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第五章 恋情編
浴室の情事☆
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実際、マルスは飽くことなく毎夜ファーリアを抱いた。
「やぁ、ああ――――…………」
ファーリアを絶頂に導き、同時に精を注ぎ込んで、それでも尚屹立したままの陰茎を抜かずに更に責め立てる。マルスの精とファーリアの蜜が混じり合って、閨にはぐちゅぐちゅと淫猥な音が満ちる。
「ああ……あぁん……や……あああ……!」
もう数十分間いきっぱなしのファーリアは、甘やかな嬌声を上げ続けている。それが更にマルスを欲情させた。
「……っは……っ……ファーリア……っ」
マルスはファーリアの片脚を高く持ち上げると、奥深く挿入して激しく腰を打ち付ける。
「やあぁあ!マルスさま、もう……ああっ!」
「もっと……もっとだ、ファーリア、もっと昇りつめろ――!」
「――――っ………」
何度目かの絶頂の後、ようやく荒い息を吐きながらマルスは寝台に突っ伏した。
敷布は二人の体液でぐっしょりと濡れている。
「……失礼致します。お取替えいたしましょうか」
薄く開いた扉の向こうから、下女が声を掛けた。
「ああ、頼む」
マルスは短く答えると、ガウンを羽織ってファーリアを抱き上げ、浴室へと向かった。
温かい湯を掛けられて、ファーリアは微睡みから覚めた。温められた大理石の上に寝そべっていると、下女が身体を洗い流していく。
同じく汚れを落としたマルスが浴槽に浸かり、ファーリアの手を取って湯の中へ引き入れた。
大理石の浴槽はゆったりと広く、絶えず湯が流れている。
マルスは自分の上にファーリアを乗せた。たっぷりの湯とマルスの腕に包まれると、心地良すぎてまるで現実ではないような気がしてくる。
「……夢みたい……」
思わず口をついて、そんな言葉が出てしまう。
「私は眠い。夢など見ないで眠りたい」
マルスは背後からファーリアの胸をやんわりと揉みしだきながら言った。
「眠ってください……夜が明けてしまう……」
そう言うファーリアも眠かった。連日、明け方まで交わることが続いていた。
「眠らせてくれぬのはそなたであろうが」
言っているそばから、ファーリアの双丘に硬いものが当たる。
「あ……っ」
先程まで散々蕩けていたそこが、マルスをやすやすと受け入れる。
「ああ……っ」
ファーリアは浴槽の縁を掴んだ。下からマルスが緩急をつけて突き上げてくる。
(――いかんな)
ファーリアのしなやかな背中が飛沫を上げて上下するのを眺めながら、マルスは思った。
(いい女だとは思っていたが――これほど溺れるとは)
結局、体を拭いた二人が乾いた敷布の上で眠れたのは、一時間もなかった。
起きて身支度をするマルスに気付いて、ファーリアも慌てて起きて近衛兵の制服を着る。
「良い。疲れたであろう、寝ているが良い」
「いえ、そういうわけには」
寝ぼけまなこをこすってファーリアは言った。何のための護衛だというのだ。マルスが後宮を出て政庁に無事に着くまでが、ファーリアの仕事だ。
別れ際、中庭の棕櫚の葉陰でマルスはファーリアに口づけた。
「ではな。行ってくる」
微笑みを見せて、軽い足取りで去っていく姿は、まるで仕事に出掛ける夫のようだったが、生憎と家族に縁がなかったファーリアにはその機微はわからない。ただ、冷徹なはずの国王が見せる意外な一面に、名状しがたい感情が芽生えるのを自覚していた。
「……ねぇ、わたくし、今朝方ずっとご寝所を伺っていたんですのよ。でもやはり、どなたもお出でになりませんでしたわ」
「陛下はいつもどおり、朝の七時半にはお出かけになりましたわよね……その時も、いつもどおりアトゥイー様お一人しかお連れではなくて」
「でも確かに、ご寝所付きの下女が今朝、汚れ物を洗っていましたわよ?」
「夜中、姫君の声を聞いた、という者もいましたわ」
「その下女を問い詰めましょうよ。もう我慢できないわ」
女官たちの間でそんなことが囁き交わされているなど知る由もなく、ファーリアは自室で短い眠りに落ちていった。
「やぁ、ああ――――…………」
ファーリアを絶頂に導き、同時に精を注ぎ込んで、それでも尚屹立したままの陰茎を抜かずに更に責め立てる。マルスの精とファーリアの蜜が混じり合って、閨にはぐちゅぐちゅと淫猥な音が満ちる。
「ああ……あぁん……や……あああ……!」
もう数十分間いきっぱなしのファーリアは、甘やかな嬌声を上げ続けている。それが更にマルスを欲情させた。
「……っは……っ……ファーリア……っ」
マルスはファーリアの片脚を高く持ち上げると、奥深く挿入して激しく腰を打ち付ける。
「やあぁあ!マルスさま、もう……ああっ!」
「もっと……もっとだ、ファーリア、もっと昇りつめろ――!」
「――――っ………」
何度目かの絶頂の後、ようやく荒い息を吐きながらマルスは寝台に突っ伏した。
敷布は二人の体液でぐっしょりと濡れている。
「……失礼致します。お取替えいたしましょうか」
薄く開いた扉の向こうから、下女が声を掛けた。
「ああ、頼む」
マルスは短く答えると、ガウンを羽織ってファーリアを抱き上げ、浴室へと向かった。
温かい湯を掛けられて、ファーリアは微睡みから覚めた。温められた大理石の上に寝そべっていると、下女が身体を洗い流していく。
同じく汚れを落としたマルスが浴槽に浸かり、ファーリアの手を取って湯の中へ引き入れた。
大理石の浴槽はゆったりと広く、絶えず湯が流れている。
マルスは自分の上にファーリアを乗せた。たっぷりの湯とマルスの腕に包まれると、心地良すぎてまるで現実ではないような気がしてくる。
「……夢みたい……」
思わず口をついて、そんな言葉が出てしまう。
「私は眠い。夢など見ないで眠りたい」
マルスは背後からファーリアの胸をやんわりと揉みしだきながら言った。
「眠ってください……夜が明けてしまう……」
そう言うファーリアも眠かった。連日、明け方まで交わることが続いていた。
「眠らせてくれぬのはそなたであろうが」
言っているそばから、ファーリアの双丘に硬いものが当たる。
「あ……っ」
先程まで散々蕩けていたそこが、マルスをやすやすと受け入れる。
「ああ……っ」
ファーリアは浴槽の縁を掴んだ。下からマルスが緩急をつけて突き上げてくる。
(――いかんな)
ファーリアのしなやかな背中が飛沫を上げて上下するのを眺めながら、マルスは思った。
(いい女だとは思っていたが――これほど溺れるとは)
結局、体を拭いた二人が乾いた敷布の上で眠れたのは、一時間もなかった。
起きて身支度をするマルスに気付いて、ファーリアも慌てて起きて近衛兵の制服を着る。
「良い。疲れたであろう、寝ているが良い」
「いえ、そういうわけには」
寝ぼけまなこをこすってファーリアは言った。何のための護衛だというのだ。マルスが後宮を出て政庁に無事に着くまでが、ファーリアの仕事だ。
別れ際、中庭の棕櫚の葉陰でマルスはファーリアに口づけた。
「ではな。行ってくる」
微笑みを見せて、軽い足取りで去っていく姿は、まるで仕事に出掛ける夫のようだったが、生憎と家族に縁がなかったファーリアにはその機微はわからない。ただ、冷徹なはずの国王が見せる意外な一面に、名状しがたい感情が芽生えるのを自覚していた。
「……ねぇ、わたくし、今朝方ずっとご寝所を伺っていたんですのよ。でもやはり、どなたもお出でになりませんでしたわ」
「陛下はいつもどおり、朝の七時半にはお出かけになりましたわよね……その時も、いつもどおりアトゥイー様お一人しかお連れではなくて」
「でも確かに、ご寝所付きの下女が今朝、汚れ物を洗っていましたわよ?」
「夜中、姫君の声を聞いた、という者もいましたわ」
「その下女を問い詰めましょうよ。もう我慢できないわ」
女官たちの間でそんなことが囁き交わされているなど知る由もなく、ファーリアは自室で短い眠りに落ちていった。
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