神様はいない Dom/Subユニバース

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受け入れるもの、変わるもの

DomのSub遊び 3 

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 吉継は、まぶたを震わせてゆっくりと目を開いた。虚ろにどこかを見ていた目に生気が入る。
 「…あつぎさん…」
 「やっとか」
 「ん…なに」
 足の間のものを一撫でしてから腹に乗り上げる。
 「あっ、…っ」
 「舌を出せ」
 「んむ」
 吉継は寝起きに舌を引きずり出されるようなキスをされ、目を白黒させていた。なにがなんだかわからないまま、厚木に合わせようと舌を出して喘ぐものだから、ますます離してやれなくなる。
 口の端から溢れさせた雫を舐め取り、解放してやる。吉継はまだぼうっとしていたが、頬を撫でてやると気持ちよさそうに厚木の手に擦り寄った。
 「仕事は終わりましたか」
 「ああ、ずっと寝ていたのか」
 「…最初は、起きてたけど…」
 あっと思い出したように目を伏せ口を噤む。言って良いのか迷っている吉継に、「話せ」と促す。
 言われた吉継は、おずおずといった様子で「この下着…」と話しだした。
 「これ、すごく変です…スースーするし…」
 「…」
 「でも履かないと厚木さんは帰れって言う…、厚木さんは嫌なこといっぱいするから…これも…」
 「なるほど」
 嫌がらせに履かせられた、と思っているということだろう。
 吉継の髪を掻き上げ、額にキスをする。厚木が怒っていないとわかり、吉継はすこしホッとしたようだ。
 「…帰った方がよかった…でも、俺…」
 
 そう思わせる原因に思い当たる節がありすぎる。
 無知なSubの吉継に、好き放題してきた厚木だ。

 「ほら、うつ伏せになれ」
 「どうしてですか」
 「こっちはもう終わった」
 「?」
 厚木に言われるまま吉継はうつ伏せに体勢を変えた。やはり、背中にも綺麗な筋肉がつき、続く腰も締まっている。後ろ姿もしなやかだ。
 背中から下へと感触を確かめ、首や肩に唇を落としていくと、あえかな息が洩れる。
 やはり反応がある方がいい。
 むき出しの双丘に指が触れると力が入り形を変える。構わず谷を辿り、布地の隙間に指を滑り込ませる。
 「あっ」
 シーツを握りしめる手に重ねる。
 「これは俺のために履いてくれたのか」
 こくこく頷いて厚木を振り仰ぐ。
 「厚木さんは、これ好きですか…?」
 「ああ」
 「どうしてですか」
 いちいち答えてやるのも面倒臭いが、適当にあしらえば後でややこしくなるだけだと理解したばかりだ。
 「お前に似合うからだ」
 「俺…」
 「プレイのときに履いてくれたら興奮する」
 「厚木さんが…?」
 伺うような上目遣い。大男のこれをかわいいと思う日が来るとは。
 「ああ、お前はきれいな体をしているから、見ているだけで骨抜きになりそうだ」
 「んっ…ぅん」
 唇を啄み。寝ている間にしたように、肌の感触を確かめ舌で辿る。吉継はもう起きているので、好きなところを一つ一つ厚木に教えることになった。厚木も吉継へ、言葉だけではないことを教え込んだ。



 吉継に”Kneel”をさせると、だいたい股の間に入って匂いを嗅ぐ。動物的な行動だ。吉継の中では直感やら感覚やらの方が優位なのだろう。言葉で何を言っても伝わらないはずだ。言葉が少ないことは棚に上げている厚木だ。あとは、ぶつ切りでわかりにくい吉継の言葉を理解してやる努力が必要だった。
 腹でゴロゴロしている吉継を撫でていた手を止める。

 「次にプレイするときは自分でそれを履いてこい」
 「これ…?」
 「ああ、できるか」
 「できる」
 「いいこだ」
 引き寄せて額にキスをする。
 これで、Domが望む服装ドレスコードを守ってプレイさせることができる。


 「ご褒美は決まったのか」
 「…ごほうび…」
 「今すぐでなくていい、決まったら言え」
 急かされずにすんだ吉継はまた厚木の腹に顔を突っ込んで遊び始めた。
 ご褒美よりも目先のことの方が大事らしい。
 「変わったSubだ、お前は」
 「厚木さんには負けます」
 こんなときばかりは口が達者な吉継だ。
 厚木は、吉継が飽きるまで好きにさせていた。
 
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