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《閑話》今日も明日もその先も
心のアルバム更新中
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間接照明が灯る薄明るい空間で、もうずっと俺の上擦った声と瑛冶の興奮した息づかいが響いている。
いつもとは違いゆっくりと腰を使う瑛冶は、自身がイキそうになると動きを止め、落ち着いた頃にまた動き出す。
おかげでこちらは長い間、快楽の責め苦にあったままだ。
自分はコントロールするのに俺へは容赦がなく、イキそうになればためらわず追い詰め、果てさせられる。
「え、いじ……も、やだ」
「ほんとに? 先輩の中、キュンキュン俺を締めつけて離さないのに。ほら抜こうとするとぎゅうって」
「ひ、ぁっ、や、もう……動くなっ」
「ああ、めっちゃ蕩けた顔してて可愛い」
抵抗する力もほとんど残っていないというのに、がっちりと両手首を掴み、俺の顔を覗き込みながら腰を揺らす瑛冶は獣そのものだった。
普段はわりとのほほんとしているこの男の、ベッドでの豹変具合は凄まじいとしか言えない。
日常での瑛冶しか知らずに憧れている女たちは、こんな一面を知るよしもないのだろうなと思う。
「広海先輩、好き。大好き、愛してる。可愛い、可愛い」
「そこ、もぅ、やめっ」
身を屈めた瑛冶が胸元へ顔を埋めたので、わずかばかりの抵抗を試みるが完全に無視をされ、すっかり弄り回された乳首に舌を這わせ、吸いついてくる。
ジュッと吸いつく音やぴちゃぴちゃと舌で舐る音が聞こえてきても、手を押さえられているため、止めることも耳を塞ぐこともできない。
「あっ、ぁ……やだ、も、いやだっ」
「んふふ、可愛い。乳首でイっちゃった。もうちょっとだけ頑張って」
「むりっ、もう無理だ!」
ぶんぶんと首を横に振るが顔を近づけてきた瑛冶の視線で、反射的に体が固まってしまった。
雄臭い色気を含んだ眼差しに息を飲むと、ふっと笑った瑛冶に唇を塞がれる。
「……ふぅ、んっ」
口の中を味わうみたいに舌を這わせ、逃げ惑う俺の舌を絡め取り、瑛冶は律動を再開させた。
先ほどよりも自身の欲を発散させる動きに変わっていて、緩やかさに慣らされていた体が刺激に追いつけなくなる。
「可愛い、めちゃくちゃえっちな声。気持ちいいね、先輩」
発情しきった顔で見下ろしてくる瑛冶が、なにかを言っている気はするけれど、それどころではなく自分でもいまどんな声を上げているかもわからない。
突き上げる動作で体が上へと逃げそうになるたび、がっしりと両手で鷲掴み引き戻され、深く奥まで突き込まれる。
どんどんと瑛冶の腰使いが荒くなり、興奮した様子で汗を滴らせていた。
「広海先輩、中、出すよ」
「ひっ、やっ、むりっ、もぅ、やめっ」
「あー、すごっ、中が痙攣したみたいになってる」
どろっと中へ吐き出された感覚が伝わり、すべてを吐き出そうとなおも腰を振るので、耐えきれず俺まで達してしまった。
その様子に気づいたのだろう瑛冶は、身を屈めて俺の頬やまぶたにキスを落とし、満足げに目を細める。
「広海先輩、今日も最高だった」
「俺は、最悪だ」
「またまたぁ、口ではやだとか無理とか言うけど、先輩の体はめっちゃ素直ですよ? ただわけがわかんなくなって、俺に支配されちゃう感じが嫌で無理なんでしょ?」
「……お前の性欲が無尽蔵すぎて嫌なんだよ!」
「そういうことにしておきましょうか。もう寝ていいですよ。あとは全部俺に任せて。明日は何時起き? いつも通り?」
「十一時くらい」
「え? 午後からなの? なんでそう言ってくれなかったんですか!」
言ってくれたらもっとできたとのたまう男を無視して、俺は疲れた体を癒やすために睡眠へ移行する。
寝落ちるまでずっと文句を言っていたけれど、誰が言うか。
向こうは一晩やりまくった日でも、朝からテンション高く仕事へ行く男だ。
そんな性欲と体力を基準にされてはたまったものではない。
泥のように眠ったあとに目が覚めると、目の前に気持ち良さそうに眠る顔があった。
毎度のパターンだが俺を身綺麗にしてから、部屋を移動したようだ。見慣れた寝具に変わっている。
「いま、何時だ?」
もぞりと体を起こし、頭上の棚へ手を伸ばしてスマートフォンを掴む。
時刻を見ると八時を回ったところだった。もうしばらくしたら瑛冶は起きなくてはならない頃合いか。
勤め先が徒歩圏内である俺とは違い、こちらは職場まで電車に乗り四十分くらいはかかるのだ。
もし俺が通常通りの出勤であれば、早く起きて朝食の準備をしているだろう。
「お前の無茶に応えるのは日頃の対価だからな」
決してセックスが好きだからではない。断じてない。
受け身に回ったのは瑛冶が初めてではあるし、相手も瑛冶だけだから比べようがないものの、しなければしないで困ることはない。
最近はかなり頻度が増えたが、その前は数ヶ月に数える程度のときもあったほどだった。
瑛冶がしたいと駄々をこねなければ、いまでも即就寝するところだろう。
ただ何気ない毎日を送っていて、なんの憂いもなく仕事に没頭し自由な生活を送れているのは、確実にこの男のおかげだ。
俺が甘いのはこうした日々の対価とも言える。
「俺が差し出せるものなんて他にないしな」
好きだ、愛しているとはっきり言葉に出せる瑛冶と違い、いまだにまっすぐと伝えていない自分の意気地ない性格に嫌気が差す。
伝えたいと思ってもなかなか言葉が口から出てこない。
できるのはなるべく態度に表すことくらいだ。
それも正直言えば恥ずかしい。恋人に甘える自分は柄ではないと思うし、素直な自分も気持ち悪い。
だとしてもこの先も一緒にいるために、努力くらいはしようと思った。
「ん……広海先輩? もう起きてたの?」
「おう、目が覚めた」
「そっか、おはよう」
少し前から隣でもぞもぞとしていた瑛冶はまぶたを擦りながら、俺の返事に寝ぼけ眼でへにゃりと笑う。
しばらくして頭が覚醒してくると、腕を伸ばしてきて人の体を抱き込み、すりすりと頬ずりをしたあとに、額や頬、まぶたにキスをしてきた。
「今日も朝から麗しいです。はあ、幸せ」
「そりゃ良かったな」
「はい、俺は世界一の幸せ者です。前髪、確かにちょっと伸びましたね」
「近いうちに切ってくる」
さらりと指で髪を梳く瑛冶の手がくすぐったい。
視線を落としたら、途端に目の前からだらしない含み笑いが聞こえてきた。
「色っぽくていいですけどね。昨日も乱れた黒髪がサイコーでした」
「……今日、帰りに切ってくる」
「えぇっ?」
大きな体を押し退けるように身を引いて起き上がれば、情けない声が響いた。
眼鏡を掴んで部屋を出て行こうとする俺を追いかけ、ベッドから飛び起きた瑛冶は開きかけた扉を押し止める。
「なんだよ。邪魔」
「写真を一枚」
「は? なんでたかが前髪一つで」
「いまこの瞬間の広海先輩を残したい!」
「心のアルバムとやらに収めておけよ」
「いえ! 現実のアルバムにも収納したいです!」
スマートフォンを握りしめてなにを言うかと思えば、くだらなさすぎて呆れたため息が出る。
鼻息を荒くどや顔する男は冗談ではなく、本気で言っているから始末に負えない。
なんとなく痛み出した気がする頭を押さえつつ、俺は反対の手を瑛冶に差し出した。
きょとんとした瑛冶が右手を乗せてきたので、無言で払い落とせばますます訝しげに首を傾げる。
「お手じゃない! お前はやっぱり犬なのか! まったくほら、こっちに来い」
瑛冶のスマートフォンをもぎ取るとカメラを起動させ、立ち尽くしている持ち主の頭に手をかけて引き寄せた。
状況がわからずぼさっとしている男を無視して、構えたカメラのシャッターを切る。
「あーっ! いまの俺、絶対に変な顔でした!」
「知るか」
我に返った瑛冶に向かってスマートフォンを放って返すと、キャッチしてすぐさまフォルダを確認し始めた。
「ぐっ、寝起きの先輩、色っぽくて可愛い。……俺の部分だけトリミングする? いや、ツーショットは貴重だし」
ブツブツ言っている男は置き去りにして、身支度を調えに洗面所へ向かう。
顔を洗ってから鏡を覗き込んで伸びた前髪をつまむが、やはり見るからに邪魔くさそうだ。
「……切るか」
あとで美容院に予約を入れようと決め、コンタクトを装着してリビングへ行くとコーヒーの香りが漂っていた。
「もうちょっとでできるから待っててくださいね」
自分の身支度は後回しで、俺の朝食を作っている瑛冶は相変わらずだ。
これからもこの変わらない朝を迎えられる日々を、決して当たり前だとは思わないでいよう。
END
いつもとは違いゆっくりと腰を使う瑛冶は、自身がイキそうになると動きを止め、落ち着いた頃にまた動き出す。
おかげでこちらは長い間、快楽の責め苦にあったままだ。
自分はコントロールするのに俺へは容赦がなく、イキそうになればためらわず追い詰め、果てさせられる。
「え、いじ……も、やだ」
「ほんとに? 先輩の中、キュンキュン俺を締めつけて離さないのに。ほら抜こうとするとぎゅうって」
「ひ、ぁっ、や、もう……動くなっ」
「ああ、めっちゃ蕩けた顔してて可愛い」
抵抗する力もほとんど残っていないというのに、がっちりと両手首を掴み、俺の顔を覗き込みながら腰を揺らす瑛冶は獣そのものだった。
普段はわりとのほほんとしているこの男の、ベッドでの豹変具合は凄まじいとしか言えない。
日常での瑛冶しか知らずに憧れている女たちは、こんな一面を知るよしもないのだろうなと思う。
「広海先輩、好き。大好き、愛してる。可愛い、可愛い」
「そこ、もぅ、やめっ」
身を屈めた瑛冶が胸元へ顔を埋めたので、わずかばかりの抵抗を試みるが完全に無視をされ、すっかり弄り回された乳首に舌を這わせ、吸いついてくる。
ジュッと吸いつく音やぴちゃぴちゃと舌で舐る音が聞こえてきても、手を押さえられているため、止めることも耳を塞ぐこともできない。
「あっ、ぁ……やだ、も、いやだっ」
「んふふ、可愛い。乳首でイっちゃった。もうちょっとだけ頑張って」
「むりっ、もう無理だ!」
ぶんぶんと首を横に振るが顔を近づけてきた瑛冶の視線で、反射的に体が固まってしまった。
雄臭い色気を含んだ眼差しに息を飲むと、ふっと笑った瑛冶に唇を塞がれる。
「……ふぅ、んっ」
口の中を味わうみたいに舌を這わせ、逃げ惑う俺の舌を絡め取り、瑛冶は律動を再開させた。
先ほどよりも自身の欲を発散させる動きに変わっていて、緩やかさに慣らされていた体が刺激に追いつけなくなる。
「可愛い、めちゃくちゃえっちな声。気持ちいいね、先輩」
発情しきった顔で見下ろしてくる瑛冶が、なにかを言っている気はするけれど、それどころではなく自分でもいまどんな声を上げているかもわからない。
突き上げる動作で体が上へと逃げそうになるたび、がっしりと両手で鷲掴み引き戻され、深く奥まで突き込まれる。
どんどんと瑛冶の腰使いが荒くなり、興奮した様子で汗を滴らせていた。
「広海先輩、中、出すよ」
「ひっ、やっ、むりっ、もぅ、やめっ」
「あー、すごっ、中が痙攣したみたいになってる」
どろっと中へ吐き出された感覚が伝わり、すべてを吐き出そうとなおも腰を振るので、耐えきれず俺まで達してしまった。
その様子に気づいたのだろう瑛冶は、身を屈めて俺の頬やまぶたにキスを落とし、満足げに目を細める。
「広海先輩、今日も最高だった」
「俺は、最悪だ」
「またまたぁ、口ではやだとか無理とか言うけど、先輩の体はめっちゃ素直ですよ? ただわけがわかんなくなって、俺に支配されちゃう感じが嫌で無理なんでしょ?」
「……お前の性欲が無尽蔵すぎて嫌なんだよ!」
「そういうことにしておきましょうか。もう寝ていいですよ。あとは全部俺に任せて。明日は何時起き? いつも通り?」
「十一時くらい」
「え? 午後からなの? なんでそう言ってくれなかったんですか!」
言ってくれたらもっとできたとのたまう男を無視して、俺は疲れた体を癒やすために睡眠へ移行する。
寝落ちるまでずっと文句を言っていたけれど、誰が言うか。
向こうは一晩やりまくった日でも、朝からテンション高く仕事へ行く男だ。
そんな性欲と体力を基準にされてはたまったものではない。
泥のように眠ったあとに目が覚めると、目の前に気持ち良さそうに眠る顔があった。
毎度のパターンだが俺を身綺麗にしてから、部屋を移動したようだ。見慣れた寝具に変わっている。
「いま、何時だ?」
もぞりと体を起こし、頭上の棚へ手を伸ばしてスマートフォンを掴む。
時刻を見ると八時を回ったところだった。もうしばらくしたら瑛冶は起きなくてはならない頃合いか。
勤め先が徒歩圏内である俺とは違い、こちらは職場まで電車に乗り四十分くらいはかかるのだ。
もし俺が通常通りの出勤であれば、早く起きて朝食の準備をしているだろう。
「お前の無茶に応えるのは日頃の対価だからな」
決してセックスが好きだからではない。断じてない。
受け身に回ったのは瑛冶が初めてではあるし、相手も瑛冶だけだから比べようがないものの、しなければしないで困ることはない。
最近はかなり頻度が増えたが、その前は数ヶ月に数える程度のときもあったほどだった。
瑛冶がしたいと駄々をこねなければ、いまでも即就寝するところだろう。
ただ何気ない毎日を送っていて、なんの憂いもなく仕事に没頭し自由な生活を送れているのは、確実にこの男のおかげだ。
俺が甘いのはこうした日々の対価とも言える。
「俺が差し出せるものなんて他にないしな」
好きだ、愛しているとはっきり言葉に出せる瑛冶と違い、いまだにまっすぐと伝えていない自分の意気地ない性格に嫌気が差す。
伝えたいと思ってもなかなか言葉が口から出てこない。
できるのはなるべく態度に表すことくらいだ。
それも正直言えば恥ずかしい。恋人に甘える自分は柄ではないと思うし、素直な自分も気持ち悪い。
だとしてもこの先も一緒にいるために、努力くらいはしようと思った。
「ん……広海先輩? もう起きてたの?」
「おう、目が覚めた」
「そっか、おはよう」
少し前から隣でもぞもぞとしていた瑛冶はまぶたを擦りながら、俺の返事に寝ぼけ眼でへにゃりと笑う。
しばらくして頭が覚醒してくると、腕を伸ばしてきて人の体を抱き込み、すりすりと頬ずりをしたあとに、額や頬、まぶたにキスをしてきた。
「今日も朝から麗しいです。はあ、幸せ」
「そりゃ良かったな」
「はい、俺は世界一の幸せ者です。前髪、確かにちょっと伸びましたね」
「近いうちに切ってくる」
さらりと指で髪を梳く瑛冶の手がくすぐったい。
視線を落としたら、途端に目の前からだらしない含み笑いが聞こえてきた。
「色っぽくていいですけどね。昨日も乱れた黒髪がサイコーでした」
「……今日、帰りに切ってくる」
「えぇっ?」
大きな体を押し退けるように身を引いて起き上がれば、情けない声が響いた。
眼鏡を掴んで部屋を出て行こうとする俺を追いかけ、ベッドから飛び起きた瑛冶は開きかけた扉を押し止める。
「なんだよ。邪魔」
「写真を一枚」
「は? なんでたかが前髪一つで」
「いまこの瞬間の広海先輩を残したい!」
「心のアルバムとやらに収めておけよ」
「いえ! 現実のアルバムにも収納したいです!」
スマートフォンを握りしめてなにを言うかと思えば、くだらなさすぎて呆れたため息が出る。
鼻息を荒くどや顔する男は冗談ではなく、本気で言っているから始末に負えない。
なんとなく痛み出した気がする頭を押さえつつ、俺は反対の手を瑛冶に差し出した。
きょとんとした瑛冶が右手を乗せてきたので、無言で払い落とせばますます訝しげに首を傾げる。
「お手じゃない! お前はやっぱり犬なのか! まったくほら、こっちに来い」
瑛冶のスマートフォンをもぎ取るとカメラを起動させ、立ち尽くしている持ち主の頭に手をかけて引き寄せた。
状況がわからずぼさっとしている男を無視して、構えたカメラのシャッターを切る。
「あーっ! いまの俺、絶対に変な顔でした!」
「知るか」
我に返った瑛冶に向かってスマートフォンを放って返すと、キャッチしてすぐさまフォルダを確認し始めた。
「ぐっ、寝起きの先輩、色っぽくて可愛い。……俺の部分だけトリミングする? いや、ツーショットは貴重だし」
ブツブツ言っている男は置き去りにして、身支度を調えに洗面所へ向かう。
顔を洗ってから鏡を覗き込んで伸びた前髪をつまむが、やはり見るからに邪魔くさそうだ。
「……切るか」
あとで美容院に予約を入れようと決め、コンタクトを装着してリビングへ行くとコーヒーの香りが漂っていた。
「もうちょっとでできるから待っててくださいね」
自分の身支度は後回しで、俺の朝食を作っている瑛冶は相変わらずだ。
これからもこの変わらない朝を迎えられる日々を、決して当たり前だとは思わないでいよう。
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何気ない二人の日常をずっと見ていたいです。
検索でこのお話を知りました。この後も、作者様の他のお話も読ませていただきます。
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sakuraさん、広い作品の海から見つけ出してくださりありがとうございます!
二人を好きになってもらえてとっても嬉しいです!
この二人は大きな出来事はそんなに起きないけれど、日常の中のちょっとした部分を切り取って書いていけたらなと思っていました。
ですので非常に嬉しいお言葉です!!
ほかにも心惹かれる作品がありましたらぜひ(⁎˃ᴗ˂⁎)
今年も本当に暑いですね。
sakuraさんもご自愛くださいませ~!
感想ありがとうございました!!!