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13 意識する
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甘くて長いキスの後、情けないことに僕は腰を抜かして立てなくなった。……一生の不覚。
ユグは横に寝転んで休憩中の僕の頭の近くに座ると、優しく頭を撫で続けてくれている。風が気持ちいいなあ。
穏やかな雰囲気、なんだけど。
どういうことか、僕の男の部分の周辺がむず痒い。しかも、ちょっとばかり兆している。……え、まさかキスで? キスに反応するものなの? あれは口だったのに、どこで繋がってるんだろう? と一瞬訳の分からなさに混乱する。
あまりにも謎すぎて、思わず首を傾げてしまった。ユグが「どうした?」とばかりに不思議そうに微笑むので、「ううん」と笑い返して誤魔化す。
今回のユグとのキスが最初だったということからも分かる通り、僕にはこれまで恋人と呼べる存在ができたことはない。お金を持って娼館に行って筆おろしをしに出かけた、なんて経験も皆無だ。
師匠と兄弟子の身の回りの世話と研究をしているだけで時間は飛ぶように過ぎていっていたし、近所の男たちが財布片手に楽しそうに娼館に向かう姿を見ても、「何がそんなにいいんだろう?」と思うほどには性的なことに興味がなかった。
いや、正確には興味が全くなかった訳じゃない。だけど、師匠も兄弟子も色恋沙汰よりも研究にまっしぐらな人たちだ。奥さんもいなけりゃ恋人もいないし、そもそも恋なんてしたことあるんだろうか。恋バナすらしたことがない。
彼らは放っておけば何日も風呂にも入らず臭くなっても平気でひたすら研究を愛する人種だから、彼らと四六時中過ごしてきた僕は、自然そういった事柄に関する情報には疎い自覚はあった。
そもそも、研究はとにかく忙しいのだ。世間一般的に「人並み」と言われる生活を送ることすらままならないほどに。
古代語はまだまだ解読されていない部分も多く、その上文字数も組み合わせも多岐に渡る。マナ操作に使われる古代語を一文書き出すのにも、文献を漁って照合していき、「この文字が当てはまる」「これはこの時に反応したから正しい」など、ひとつひとつ確認する膨大な作業が必要だ。
文献を漁り、比較し照合して、呪文がうまく発動しないとまた文献を漁り、を延々と繰り返す。
高度な呪文になれば、文字数も組み合わせも膨れ上がる。一語でも違えば効果が出ないから、気が遠くなるような照合作業が必須だ。
こういったマナ操作用の古代語への変換は、国からの依頼としてくる。研究費用も稼げるし古代語の研究にだって役立つから、引き受けない理由はない。
だけどとにかく時間がかかるし、素人では検証できないという難点もあって、常に作業や研究に没頭している。それが僕たちだった。ある意味好きじゃないと続かない過酷で特殊な上に適性も必要な労働環境の為、常に弟子を取るつもりはあっても、応募が基本ないのかまた厄介なところだ。
だけど僕だって二十歳の成人男性だ。朝起きると自分の男の部分が勃っていることだってあるから、収める為にとにかく無心で作業的に自慰をして出したりはしていた。でもなかなか出せなくて、悶々としてしまうのが悩みだったりする。
だからといって、お金を払ってまでシたいことなのかと考えると正直言って微妙なところ。折角なら、童貞は心から愛する人に捧げたいというのが僕の願望だ。
ちなみに恥を忍んで兄さんに訊いてみたら、「古代語の組み合わせを頭に思い浮かべながらするとキマる」と言われて、悪いけどちょっと理解できなかった。そんな兄さんも、僕と同様童貞街道をまっしぐらに進んでいる。そろそろ四捨五入したら三十路になるけど、相変わらず結婚願望は一切ないらしい。
浮気なんて考えられない職場環境の上、見た目もそこそこいいせいか、町の女の子たちから声を掛けられている場面を時折見かける。だけど毎回、「研究の時間がなくなるんで無駄話はちょっと」とつれなく断っていた。確かにあれじゃ、結婚は無理だろう。恥ずかしがって泣く女の子がいても、振り返りもしないもんね。
ちなみに兄さんは「男っぽくて格好いい」と言われるけど、僕は「弟っぽくて可愛い」と言われる。酷い。なお、市場のおばちゃんからの人気は僕の方が高い筈だ。「しっかりお食べ」とオマケしてくれたりするし。
そんなことで圧倒的経験不足な自覚がある僕は、何故キスしたらアソコが勃ってしまったのかを不思議に思った。だって気になる。同じことをしたらまた勃つのか、と考えてしまうのは、研究者の性分なのかもしれない。
……いや、でも実験はやめよう。よく分からないけど、何か拙い気がする。
また首を横に振ると、ユグが不思議そうに僕を見た。
無邪気な笑みを浮かべるユグを見て、ふとある可能性に気付く。僕が反応してるってことは、もしかしてユグもしてたりして?
そろーっとユグの股間部に目線が移動しそうになり、慌てて瞼を閉じた。こら、僕! こんな幼気なユグになんて想像を!
「落ち着こう、一旦落ち着こう……!」
息を整えるという体で、古代語を片っ端から思い浮かべていく。すると、ようやく疼きが完全に収まってきた。ああ、危なかった。色々と。やっぱり僕は古代語で自慰をするのは向いてないと、改めて思う。
ふうー、と安堵の息を吐くと、ユグが心配そうに顔を覗き込んできた。
「アーウィン、さっきから、大丈夫?」
すみません。どう考えたって怪しいよね。ユグの肩にいるリスのラータが、冷めた目で僕を見ている気がする。……まさかバレてないよな。
「ご、ごめん。平気」
「無理、だめ」
さらりと髪を耳に掛けられた。擽ったいけど、嫌な感じはしないのは相手がユグだからだろうか。これがヨルトやドルグだったら……逃げたいかも。
「へへ、ありがとね」
ユグを見上げると、ユグも微笑み返してくれる。
ふふ。ユグは純粋で可愛いなあ。なのに僕ってば、ユグに対してなんて邪なことを考えてしまったんだ。うう、汚れた心……!
ユグを眺めているだけで自然と笑みが漏れる。すると、決まってユグも笑ってくれることに気付いた。もしかしてつられて笑ってるんだろうか。ユグの更なる可愛い部分を発見だ!
「アーウィン、お腹空いた?」
「え? うん、そうだね」
そういえばお昼はどうしよう、『守り人の村』に一旦戻るべきかなあ、などと考えていたら、突然目の前が陰る。
あり得ないほど自然に、ちゅっと軽く口にキスされた。
艶やかに微笑むユグが、頬を擦り寄せる。さも、愛おしげに。
「食べ物、ある。一緒、行こう」
「あ、はい……」
……ユグはキスの意味を理解してるんだろうか? 人との関わり合いが幼い時から止まっているなら、あくまで親愛の情的なものだと思っていたけど、もし違ったら。
僕だってろくに知らないけど、少なくとも口と口とのキスが何でもない間柄の二人で交すものでないことくらいは分かっている。
ユグは僕の身体に腕を差し込むと、事もなげに抱き上げた。
「ぎゅ、してて」
もしかして、と一旦思ってしまったらやけに意識してしまい、急に何も言えなくなる。
「アーウィン? やっぱり、大丈夫?」
「あ……っ」
でも、ユグを不安にさせちゃいけない。何だか気恥ずかしくて仕方なかったけど、腕を首に回してぎゅっとしがみついた。
トクトクという早い心臓の音が、重なった身体部分から響いてくる。
……これはどっちの心音なんだろう。
何故かそんなことが気になってしまい、小さく首を横に振ると馬鹿な考えを頭から追いやった。
ユグは横に寝転んで休憩中の僕の頭の近くに座ると、優しく頭を撫で続けてくれている。風が気持ちいいなあ。
穏やかな雰囲気、なんだけど。
どういうことか、僕の男の部分の周辺がむず痒い。しかも、ちょっとばかり兆している。……え、まさかキスで? キスに反応するものなの? あれは口だったのに、どこで繋がってるんだろう? と一瞬訳の分からなさに混乱する。
あまりにも謎すぎて、思わず首を傾げてしまった。ユグが「どうした?」とばかりに不思議そうに微笑むので、「ううん」と笑い返して誤魔化す。
今回のユグとのキスが最初だったということからも分かる通り、僕にはこれまで恋人と呼べる存在ができたことはない。お金を持って娼館に行って筆おろしをしに出かけた、なんて経験も皆無だ。
師匠と兄弟子の身の回りの世話と研究をしているだけで時間は飛ぶように過ぎていっていたし、近所の男たちが財布片手に楽しそうに娼館に向かう姿を見ても、「何がそんなにいいんだろう?」と思うほどには性的なことに興味がなかった。
いや、正確には興味が全くなかった訳じゃない。だけど、師匠も兄弟子も色恋沙汰よりも研究にまっしぐらな人たちだ。奥さんもいなけりゃ恋人もいないし、そもそも恋なんてしたことあるんだろうか。恋バナすらしたことがない。
彼らは放っておけば何日も風呂にも入らず臭くなっても平気でひたすら研究を愛する人種だから、彼らと四六時中過ごしてきた僕は、自然そういった事柄に関する情報には疎い自覚はあった。
そもそも、研究はとにかく忙しいのだ。世間一般的に「人並み」と言われる生活を送ることすらままならないほどに。
古代語はまだまだ解読されていない部分も多く、その上文字数も組み合わせも多岐に渡る。マナ操作に使われる古代語を一文書き出すのにも、文献を漁って照合していき、「この文字が当てはまる」「これはこの時に反応したから正しい」など、ひとつひとつ確認する膨大な作業が必要だ。
文献を漁り、比較し照合して、呪文がうまく発動しないとまた文献を漁り、を延々と繰り返す。
高度な呪文になれば、文字数も組み合わせも膨れ上がる。一語でも違えば効果が出ないから、気が遠くなるような照合作業が必須だ。
こういったマナ操作用の古代語への変換は、国からの依頼としてくる。研究費用も稼げるし古代語の研究にだって役立つから、引き受けない理由はない。
だけどとにかく時間がかかるし、素人では検証できないという難点もあって、常に作業や研究に没頭している。それが僕たちだった。ある意味好きじゃないと続かない過酷で特殊な上に適性も必要な労働環境の為、常に弟子を取るつもりはあっても、応募が基本ないのかまた厄介なところだ。
だけど僕だって二十歳の成人男性だ。朝起きると自分の男の部分が勃っていることだってあるから、収める為にとにかく無心で作業的に自慰をして出したりはしていた。でもなかなか出せなくて、悶々としてしまうのが悩みだったりする。
だからといって、お金を払ってまでシたいことなのかと考えると正直言って微妙なところ。折角なら、童貞は心から愛する人に捧げたいというのが僕の願望だ。
ちなみに恥を忍んで兄さんに訊いてみたら、「古代語の組み合わせを頭に思い浮かべながらするとキマる」と言われて、悪いけどちょっと理解できなかった。そんな兄さんも、僕と同様童貞街道をまっしぐらに進んでいる。そろそろ四捨五入したら三十路になるけど、相変わらず結婚願望は一切ないらしい。
浮気なんて考えられない職場環境の上、見た目もそこそこいいせいか、町の女の子たちから声を掛けられている場面を時折見かける。だけど毎回、「研究の時間がなくなるんで無駄話はちょっと」とつれなく断っていた。確かにあれじゃ、結婚は無理だろう。恥ずかしがって泣く女の子がいても、振り返りもしないもんね。
ちなみに兄さんは「男っぽくて格好いい」と言われるけど、僕は「弟っぽくて可愛い」と言われる。酷い。なお、市場のおばちゃんからの人気は僕の方が高い筈だ。「しっかりお食べ」とオマケしてくれたりするし。
そんなことで圧倒的経験不足な自覚がある僕は、何故キスしたらアソコが勃ってしまったのかを不思議に思った。だって気になる。同じことをしたらまた勃つのか、と考えてしまうのは、研究者の性分なのかもしれない。
……いや、でも実験はやめよう。よく分からないけど、何か拙い気がする。
また首を横に振ると、ユグが不思議そうに僕を見た。
無邪気な笑みを浮かべるユグを見て、ふとある可能性に気付く。僕が反応してるってことは、もしかしてユグもしてたりして?
そろーっとユグの股間部に目線が移動しそうになり、慌てて瞼を閉じた。こら、僕! こんな幼気なユグになんて想像を!
「落ち着こう、一旦落ち着こう……!」
息を整えるという体で、古代語を片っ端から思い浮かべていく。すると、ようやく疼きが完全に収まってきた。ああ、危なかった。色々と。やっぱり僕は古代語で自慰をするのは向いてないと、改めて思う。
ふうー、と安堵の息を吐くと、ユグが心配そうに顔を覗き込んできた。
「アーウィン、さっきから、大丈夫?」
すみません。どう考えたって怪しいよね。ユグの肩にいるリスのラータが、冷めた目で僕を見ている気がする。……まさかバレてないよな。
「ご、ごめん。平気」
「無理、だめ」
さらりと髪を耳に掛けられた。擽ったいけど、嫌な感じはしないのは相手がユグだからだろうか。これがヨルトやドルグだったら……逃げたいかも。
「へへ、ありがとね」
ユグを見上げると、ユグも微笑み返してくれる。
ふふ。ユグは純粋で可愛いなあ。なのに僕ってば、ユグに対してなんて邪なことを考えてしまったんだ。うう、汚れた心……!
ユグを眺めているだけで自然と笑みが漏れる。すると、決まってユグも笑ってくれることに気付いた。もしかしてつられて笑ってるんだろうか。ユグの更なる可愛い部分を発見だ!
「アーウィン、お腹空いた?」
「え? うん、そうだね」
そういえばお昼はどうしよう、『守り人の村』に一旦戻るべきかなあ、などと考えていたら、突然目の前が陰る。
あり得ないほど自然に、ちゅっと軽く口にキスされた。
艶やかに微笑むユグが、頬を擦り寄せる。さも、愛おしげに。
「食べ物、ある。一緒、行こう」
「あ、はい……」
……ユグはキスの意味を理解してるんだろうか? 人との関わり合いが幼い時から止まっているなら、あくまで親愛の情的なものだと思っていたけど、もし違ったら。
僕だってろくに知らないけど、少なくとも口と口とのキスが何でもない間柄の二人で交すものでないことくらいは分かっている。
ユグは僕の身体に腕を差し込むと、事もなげに抱き上げた。
「ぎゅ、してて」
もしかして、と一旦思ってしまったらやけに意識してしまい、急に何も言えなくなる。
「アーウィン? やっぱり、大丈夫?」
「あ……っ」
でも、ユグを不安にさせちゃいけない。何だか気恥ずかしくて仕方なかったけど、腕を首に回してぎゅっとしがみついた。
トクトクという早い心臓の音が、重なった身体部分から響いてくる。
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