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第40話 お茶に似た飲み物
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触っちゃいけないのはわかるけど……どれもこれも興味深いわ!
作りかけのものもあるようだけど……何を作りかけなのかはよくわからない。でも、壁に立てかけてあるのは……槍とかの武器があった。他にも、ごつい形状の武器っぽいのも。
(……釜戸とかを作ってもらうんだよね?)
スインドさんの紹介を疑うわけじゃないけど……ザックさんは、他にも色々作れるのだろうか?
ザックさんが奥に行くと、スインドさんがこっちだと手招きしてくれた作業台と椅子があるところで待つことになった。
「……スインド~。あの男、腕立つやつなん?」
私が聞く前に、ちょっと回復していたクレハが先に聞きたいことを聞いてくれたわ。
「……ああ。俺達と同じ年だが、ギルドなどでもかなり評価の高い職人だ。俺の何でも屋のように、あいつもたいていなんでも作れる」
「「おおー」」
スインドさんがそう断言するのなら……とっても凄い人なんだ? ちょっとだらけた雰囲気の人でも、仕事はピカイチと言うのなら……逆に気になってきたわ。
「……お待ちどーさん」
ザックさんが、人数分のお茶を持って来てくれた。
お茶……と言うよりは、コーヒー?
香ばしく、嗅ぎ慣れたそのフレーバーに思わず鼻がひくひくしてしまう。
カップを前に置かれると……色は普通の紅茶を少し濃くした程度。なのに、香りはコーヒーと言う不思議な飲み物だ。
「……にが~」
クレハが先に飲んでいたけど、口に合わないのかしっぶい表情になっていたわ。
「アヤカシには、ちょい苦手かぁ?」
「なんなん、この飲みもん! あちき初めてやわー」
「コファだけどー、知らない?」
コーヒーより呼びにくい名前だ。
私もひと口飲んでみると……あったかくて、飲みやすい普通のブラックコーヒーだ。たしかに、コーヒーの苦味と雑味が苦手だとダメな味わいだわ。
「私は美味しいと思います」
「そ。なら良かったー。……そっちの」
「……クレハやぁ」
「……クレハは、乳と砂糖多めに入れよーか?」
「頼むわぁ」
クレハの苦手なのが、辛い野菜以外にあったのがわかったから……ジビエ料理をこれから作っていく上で、ちゃんと覚えておくことにした。大事な友達の好き嫌いだもの。
「……で。店開くってなんの店ー?」
ザックさんは、ちょうど私の向かい側に座って……コファをひと口飲んでから……私に質問をしてきた。目の光は……仕事のことだと変わるのか、また鋭くなった。
「……はい。料理屋です」
「…………この街で?」
「いいえ。クレハ達、アヤカシの里です」
「にゃー」
クレハと言えば、ザックさんが足してくれた砂糖と牛乳たっぷりのカフェオレ仕立てに夢中になっていた。
「……わざわざ、アヤカシのところでぇ?」
「彼女は長老さんのお孫さんです。許可を得て、建物だけは確保しましたが……釜戸や火を扱うところは何もないので」
「ふーん………………面白いなぁ?」
長老おじいちゃんのことを出したのがよかったのか……ザックさんは興味が湧いてきて、とても良い笑顔になったわ。
「……やってくれるか? ザック」
「たまには刺激、欲しかったしなぁ? わざわざ、料理をほとんど必要としないアヤカシ達のとこだろ? そのアヤカシが人里まで出向いて……とくれば、最高の仕事になりそうじゃないか」
「じゃあ!」
「ああ。ヒロの依頼……受けるよぉ。だから、俺をそこ連れてってー? ちゃんと場所見なきゃ、寸法とかわからないし」
「ええよー。おじぃには伝えとくわ~」
と言うことで!
新たに一歩前進です!!
作りかけのものもあるようだけど……何を作りかけなのかはよくわからない。でも、壁に立てかけてあるのは……槍とかの武器があった。他にも、ごつい形状の武器っぽいのも。
(……釜戸とかを作ってもらうんだよね?)
スインドさんの紹介を疑うわけじゃないけど……ザックさんは、他にも色々作れるのだろうか?
ザックさんが奥に行くと、スインドさんがこっちだと手招きしてくれた作業台と椅子があるところで待つことになった。
「……スインド~。あの男、腕立つやつなん?」
私が聞く前に、ちょっと回復していたクレハが先に聞きたいことを聞いてくれたわ。
「……ああ。俺達と同じ年だが、ギルドなどでもかなり評価の高い職人だ。俺の何でも屋のように、あいつもたいていなんでも作れる」
「「おおー」」
スインドさんがそう断言するのなら……とっても凄い人なんだ? ちょっとだらけた雰囲気の人でも、仕事はピカイチと言うのなら……逆に気になってきたわ。
「……お待ちどーさん」
ザックさんが、人数分のお茶を持って来てくれた。
お茶……と言うよりは、コーヒー?
香ばしく、嗅ぎ慣れたそのフレーバーに思わず鼻がひくひくしてしまう。
カップを前に置かれると……色は普通の紅茶を少し濃くした程度。なのに、香りはコーヒーと言う不思議な飲み物だ。
「……にが~」
クレハが先に飲んでいたけど、口に合わないのかしっぶい表情になっていたわ。
「アヤカシには、ちょい苦手かぁ?」
「なんなん、この飲みもん! あちき初めてやわー」
「コファだけどー、知らない?」
コーヒーより呼びにくい名前だ。
私もひと口飲んでみると……あったかくて、飲みやすい普通のブラックコーヒーだ。たしかに、コーヒーの苦味と雑味が苦手だとダメな味わいだわ。
「私は美味しいと思います」
「そ。なら良かったー。……そっちの」
「……クレハやぁ」
「……クレハは、乳と砂糖多めに入れよーか?」
「頼むわぁ」
クレハの苦手なのが、辛い野菜以外にあったのがわかったから……ジビエ料理をこれから作っていく上で、ちゃんと覚えておくことにした。大事な友達の好き嫌いだもの。
「……で。店開くってなんの店ー?」
ザックさんは、ちょうど私の向かい側に座って……コファをひと口飲んでから……私に質問をしてきた。目の光は……仕事のことだと変わるのか、また鋭くなった。
「……はい。料理屋です」
「…………この街で?」
「いいえ。クレハ達、アヤカシの里です」
「にゃー」
クレハと言えば、ザックさんが足してくれた砂糖と牛乳たっぷりのカフェオレ仕立てに夢中になっていた。
「……わざわざ、アヤカシのところでぇ?」
「彼女は長老さんのお孫さんです。許可を得て、建物だけは確保しましたが……釜戸や火を扱うところは何もないので」
「ふーん………………面白いなぁ?」
長老おじいちゃんのことを出したのがよかったのか……ザックさんは興味が湧いてきて、とても良い笑顔になったわ。
「……やってくれるか? ザック」
「たまには刺激、欲しかったしなぁ? わざわざ、料理をほとんど必要としないアヤカシ達のとこだろ? そのアヤカシが人里まで出向いて……とくれば、最高の仕事になりそうじゃないか」
「じゃあ!」
「ああ。ヒロの依頼……受けるよぉ。だから、俺をそこ連れてってー? ちゃんと場所見なきゃ、寸法とかわからないし」
「ええよー。おじぃには伝えとくわ~」
と言うことで!
新たに一歩前進です!!
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