アルが聞いてきた。ワインかな?たまに飲んでたから飲めるって言って良いのかな?
コクンと頷くと、サリーがグラスに注いでくれる。
そして一口…
「あっ甘い。赤玉ワインみたい?」
マリーが耳元て囁く。
「ユーリ様、ブドウ酒は飲み過ぎにご注意下さいね。」
サリーの忠告を聞いてブドウ酒はちびちび飲む事に…
とりあえず食事食事!
サラダを食べる。ドレッシングはレモンが使われていて爽やかな味。
スープは黄金色に輝くオニオンスープ!
とっても美味しい!
あと、プチトマトの中をくり抜いてツナ?が入っているのは見た目可愛い。
後はローストビーフや白身魚のソテー…この世界の料理はまるでフランス料理みたいで味も美味しい!
全然知らない、よくわからないものが出てこなくて良かったとホッとする。
そしてパン!
焼きたてらしくふわっとしてて本当に美味しい!
ひたすら食べる事を堪能していた私は、アル一家にその姿を観察されている事に気が付かなかった。
「ユーリ、美味しい?」
パンを口に入れたところでアルが聞く。
私はしゃべれないので頷いて意思表示をする!
「すみません!食べるのに夢中になってしまいました。
なんだか恥ずかしい。アルのお父様もお母様も笑っているようだ。
そしてお母様、
「ユーリがアルの大事な人って言うのは本当みたいね。てっきりその場しのぎに言ったウソだと思っていたわ。」
ドキッとする。私どうしたらいいのかな?アルをみる。
「母上は息子が信じられないようだ。ユーリは気に入った?」
ウソなのに~とドギマギする私。
「ユーリは可愛いらしいし美味しそうにごはんを食べる姿には好感をもてるわね。でも…ユーリは異国の方ね。」
あっそうか、私日本人だもんね。異国と言うか異世界人ですね…
「父上、母上、俺は政略結婚は出来ない。ユーリがどこの誰であっても…ユーリだけしか考えられない。許して欲しい。」
アルが真剣に言う。
本当の告白ならもっとドキドキしたかな?
でも私は偽者だから…
目の前に置かれたケーキを凝視しながら返事を待つ。
「とりあえずアルの気持ちはわかった。しかし貴族同士でない結婚はきっと苦労するしユーリも大変だろう。それでも頑張れるのか?」
お父様が真剣な表情でアルに問う。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「彼女は異国の娘だからこの国のことは何も知らない。だからこれからしっかり学んでもらうよ。」
あっ、私が何も知らないのをカバーしてくれたのね。
「これからしっかり学ばせていただきます。」
私もお辞儀をする。
自立するにも何にも知らない状態じゃムリよね。
もうケーキどころではなかったが…しっかり食べてから退室しました。 笑
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