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顛末と黒幕〖第46話〗──②
しおりを挟む星影の知らせを受け、暁の家の者に屋根裏を見てもらうと、暁の父は暁の部屋の屋根裏に縛り上げられていた。ただの紐ではなく、術がかけてある解けないようにされていた特殊なものだった。
あまりにも残酷なことをする。息子が苦しみ息絶える様を、天井裏で見ているしか出来ない。そして、自分は暁が亡くなれば、消されるか、濡れ衣か。暁の親父さんは衰弱していたが命には別状はないそうだ。ホッとし、暁の部屋に急ぎ足で向かう。
傷だらけだった暁の身体は包帯が巻かれていた。暁の父に化けた術師が伝染る病かもしれないと触れ回った為、ここずっと独り、家族にも会えず、まともに食事もなかったと暁は言う。少しやつれたが顔色は思ったよりいい。空は布団をのべてもらい休んでいる。
「蒼、空は強い術を使ったみたいだな、疲れた顔してるから休んでろって言った。流石にお前の愛しの花婿に俺の布団では寝せられないからな。今日はありがとな。まさか病が術で、術師が親父に化けてたなんて。しかも、真上にいたなんて……。親父……。こんな中でごめんな、婚姻の挨拶に来たんだろ?おめでとう。空も蒼も………助けてくれてありがとな」
何も出来なかった。術と解っても、それを返すなんて自分には出来ない。
「俺、何にも出来なかった。お前に声をかけるしか、出来なかった……すまない」
蒼の目から、涙が溢れた。
「馬鹿だな。『しっかりしろ』って聴こえた。戻ってこれた。ありがとな。感謝してるよ」
暁の言葉にほっとして、みっともないくらいボロボロ泣いた。暁も『大袈裟だなあ』と笑いながら泣いていた。
「お前と空に。獅子尾家からの品だ」
『結婚指輪』っていうものだ。なくすなよ。と渡されたビロードの紫の小箱。開けてみると二つの綺麗な大きな宝石のついた指輪があった。
「指回りがおっきいのが蒼。ちっちゃいのが空。石の大きさは同じ。左手の薬指につけるみたいだ。指輪をお互いにつけてやる儀式が外にはあるんだとさ。この石は『ぶらっくおぱある』っていう石らしい。星空みたいだろ」
澄んだ空気の夜空に様々な色の星が煌めくようだと思った。綺麗だ。
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