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第75話 友達と会えた
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お面は落としちゃいけないし、お店のおじさんに入れてもらった袋であたしが持っても、他の人にぶつかるから……おじいちゃんがあいてる手で持ってくれた。おじさんのとこの焼き鳥もあるけど、おじいちゃんは大人だからへっちゃらだって。
「桜乃ちゃーん!」
おじいちゃんとうちのお店に向かっていると、そっちからなっちゃんが来たの! おとうさんと一緒みたいだわ。じゅぎょーさんかんで見たことのある男の人と手をつないでいたの。
「なっちゃーん!」
あたしは巾着を持った手を振ると、なっちゃんも手を振ってくれたの。近くまで来ると、おじいちゃんたちはあいさつしていたの。
「水城です。いつも孫がお世話になっています」
「いえ、こちらこそ。伊澤です。うちの娘も、いつもお世話になっております。……お若いですね」
「はは。まあ、息子らが早くにこの子を授けてくれたんで」
おとなのお話はわかんないけど、あたしはなっちゃんが持っているものを聞いてみることにしたの。
「なっちゃん、それなあに?」
「桜乃ちゃんちのお店行ってきたの! チョコペン大変だったけど、出来たよ!」
ほら、と袋からもう一個のビニール袋に入ってたのは……にがおえみたいにチョコペンでかいてあるクリームパンが出てきたわ。
「……男の人?」
「お父さんなの!」
「へー」
お料理はダメだけど、なっちゃんは絵が得意なのよね。アニメのお絵かきとかも上手なの。
「いっぱい人いたよ。駿くんもがんばっていたけど」
「あ、駿いるんだ?」
「まだ会ってないの?」
「うん。おじさんに聞いたけど」
なっちゃんといっぱい話して、一緒に回れたらーって思ってたけど。おじさんがちょっと行きたい屋台があるからって、ここでちょっとお別れ。
あたしは、おじいちゃんとうちのお店に行ったんだけど……近くにいくとガヤガヤがすごかったわ。おうち出た時はちょっとしか見てなかったから……人がたっくさんいるのをちゃんと見てびっくり!
他の屋台よりも、すっごく多かったの!
「お? 樹さんじゃねぇか」
おじいちゃんには、屋台に樹おじいちゃんがいるのが見えてたみたい。あたしはまだだから、早く会いたくて手を引っ張ったわ。
「おじいちゃん早くぅ!」
「待て待て、樹さんも逃げねぇから」
「うー」
だって、樹おじいちゃん。最近は用事が多いからって、あんまり会えなかったんだもん。ちょっと急いで行ってみたんだけど……お客さんがいっぱいで順番待ちの人がすっごく多くて、樹おじいちゃんが全然見えない! 駿も見えないわ!!
「桜乃ちゃーん!」
おじいちゃんとうちのお店に向かっていると、そっちからなっちゃんが来たの! おとうさんと一緒みたいだわ。じゅぎょーさんかんで見たことのある男の人と手をつないでいたの。
「なっちゃーん!」
あたしは巾着を持った手を振ると、なっちゃんも手を振ってくれたの。近くまで来ると、おじいちゃんたちはあいさつしていたの。
「水城です。いつも孫がお世話になっています」
「いえ、こちらこそ。伊澤です。うちの娘も、いつもお世話になっております。……お若いですね」
「はは。まあ、息子らが早くにこの子を授けてくれたんで」
おとなのお話はわかんないけど、あたしはなっちゃんが持っているものを聞いてみることにしたの。
「なっちゃん、それなあに?」
「桜乃ちゃんちのお店行ってきたの! チョコペン大変だったけど、出来たよ!」
ほら、と袋からもう一個のビニール袋に入ってたのは……にがおえみたいにチョコペンでかいてあるクリームパンが出てきたわ。
「……男の人?」
「お父さんなの!」
「へー」
お料理はダメだけど、なっちゃんは絵が得意なのよね。アニメのお絵かきとかも上手なの。
「いっぱい人いたよ。駿くんもがんばっていたけど」
「あ、駿いるんだ?」
「まだ会ってないの?」
「うん。おじさんに聞いたけど」
なっちゃんといっぱい話して、一緒に回れたらーって思ってたけど。おじさんがちょっと行きたい屋台があるからって、ここでちょっとお別れ。
あたしは、おじいちゃんとうちのお店に行ったんだけど……近くにいくとガヤガヤがすごかったわ。おうち出た時はちょっとしか見てなかったから……人がたっくさんいるのをちゃんと見てびっくり!
他の屋台よりも、すっごく多かったの!
「お? 樹さんじゃねぇか」
おじいちゃんには、屋台に樹おじいちゃんがいるのが見えてたみたい。あたしはまだだから、早く会いたくて手を引っ張ったわ。
「おじいちゃん早くぅ!」
「待て待て、樹さんも逃げねぇから」
「うー」
だって、樹おじいちゃん。最近は用事が多いからって、あんまり会えなかったんだもん。ちょっと急いで行ってみたんだけど……お客さんがいっぱいで順番待ちの人がすっごく多くて、樹おじいちゃんが全然見えない! 駿も見えないわ!!
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