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第381話 弟子のポーションパン①
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おいしーおいしーぱーん。
おいしーおいしーぱーん!
もうすぐーおいしー。
パンができあがるんだよ~!
って、ついつい歌ったんだけど、ししょーの声がしない?
くるんと振り向けば、ししょーじゃないお兄さんがいた!?
エディさんじゃなくて……ら、ラテ……?
呼びにくいけど、すっごくすっごくきれいな黒髪のお兄さんだ。下にはスライムのカウルさんもいた。
「ケン兄さんはちょいとエディはんとお話があるでやんす。あっしらが、お手伝いするでやんすよ」
「……ありがとうございます?」
「……まだ焼けていない。目を離すな」
「は、はい!」
カウルさんは違うけど……こっちのお兄さんはきんちょーするなあ。すっごくきれいだけど、ちょっとこわい感じ。しつれーだとは思うんだけれど……なんかそう見えちゃったんだ。
とにかく、まだかなまだかなって……匂いを頼りにフタを開けてひっくり返して。
きれいな焼き色になったら、カウルさんに教えてもらいながらお皿にのせた。
「お好みで、メープルシロップやはちみつをかけるのもおすすめでやんすよ!」
「めーぷる?」
「甘くて香ばしいシロップでやんす。今回はそっちにしやしょう」
「……ししょーいなくても、決めていいんですか?」
「大丈夫だと思うでやんす。メープル味はポーションパンでも人気でやんすから」
「……そうなんだ」
ちょっと忘れてたけれど……ここは、ふつうのパン屋さんじゃない。
おかあさんの風邪もなおしてくれた以外にも、たっくさんの『ポーションパン』を売っているお店。
ぼくにもつくれるのかなあ? けど、ししょーがつくってみようって言ってくれたから……たぶん、大丈夫?
お皿にのせたふれんちとーすとは、それだけでもきらきらしていておいしそう。
これを、カウルさんがいうにはさらにおいしくするんだって。黒髪のお兄さんがポットをもってもどってきたら、それをぼくにわたしてくれたんだ。
「皿からこぼれない程度にかけてみろ」
「はい」
ゆっくりゆっくりかけていくと……もっともっときらきらになっていった!!
それと、ふぉんって音がしてパンの上に何かが出てきたんだ!?
【製造者『リト』の最初のポーションパン
『キラキラなメープルフレンチトースト』
・風邪完治
・切り傷完全回復
・腰痛完治(程度問わず
以上の効能が付与されます。
】
きれいな板に、むずかしい文字が書いてあるんだけど……ししょーにちゃんと聞こうって、ぼくは行こうとしたら。
扉の方から、すっごいノックの音が聞こえてきたんだ!?
おいしーおいしーぱーん!
もうすぐーおいしー。
パンができあがるんだよ~!
って、ついつい歌ったんだけど、ししょーの声がしない?
くるんと振り向けば、ししょーじゃないお兄さんがいた!?
エディさんじゃなくて……ら、ラテ……?
呼びにくいけど、すっごくすっごくきれいな黒髪のお兄さんだ。下にはスライムのカウルさんもいた。
「ケン兄さんはちょいとエディはんとお話があるでやんす。あっしらが、お手伝いするでやんすよ」
「……ありがとうございます?」
「……まだ焼けていない。目を離すな」
「は、はい!」
カウルさんは違うけど……こっちのお兄さんはきんちょーするなあ。すっごくきれいだけど、ちょっとこわい感じ。しつれーだとは思うんだけれど……なんかそう見えちゃったんだ。
とにかく、まだかなまだかなって……匂いを頼りにフタを開けてひっくり返して。
きれいな焼き色になったら、カウルさんに教えてもらいながらお皿にのせた。
「お好みで、メープルシロップやはちみつをかけるのもおすすめでやんすよ!」
「めーぷる?」
「甘くて香ばしいシロップでやんす。今回はそっちにしやしょう」
「……ししょーいなくても、決めていいんですか?」
「大丈夫だと思うでやんす。メープル味はポーションパンでも人気でやんすから」
「……そうなんだ」
ちょっと忘れてたけれど……ここは、ふつうのパン屋さんじゃない。
おかあさんの風邪もなおしてくれた以外にも、たっくさんの『ポーションパン』を売っているお店。
ぼくにもつくれるのかなあ? けど、ししょーがつくってみようって言ってくれたから……たぶん、大丈夫?
お皿にのせたふれんちとーすとは、それだけでもきらきらしていておいしそう。
これを、カウルさんがいうにはさらにおいしくするんだって。黒髪のお兄さんがポットをもってもどってきたら、それをぼくにわたしてくれたんだ。
「皿からこぼれない程度にかけてみろ」
「はい」
ゆっくりゆっくりかけていくと……もっともっときらきらになっていった!!
それと、ふぉんって音がしてパンの上に何かが出てきたんだ!?
【製造者『リト』の最初のポーションパン
『キラキラなメープルフレンチトースト』
・風邪完治
・切り傷完全回復
・腰痛完治(程度問わず
以上の効能が付与されます。
】
きれいな板に、むずかしい文字が書いてあるんだけど……ししょーにちゃんと聞こうって、ぼくは行こうとしたら。
扉の方から、すっごいノックの音が聞こえてきたんだ!?
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