504 / 731
第504話 フィルムの試作は
しおりを挟む
試作はいくつか出来たらしいが、マーベラスさんのようにすぐに完成形が出来るわけではないようなので。
とりあえずは出来上がったフィルムを見させてもらったんだけど……。
『お師匠さん、これは……』
『ああ、期待して良かった出来だ』
コソコソとお師匠さんと話したけど、本当にほとんどフィルム素材の包装紙が出来上がっていたんだ。質感とかは確かに完璧ではないけど……口伝えだけでここまで作り上げたんだから、やっぱりランクが少し低いからって鍛治師さんって凄いなあ。
「あの……」
「どう、っすか?」
「ああ、悪い。私達の期待してた出来だったから驚いていたんだ」
お師匠さんが不安がってたマルスさん達に告げると、二人は今にも泣き出しそうな笑顔になった。短時間で試行錯誤してくれた結果を褒めてもらえたんだから、これくらい感動してもおかしくないからね。
「「やった!!」」
「とは言え、君達が完全に納得いっていない箇所があるのは同意だ。柔らかさはもう少し滑らかに。接合部分は布や金属ではなく、熱でフィルム自体を重ねた方がいい」
「「わかりました!!」」
「この仕事の結果次第では、君達のランクも変わりそうだな。なあ、ロイズ?」
「だな。仕上げたものを陛下にお見せしたら、確実だろうな?」
「「え!?」」
と、お師匠さん達が話題を飛躍していくので、マルスさん達は面白いくらいに目が点の表情になっていったんだ。今回の依頼はそこに関連しているの、伝えていなかったっけ??
「エ……陛下にお伝えすれば、それくらいあり得ますね?」
「いつも通りでいいぞ? こいつらには別に知っていてもいいだろ」
「いつも?」
「通りって……?」
「あ、僕陛下……エディとは仲が良い友達なんです」
「マブダチと認定されるくらいな」
「「はあ!?」」
なんかコントの進み方になっていくんだけど……今度はマルスさん達、口をあんぐり開けて顎が外れちゃうんじゃってくらい驚いたんだよね?
しまいには、腰が抜けて倒れてしまいました……。
「やっぱり、エディは凄いんですね」
「あんな也でも、国では賢王と呼ばれているからな」
「まあな。しっかし、これで完成形に近いもんか? マジで透明な素材だなあ?」
ロイズさんが持っているのはハンカチサイズのフィルム。薄いし軽いし、触り心地もまずまずだけど……パンとか食材の包装に使うにはまだまだ固いし、使いにくいところが大きい。
でも、ここまで作ってもらえたんだから、マルスさん達は本当に今後凄い技術者になるんじゃないかな? マーベラスさんに追いつくくらい。
マーベラスさんが作るとしたら、あのタクトでひょいひょいとか作っちゃうだろうけど……これは、国や世界に広めていきたい仕事だから、マルスさん達にまず依頼したんだもんね。
それから、半分意識が飛んでた二人を起こすのにロイズさんがゲンコツをお見舞いし……二人はさらにしゃっきりとして自分達の工房にフィルムの試作を持ち帰っていきました。
(フィルムがちゃんと使えるようになったら……他のパン屋さんとかお菓子屋さんでも使えるようにして)
真空状態とかが可能になれば、お菓子もだけど……お肉や魚の保存も大革命が起きそうだな?
それをロイズさんに伝えたら、今度はロイズさんがお口あんぐりになっちゃいました……。
とりあえずは出来上がったフィルムを見させてもらったんだけど……。
『お師匠さん、これは……』
『ああ、期待して良かった出来だ』
コソコソとお師匠さんと話したけど、本当にほとんどフィルム素材の包装紙が出来上がっていたんだ。質感とかは確かに完璧ではないけど……口伝えだけでここまで作り上げたんだから、やっぱりランクが少し低いからって鍛治師さんって凄いなあ。
「あの……」
「どう、っすか?」
「ああ、悪い。私達の期待してた出来だったから驚いていたんだ」
お師匠さんが不安がってたマルスさん達に告げると、二人は今にも泣き出しそうな笑顔になった。短時間で試行錯誤してくれた結果を褒めてもらえたんだから、これくらい感動してもおかしくないからね。
「「やった!!」」
「とは言え、君達が完全に納得いっていない箇所があるのは同意だ。柔らかさはもう少し滑らかに。接合部分は布や金属ではなく、熱でフィルム自体を重ねた方がいい」
「「わかりました!!」」
「この仕事の結果次第では、君達のランクも変わりそうだな。なあ、ロイズ?」
「だな。仕上げたものを陛下にお見せしたら、確実だろうな?」
「「え!?」」
と、お師匠さん達が話題を飛躍していくので、マルスさん達は面白いくらいに目が点の表情になっていったんだ。今回の依頼はそこに関連しているの、伝えていなかったっけ??
「エ……陛下にお伝えすれば、それくらいあり得ますね?」
「いつも通りでいいぞ? こいつらには別に知っていてもいいだろ」
「いつも?」
「通りって……?」
「あ、僕陛下……エディとは仲が良い友達なんです」
「マブダチと認定されるくらいな」
「「はあ!?」」
なんかコントの進み方になっていくんだけど……今度はマルスさん達、口をあんぐり開けて顎が外れちゃうんじゃってくらい驚いたんだよね?
しまいには、腰が抜けて倒れてしまいました……。
「やっぱり、エディは凄いんですね」
「あんな也でも、国では賢王と呼ばれているからな」
「まあな。しっかし、これで完成形に近いもんか? マジで透明な素材だなあ?」
ロイズさんが持っているのはハンカチサイズのフィルム。薄いし軽いし、触り心地もまずまずだけど……パンとか食材の包装に使うにはまだまだ固いし、使いにくいところが大きい。
でも、ここまで作ってもらえたんだから、マルスさん達は本当に今後凄い技術者になるんじゃないかな? マーベラスさんに追いつくくらい。
マーベラスさんが作るとしたら、あのタクトでひょいひょいとか作っちゃうだろうけど……これは、国や世界に広めていきたい仕事だから、マルスさん達にまず依頼したんだもんね。
それから、半分意識が飛んでた二人を起こすのにロイズさんがゲンコツをお見舞いし……二人はさらにしゃっきりとして自分達の工房にフィルムの試作を持ち帰っていきました。
(フィルムがちゃんと使えるようになったら……他のパン屋さんとかお菓子屋さんでも使えるようにして)
真空状態とかが可能になれば、お菓子もだけど……お肉や魚の保存も大革命が起きそうだな?
それをロイズさんに伝えたら、今度はロイズさんがお口あんぐりになっちゃいました……。
13
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
異世界での異生活 ~騎士団長の憂鬱~
なにがし
ファンタジー
成人年齢15歳、結婚適齢期40~60歳、平均寿命200歳の異世界。その世界での小さな国の小さな街の話。
40歳で父の跡を継いで騎士団長に就任した女性、マチルダ・ダ・クロムウェル。若くして団長になった彼女に、部下達はその実力を疑っていた。彼女は団長としての任務をこなそうと、頑張るがなかなか思うようにいかず、憂鬱な日々を送る羽目に。
そんな彼女の憂鬱な日々のお話です。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる