7 / 84
第07話、無尽蔵の魔力
しおりを挟む
「師匠が相手すればいいじゃない」
玲萌が気軽な調子で提案した。
「えええええっ!?」
俺より先に思いっきりのけぞったのは師匠のほう。「嫌ですよぉ。私は汗かくの嫌いなんですから」
おお。このおっさん気が合いそうだ。
「あー俺も芸術家なんで楽器より重いものは持てないんです」
「ちょっと樹葵までなに言ってんのよ。たいていの楽器ならつるぎの方が軽いんじゃない?」
玲萌が正論で返しやがった。それから俺の耳元に唇を近づけて、
「瀬良師匠ってちっとも強そうに見えないけど、若くして大王の近衛組顧問を務めたほど優秀だったんだって。でも策略がうずまく政の世界は性にあわなくて、魔道学院の先生になっちゃったのよ。っていう経歴から考えると、若作りだけど四十近いおっさんだと思うの!」
本人は小声で話しているつもりなんだろうが、玲萌の声はあいにく良く通る。
「れ、玲萌さん…… 私の心は永遠の二十歳です」
案の定、瀬良師匠が涙ながらにうったえた。
玲萌はけろっとした様子で、
「ねっ、本当に若い人は絶対あんなこと言わないでしょ!」
自信満々である。師匠は大きなため気をついて、
「では橘くん、まず剣に魔力を通しましょう。自分の魔術剣と意思を通わせられれば、唱える言葉に制限はありません。私が例を見せましょう」
師匠は自分の魔術剣へ静かに語りかける。「我が声を聞きたまえ、薫風」
魔術剣の刀身が輝きだした。
俺もまねしてつるぎを手に、
「応えたまえ――」
魔術剣の号は覚えている。が、十四歳の時に考えた名前なんて知られたくねえんだけど―― 俺は小声で、
「応えたまえ、狐能華」
とささやいた。
「樹葵ったら自分の魔術剣に燦燦名付けてる!」
玲萌のやつめ…… だから言いたくなかったんだよっ
「良いじゃないですか。斜め上を行く感性で素晴らしいです」
にこやかにほめたたえる師匠。いや、ほめてるのか?
しかしちっとも反応しない俺のつるぎを見下ろし、まじめな顔になって、
「雑念が入るようでしたら言葉を口に出す必要はありません。心で語りかけてください」
と助言した。
俺は目を閉じ、つかを握る両手に意識を集中する。体内にうずまく活源力が刃へ移る像影を強く持つ。
俺のまわりに風が起こる。魔術剣を中心にうずをまき外套をはためかせ、俺の髪を揺らしているのが分かる。
みんなが固唾をのんで見守る中――
パリンッ
秋の庭にかたい音が響き渡った。
「つるぎが―― 割れた!?」
学生のひとりが、おどろきの声をあげた。
恐る恐る目をあけると、剣身がバラバラに折れて足元に散らばっている。
「俺の狐能華ちゃんが!!」
自分でもなにが起こったのかよく分からない。
「――なんと」
前に立つ師匠が目を見開いている。「想像を絶する魔力量なのでしょう……」
「樹葵の膨大な魔力が魔術剣の許容量をこえたのね!!」
玲萌の解説に、学生たちが先ほどにも増してざわめきだす。口々に、まじかよ、とか、ありえねえ、などと騒いでいる。
「だって龍神さまですもの!」
惠簾は頬を上気させていた。おいおい、誤解を広げるなよ。
師匠は魔術剣を鞘におさめると解説しはじめた。
「魔道医学の粋を極めた禁断の移植術により、橘くんは古代の聖獣である水龍の魔力をその身に宿すことになったのですから、二年前に学院で学んでいたころの感覚で魔力を流したら、通常の魔術剣では耐えられません」
俺は納得した。「人間の身体だったころとは魔力の扱い方が違うのか」
今後はうっかり山を爆発させないように気をつけよう。
師匠の説明に惠簾が感嘆のため息をもらした。「素敵ですわ。龍神さま―― 目もくらむばかりに白く美しい御身に強大な魔力を宿していらっしゃるなんて」
後半はあってるんだけど、前半! 龍神さまじゃないって今の話から明らかだよな!?
俺はちょっと頭をかかえる。
「橘くんが魔術剣を使うなら、都にいる天下一の刀鍛冶に特注するべきですね。もしくは魔力制御を学んで私たち普通の人間水準の――きみにとってはごくわずかな魔力量――極細の針に糸を通すような像影で伝導する技法を身につけるか」
「ひえ~、めんどくせぇ」
思わず本音をもらす俺。「ならいいや。魔術剣なんか使わなくて」
武器などなくても、いまの俺はじゅうぶんすぎるほど強い。
「でも橘さまのたぐいまれな魔力を感じられて感動しましたわ!」
惠簾は両手をあごの下に組んで、興奮した声をあげる。「素晴らしいものを見せていただきました」
うれしそうに言うと、パチパチと手をたたきだす。
「そうね! 天気まで操ってあたしたちみんなを救ってくれたし、ほんとにありがとう!」
玲萌までが手をたたくと、師匠も――さらにはつられてほかの学生たちも拍手しはじめる。
かつて落ちこぼれ扱いだった俺は授業で注目をあびるなんて慣れていない。胃のあたりがソワソワしだした。
玲萌がノリノリで、
「よっ、色男!」
などとからかいやがった。俺は耳まで熱くなるのを感じて、
「やめてくれよ」
と小声でささやくと玲萌の袖を引き、庭のすみにある大きなイチョウの木の下に避難した。
「どうしたのよ、みんな喜んでるのに」
玲萌は平然としている。「みんなにほめられて注目あびるのって、めっちゃ気持ちよくない?」
目を輝かせる様子を見て、俺はふっと笑った。
「玲萌は目立ちたがり屋だからな」
俺はなんだか疲れちまっていけねえ。
「そうかな? でも樹葵――」
玲萌は少しだけ背伸びすると、俺の耳元にそっと唇を寄せた。「かっこよかったよ!」
そんなに身長差はないけれど、つま先立ちする玲萌がかわいらしく見える。
「ありがとな」
素直に礼を言うと、玲萌はうれしそうに笑った。
秋風がイチョウの枝をゆらし、玲萌の肩に黄色い葉をひとひら落としてゆく。足元に敷きつめられた黄金色のじゅうたんが、また一段と厚くなる。
「そうだ、樹葵。このあと時間ある?」
「あるよ。なんで?」
「ついてきてほしいところがあるんだけど」
うしろ手を組んで、玲萌が上目づかいに見上げる。
「構わねえよ。どこに行くんだ?」
「いまは使われてない旧校舎なんだけど、きのう変な隠し扉をみつけたのよ――」
彼女には似合わぬ真剣な表情だ。
「へえ、おもしろそうじゃん」
俺はワクワクして身を乗り出した。
玲萌が気軽な調子で提案した。
「えええええっ!?」
俺より先に思いっきりのけぞったのは師匠のほう。「嫌ですよぉ。私は汗かくの嫌いなんですから」
おお。このおっさん気が合いそうだ。
「あー俺も芸術家なんで楽器より重いものは持てないんです」
「ちょっと樹葵までなに言ってんのよ。たいていの楽器ならつるぎの方が軽いんじゃない?」
玲萌が正論で返しやがった。それから俺の耳元に唇を近づけて、
「瀬良師匠ってちっとも強そうに見えないけど、若くして大王の近衛組顧問を務めたほど優秀だったんだって。でも策略がうずまく政の世界は性にあわなくて、魔道学院の先生になっちゃったのよ。っていう経歴から考えると、若作りだけど四十近いおっさんだと思うの!」
本人は小声で話しているつもりなんだろうが、玲萌の声はあいにく良く通る。
「れ、玲萌さん…… 私の心は永遠の二十歳です」
案の定、瀬良師匠が涙ながらにうったえた。
玲萌はけろっとした様子で、
「ねっ、本当に若い人は絶対あんなこと言わないでしょ!」
自信満々である。師匠は大きなため気をついて、
「では橘くん、まず剣に魔力を通しましょう。自分の魔術剣と意思を通わせられれば、唱える言葉に制限はありません。私が例を見せましょう」
師匠は自分の魔術剣へ静かに語りかける。「我が声を聞きたまえ、薫風」
魔術剣の刀身が輝きだした。
俺もまねしてつるぎを手に、
「応えたまえ――」
魔術剣の号は覚えている。が、十四歳の時に考えた名前なんて知られたくねえんだけど―― 俺は小声で、
「応えたまえ、狐能華」
とささやいた。
「樹葵ったら自分の魔術剣に燦燦名付けてる!」
玲萌のやつめ…… だから言いたくなかったんだよっ
「良いじゃないですか。斜め上を行く感性で素晴らしいです」
にこやかにほめたたえる師匠。いや、ほめてるのか?
しかしちっとも反応しない俺のつるぎを見下ろし、まじめな顔になって、
「雑念が入るようでしたら言葉を口に出す必要はありません。心で語りかけてください」
と助言した。
俺は目を閉じ、つかを握る両手に意識を集中する。体内にうずまく活源力が刃へ移る像影を強く持つ。
俺のまわりに風が起こる。魔術剣を中心にうずをまき外套をはためかせ、俺の髪を揺らしているのが分かる。
みんなが固唾をのんで見守る中――
パリンッ
秋の庭にかたい音が響き渡った。
「つるぎが―― 割れた!?」
学生のひとりが、おどろきの声をあげた。
恐る恐る目をあけると、剣身がバラバラに折れて足元に散らばっている。
「俺の狐能華ちゃんが!!」
自分でもなにが起こったのかよく分からない。
「――なんと」
前に立つ師匠が目を見開いている。「想像を絶する魔力量なのでしょう……」
「樹葵の膨大な魔力が魔術剣の許容量をこえたのね!!」
玲萌の解説に、学生たちが先ほどにも増してざわめきだす。口々に、まじかよ、とか、ありえねえ、などと騒いでいる。
「だって龍神さまですもの!」
惠簾は頬を上気させていた。おいおい、誤解を広げるなよ。
師匠は魔術剣を鞘におさめると解説しはじめた。
「魔道医学の粋を極めた禁断の移植術により、橘くんは古代の聖獣である水龍の魔力をその身に宿すことになったのですから、二年前に学院で学んでいたころの感覚で魔力を流したら、通常の魔術剣では耐えられません」
俺は納得した。「人間の身体だったころとは魔力の扱い方が違うのか」
今後はうっかり山を爆発させないように気をつけよう。
師匠の説明に惠簾が感嘆のため息をもらした。「素敵ですわ。龍神さま―― 目もくらむばかりに白く美しい御身に強大な魔力を宿していらっしゃるなんて」
後半はあってるんだけど、前半! 龍神さまじゃないって今の話から明らかだよな!?
俺はちょっと頭をかかえる。
「橘くんが魔術剣を使うなら、都にいる天下一の刀鍛冶に特注するべきですね。もしくは魔力制御を学んで私たち普通の人間水準の――きみにとってはごくわずかな魔力量――極細の針に糸を通すような像影で伝導する技法を身につけるか」
「ひえ~、めんどくせぇ」
思わず本音をもらす俺。「ならいいや。魔術剣なんか使わなくて」
武器などなくても、いまの俺はじゅうぶんすぎるほど強い。
「でも橘さまのたぐいまれな魔力を感じられて感動しましたわ!」
惠簾は両手をあごの下に組んで、興奮した声をあげる。「素晴らしいものを見せていただきました」
うれしそうに言うと、パチパチと手をたたきだす。
「そうね! 天気まで操ってあたしたちみんなを救ってくれたし、ほんとにありがとう!」
玲萌までが手をたたくと、師匠も――さらにはつられてほかの学生たちも拍手しはじめる。
かつて落ちこぼれ扱いだった俺は授業で注目をあびるなんて慣れていない。胃のあたりがソワソワしだした。
玲萌がノリノリで、
「よっ、色男!」
などとからかいやがった。俺は耳まで熱くなるのを感じて、
「やめてくれよ」
と小声でささやくと玲萌の袖を引き、庭のすみにある大きなイチョウの木の下に避難した。
「どうしたのよ、みんな喜んでるのに」
玲萌は平然としている。「みんなにほめられて注目あびるのって、めっちゃ気持ちよくない?」
目を輝かせる様子を見て、俺はふっと笑った。
「玲萌は目立ちたがり屋だからな」
俺はなんだか疲れちまっていけねえ。
「そうかな? でも樹葵――」
玲萌は少しだけ背伸びすると、俺の耳元にそっと唇を寄せた。「かっこよかったよ!」
そんなに身長差はないけれど、つま先立ちする玲萌がかわいらしく見える。
「ありがとな」
素直に礼を言うと、玲萌はうれしそうに笑った。
秋風がイチョウの枝をゆらし、玲萌の肩に黄色い葉をひとひら落としてゆく。足元に敷きつめられた黄金色のじゅうたんが、また一段と厚くなる。
「そうだ、樹葵。このあと時間ある?」
「あるよ。なんで?」
「ついてきてほしいところがあるんだけど」
うしろ手を組んで、玲萌が上目づかいに見上げる。
「構わねえよ。どこに行くんだ?」
「いまは使われてない旧校舎なんだけど、きのう変な隠し扉をみつけたのよ――」
彼女には似合わぬ真剣な表情だ。
「へえ、おもしろそうじゃん」
俺はワクワクして身を乗り出した。
0
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
闇の錬金術師と三毛猫 ~全種類のポーションが製造可能になったので猫と共にお店でスローライフします~
桜井正宗
ファンタジー
Cランクの平凡な錬金術師・カイリは、宮廷錬金術師に憧れていた。
技術を磨くために大手ギルドに所属。
半年経つとギルドマスターから追放を言い渡された。
理由は、ポーションがまずくて回復力がないからだった。
孤独になったカイリは絶望の中で三毛猫・ヴァルハラと出会う。人語を話す不思議な猫だった。力を与えられ闇の錬金術師に生まれ変わった。
全種類のポーションが製造可能になってしまったのだ。
その力を活かしてお店を開くと、最高のポーションだと国中に広まった。ポーションは飛ぶように売れ、いつの間にかお金持ちに……!
その噂を聞きつけた元ギルドも、もう一度やり直さないかとやって来るが――もう遅かった。
カイリは様々なポーションを製造して成り上がっていくのだった。
三毛猫と共に人生の勝ち組へ...!
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる