元構造解析研究者の異世界冒険譚

犬社護

文字の大きさ
185 / 277
《シャーロットが帝王となった場合のifルート》第2部 8歳〜アストレカ大陸編【ガーランド法王国

国王陛下、威厳はどこに?

しおりを挟む
街宣馬車、簡単に言うと日本の選挙の時に使われる専用車と似ている。屈強な馬2頭が先頭となり、巨大な箱を引っ張る乗り物だ。箱の下部には、強固な四輪のタイヤが付属されており、内部は豪華な内装が施されているが、私、カムイ、フレヤ、オーキスの4人は、その箱の頂上にいる。

馬達のすぐ近くにはマリルやガロウ隊長が、街宣馬車の横と後方には他の騎士団の方々が私達を護衛している。騎士団の中には楽器を携える者もいて、その人達から凱旋セレモニーのような心地良い音楽が流れ出る。民衆達からの祝いの言葉と、流れ出る音楽が見事に調和され、周囲からは和やかな雰囲気が醸し出されている。

今回は聖女帰還パレードであるため、主役は勿論私だ。

街宣馬車が王城正門を出て、決められたルートを少しずつ進んでいく。馬車の進む方向には大勢の人々で溢れかえっており、全員が私を見てくれている。私が手を振ると、皆から大歓声が上がる。そして、あちこちからお祝いの言葉が贈られる。

「シャーロット様~、おかえりなさーーーい」
「シャーロット様~あなたの帰還をお待ちしていましたーーー」
「シャーロット様~屑肉ステーキをありがとう~」
「マリル様~、俺と結婚して下さい!」
「あれはシャーロット様の従魔? ドラゴンちゃーーん、こっち見てーーー」

所々で帰還と関係のない言葉が叫ばれているけど、私を敵視する人は、誰一人いない。この賑やかさ、街並み、私は帰ってきたことを改めて実感した。

「シャーロット、凄いね。フラ……あっちにいた時も、こんな感じだったよね?」
「ふふ、そうだね。あっちは違う意味で喜ばれていたけどね」

フランジュ帝国では帝王となったことで、皆に喜ばれていたね。そんな私とカムイとのやりとりを、オーキスが目を輝かせて聞いている。

「シャーロットが転移されてから1ヶ月程は大変だった。でも、マリルさんが騎士団や冒険者達に新たな技術を教えたことで、魔物大発生にも対処できたし、マリルさん自身がイザベルを捕縛してくれたこともあって、それ以降、何事もなく平穏が続いているんだ。教会の方は、フレヤが聖女代理として来てくれたおかげで、かなり落ち着いたよ。シャーロット考案の屑肉の技術、あれが一番生活環境に変化を与えたんだ。しかも、シャーロットが転移されて以降も、新規料理が続々と開発されている。今では国中に広がり、貧民層の生活環境も大幅に改善、君の信者が急増しているよ」

オーキス、悪いんだけど、全ての情報をお父様達から聞いているんだ。でも、私の信者が急増している……か、ゼガルディーのような盲信する信者がいないか心配だな。料理のカレーに関しては、エリア、ニナ、カイリも関与しているんだけど、金銭面で多少豊かになったのかな? 今度、お父様に聞いてみよう。あの3人とも、久し振りに会いたいね。

「私の知らない間に、色々なことが起きていたんだね。周囲を見渡した限り、みんな幸せそうな顔をしているよ」

「それだけ君の帰還を待ち望んでいたのさ」

これだけ大勢の人達が、私のことを想ってくれていたんだ。これからはエルディア王国とフランジュ帝国、2つの国のことを考えて行動なしないといけない。自分が聖女であることを強く自覚しておこう。

全長1kmに及ぶ聖女帰還パレードは、何の問題もなく無事に終了した。多くの人々が笑い、私の帰還を喜んでくれた。街宣馬車からパレードを終えた街並みを振り返ると、露天などに人が大勢集まり、お祭り騒ぎとなっていた。この光景は、フランジュ帝国で見たものと似ている。今日一日、皆羽目を外して、飲め、食え、歌え、三拍子揃った宴が催されるだろう。肝心の私は王城にて、王族主催の聖女帰還パーティーに参加するので、この宴には参加できない。できれば、貴族達の集うパーティーよりも、こちらの平民達が集うパーティーに参加したかった。

この感覚から察すると、ハーモニック大陸での冒険により、私の心が貴族側から平民側に移っているのかな? 早いうちに、貴族の感覚を取り戻さないといけないよね。

王族主催のパーティーイベントは、夕方5時開催だ。それまでは、フレヤ達と共に先程のお部屋でまったりと休憩するつもり……であったのだが、部屋に戻らず、そのまま3人共々、国王陛下専用の執務室に呼び出された。執務室に入ると、お父様、国王陛下、ヘンデル枢機卿の3人がいた。壁際に設置されている机には、書類が山積みとなっており、国王陛下は机の側にある椅子に腰を下ろしていた。お父様とヘンデル枢機卿は、国王陛下の両側にいる。

「シャーロット、カムイ、フレヤ、オーキス、帰還パレードが終わったばかりなのに、呼び出してすまんな」

「いえ、構いません」
「「いえ……そんなことは……」」

国王陛下の謝罪の御言葉に、フレヤとオーキスは極度の緊張からか、返答の言葉がしどろもどろだった。相手が国王陛下だもん。これが、普通の状態だよね。

「シャーロット、昨日から思っていたことだが、フレヤやオーキスと違い、君からは緊張というものが、あまり感じられない。理由を聞いてもいいかな?」

え~、今になって、何故にその質問をするんですか?
理由を言っていいのかな? 
不敬にならないかな?

『前回、ここで3時間近く話し合ってますから、環境適応スキルにより、身体が慣れてしまいました』と言うのは不味いよね。それに…緊張しない原因は、もう一つある。そっちを言おう。

「ハーモニック大陸に転移して以降、平民、貴族、王族、精霊、神といった様々な方々と出会いました。特に、王族の方々とは頻繁に出会い、現在でも3カ国と友好関係を結んでいます。それに神ガーランド様にもお会いしていますので、【緊張】という言葉自体が、私の身体から抜け落ちました」

オーキス以外の4人が……

国王の心の中
『……そうだった。神であるガーランド様にも数度会っているのだから、私と会ったところで緊張するわけない…か。いかんな、シャーロット嬢の話の内容が凄すぎて、まだ整理しきれていない』

お父様の心の中
『シャーロット、そんなに逞しく育ってくれて、父としては嬉しい。嬉しい……が、正直複雑だぞ。父としての威厳が……』

ヘンデル枢機卿の心の中
『……教皇様。早く帰ってきて。私に、彼女を管理することは無理そうです』

フレヤの心の中
『オーキスの顔がムカつく。自分だけ、シャーロットの真実を知らないから仕方ないけど、その輝いた目でシャーロットを見ないで! 私達4人は、今後のことで気苦労するかもと思っているのに!』

うーん、なんかごめんね。
構造解析のおかげで、皆の心の思いが丸わかりだ。

「国王陛下、御用件は何でしょうか?」

「……夜、君の帰還パーティーが催される。多くの貴族達が聖女である君と懇意になるべく、挨拶に来るだろう」

あ、国王陛下が何を言いたいのかわかった。

「構造解析の使用は控えます。何か不正を見つけた場合、顔に出るかもしれませんから」

初めて国王陛下と出会った時、帰還して間もなかったからか、少し調子に乗っていた。今なら、冷静に受け答えできる。

「君は聡明だな。私としても嬉しい限りだ」

私が転移されて以降、お父様がここにいるメンバー全員に、私のユニークスキル、【精霊視】、【構造解析】、【構造編集】の3つを教えた。当初、国王陛下もヘンデル枢機卿も、勇者オーキスの存在を知らなかった。しかし、イザベルが偽聖女、私が本物の聖女であると発覚して以降、国王陛下は神託の全内容を臣下の者達に公表した。

その際、お父様以外の者達が勇者の存在を絶望視していたけど、お父様が生存していることを明かしたことで、オーキスの称号の件が知られたのだ。そして同時に、私のユニークスキル【構造解析】と【構造編集】も知られることになった。だから、その時に出席していた上層部の人達も、私のユニークスキルの一部を知っている。お父様からも、今後その人達が何らかの悪事を抱えて、接触してくる可能性もあるから注意するように忠告された。パーティーでは、悪事を抱えて私に接触を図るものもいるだろう。招待客に混じって、不審者が侵入してくる場合もありうる。対処方法としては……

「ただ、パーティー中、不審者を発見した場合、その者達の対処に関しては、カムイに一任します。カムイ、誰もいないところで天誅を与えてやりなさい。ただし、殺してはダメ」

パーティーが開かれている部屋の中でやったら、全員がパニックを起こすかもしれない。それに私ではなく、従魔のカムイが実行すれば、何の問題もないだろう。

「はーーーーい。インビジブルを使って対処するよ! どんな奴等が忍び込んでくるのか楽しみだな。ワクワクしてきた! 王城の地下にある隠し通路を利用すれば、不審者達は内部に侵入し放題だ。絶対、パーティーに侵入してくるよ。現に今でも、隠し通路には3名の人が潜んでいるもん」

うん? 今、とてつもない重要事案を言ったよね? カムイによる突然の暴露によって、私以外のメンバーも、さっきの一言を認識しようとしているのか、必死に考えている。とりあえず、カムイに質問してみよう。

「カムイ、いつ調査したの?」
「帰還してから今日まで、少し時間が空いたでしょ? その間、僕はシャーロットから、スキル【マップマッピング】と【ポイントアイ】を教えてもらったんだ」

あ、カムイが暇そうにしていたから、スキル【マップマッピング】と【ポイントアイ】を習得させたよ‼︎ 習得後、カムイはスキルレベルを上げるため、インビジブルの状態で、王都を散策したはずだ。

このスキルは、自分の魔力波を周囲に張り巡らせることで、魔力波で読み取った周囲の道をステータス内に3D化させて、地図として表示させることが可能となる。魔力波で、隠し通路とかも探し出すことが可能なのだ。このスキルと【魔力感知】を連動させれば、誰が何処にいるのかも表示され、存在を正確に把握できる。ただし、スキルレベルによって、把握できる領域が限られるけど。

「まさか、散策している時に?」
「そうだよ。長~い地下通路だったから辿っていったら、王城の中に繋がっていたんだ。しかも、1つだけじゃなくて、合計8つもあったんだ」

緊急時、王族を避難させる際、誰の目にも触れないよう、隠し通路とかを製作するのはわかるけど、8つもあるとは……

「な……なにぃぃぃーーーーー!?」

え? 国王陛下が突然大声をあげた。

「カムイ、今8つと言ったか?」
「うん、8つだよ」

どうしたの? 何か問題でもあるの?

「ジーク、ヘンデル、我々王族の知る隠し通路の数は、建国当初から6つだ」
「「……」」

お父様もヘンデル様も、明らかに動揺している。私が国王陛下に追求してみよう。

「あの……他国の間者達が土魔法で製作したということですか? そうなると、カムイの言った3名は間者かもしれません。ここに地図を持っきてもらって、カムイに8つの隠し通路を書いてもらった方が宜しいのでは?」

ここが国王陛下の執務室ということもあって、王城の見取図に関しては、すぐに見つかった。国王陛下がカムイに見取図の説明をした後、カムイが王城の出発点となる隠し通路の位置を書いていった。そして、それらが王都のどこに行き着くのかも書いていったところ、王族の知る6つの隠し通路と綺麗に一致した。しかも、カムイの言った3名はその6つと異なる隠し通路、つまり未知の場所にいたのだ。

これはまずいと思い、私も急遽マップマッピングと魔力感知を発動させると、未知の隠し通路に3名の人物がいた。その3人をタップし構造解析すると……

「あ……最悪だ。お父様、今ここで確認したのですが、8つの隠し通路はカムイの言った通り、間違いなく存在します。しかも、未知の通路の中に、3名の人物が現在もいます。構造解析したのですが……ガーランド法王国の間者です。エルディア王国の機密情報を盗みにきたようですね」

「「「なんだとーーーーー」」」

《ピッ》
《1回目のやらかしがカウントされました》

なんでさ! やらかしてないよね!?

スキルを使って、カムイが教えてくれた隠し通路の場所の確認と、間者の正体を言っただけじゃん。ガーランド様、異議あり!

《シャーロットの従魔であるカムイがやらかした。従魔のやらかしもカウントされるよ》

嘘‼︎ 従魔のやらかしも、私に加算されるの!?

「シャーロット、まずスキル【マップマッピング】と【ポイントアイ】について教えてくれ」

あ、いけない。
やらかしのことは忘れよう。今は、間者への対処方法を考えることが先決だ。

お父様も、必死の形相で2つのスキルの説明を訴えている。緊急事態だから、当然だ。私は、みんなに2つのスキルの習得方法と機能を詳細に教えた。全て話し終えると、国王陛下の顔色が真っ青になっていた。そして……

「もうやだ~~。間者が何らかの方法で潜入していることは、私も気づいていたけどさ~。スキル【マップマッピング】は反則だよ~~。敵側が持っていたら、王城に楽に侵入されるし、機密情報も盗まれやすくなるじゃん。王族だって、楽に暗殺されるじゃん。しかも、王族にしか知りえない隠し通路の横に、堂々と自分達専用の隠し通路を普通作るかな~~」

壊れました。

言葉遣いもおかしくなってるし、言葉を重ねていく程、威厳と風格がどんどん低下していく。ここには私だけでなく、フレヤやオーキスもいる。そんな姿を見せてもいいのだろうか? お父様もヘンデル様も初見なのかな? 今の国王陛下を見て、ドン引きしている。フレヤとオーキスは目を細めて、国王陛下をじ~っと見ている。うん、今の状態を見て、興醒めしているね。

「国王陛下、落ち着いてください。先程、我が娘のシャーロットが言ったように、このスキルの習得には、自分の魔力波を認識し、自在に扱えることが必要不可欠です。幸い、【魔力波】という言葉は私も聞いたことがありませんし、ここ最近、他国の王族達が暗殺されたという情報もありません。【マップマッピング】を知っているのは、ここにいるメンバーだけです(こんな陛下を見るのは初めてだ。パーティー直前に、隠し通路や間者のことを言われたら無理もないか。ヘンデル様、まずは陛下を宥めましょう)」

お父様が、必死に国王陛下を宥めている。

「エルバラン公爵の言う通りでございます。敵側に持つ者がいれば脅威となりえますが、現在のところシャーロットとカムイしか持っておりません。アストレカ大陸の中でも我々が優位な位置にいるのです(カムイも善かれと思って話してくれたのだろうが、もう少し早く言って欲しい。エルバラン公爵、陛下を宥めましょう)」

ヘンデル枢機卿も必死だ。アイコンタクトで、お互いが何をすべきかわかったのか、互いに頷き合い、さっきから優しい言葉で国王陛下を宥めている。


「……すまん、取り乱してしまったな。ここでの内容、呉々も他言するなよ」


全員が、静かに頷いた。
【マップマッピング】、使い方次第では悪用されてしまう。

ハーモニック大陸の方では、私の仲間達や人間の隠れ里にいるカゲロウさんが、このスキルの習得方法について知っている。皆、信頼の置ける仲間達だから、悪用するこはないだろう。

「シャーロット、間者のことは私達に任せておきなさい。あとカムイ、パーティーの際、不審者を見つけたとしても、絶対に殺してはいけないよ。警備の者達に突き出すように」

「はーーーい」

隠し通路の場所に関しては、先程カムイが紙に、詳細な位置を記載してくれた。あとは、騎士団達が対処してくれるだろう。

「フレヤ、今後君は聖女シャーロットのサポート役に徹するように。まずは、聖女代行で培った知識を彼女に教えてあげなさい」

「はい、仰せのままに」

「オーキス、君はこういった大きなパーティーに参加するのは初めてだろう。礼儀作法に関しては、これまでにも教育係から教わっていただろうが、シャーロット、フレヤと共にエルバラン公爵の別邸に戻ってから、再度復習しておくように。君は【勇者】だ。節度を持って行動するように」

「はい、わかりました。御助言、ありがとうございます」

国王陛下とのお話は、これで終了だ。30分程しか話していないのに、国王陛下もお父様もヘンデル枢機卿も、疲れ果てた顔をしている。カムイが、隠し通路や間者のことを暴露したせいだね。

パーティーが始まるまで、まだ時間がある。それまでは事前に言われた通り、フレヤ、オーキスと別邸に戻って、準備を整えておこう。

それにしても、ガーランド法王国の間者…か。
夕方から始まるパーティー、何も起きなければいいけど。
しおりを挟む
感想 1,911

あなたにおすすめの小説

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

聖女の、その後

六つ花えいこ
ファンタジー
私は五年前、この世界に“召喚”された。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。