大人で子供な師匠のことを、つい甘やかす僕がいる。

takemot

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第四章 戦花の魔女

第95話 君はなかなかだ

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 私が移住した軍事施設。そこにいるのは、ほとんどが大人。子供は、私を含め六人だけ。しかも、私以外の五人は全員が男の子だった。彼らは、私と同じで孤児院育ち。聞いた話によると、この国では、孤児院にいる子供の中で魔法を使うことができる者を、強制的に軍事施設へ送ることになっているのだそうだ。

 私たちは、厳しい環境の中で生活した。食事は、孤児院と大差ない。いや、シチューが出ない分、孤児院よりも悪くなったといえる。それに加え、教官による厳しい魔法の訓練。

「もっと威力を高めろ!」

「泣くな! 泣いたって仕方ないぞ!」

「くそが! そんなこともできないのか!」

 訓練所には、毎日のように教官の怒声が響いていた。

 だが……。

「ふむ。君はなかなかだ」

 どうやら、私には魔法の才能があったらしい。魔法使いの中でも一際優れた力を持つ女性のことを魔女と呼ぶが、私はすでに、魔女と呼ばれるにふさわしいだけの力を備えていたのだ。

 三日で使えるようになれと命じられた魔法を、私は半日で覚えることができた。アレンジを加えてさらに強力な魔法にすることもできた。

 他の五人が怒鳴られ続ける中、私一人褒められることも多かった。だからだろう。私は、この五人にあからさまに嫌われていた。

 だが、私にとって、子供に嫌われることなんてどうでもいいことだった。私の目標は、あくまで一つ。大人以上に活躍して、できるだけ早く大人になる。そのためには、周囲の大人に自分のことを認めさせなければならないのだ。
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